[一体何の用事かと、見下ろす紙を燃やしかけた数秒前。
歩いてきた本体>>6の存在に、紙の鳥は着火を免れた事だろう。]
よぉ、幸々戸の。
子供らしくオヤツの時間か?
[彼が子供と呼べる年齢かどうかまでは忘れたが、自分からすれば大抵はガキ。
警戒にじむ相手に親しくする優しさは無いとばかり、恐らく他の者に接するより、言葉には刺が紛れ込む。
――刺の混じる理由は、それが全てと言う訳では、無かったのだが。
燃やした紙の事など此方はいちいち覚えていないし、最初が偶々かわざとか、それすら忘却の向こう側。
何やら引っかけた事は気付いても、不機嫌そうな顔の理由までは理解できず、
特注品でもあるまいし、燃えたって継ぎ足しゃいいだけだろうに。
そもそも俺の近くまで来たのが悪いと、謝った事は一度もない。
クレープ屋の前に居たのは偶々と、恥ずかしがる事無くシレッと告げて、
実際本当に偶々であるのだからなにも嘘をついている訳でもなんでも無い。]
(13) 2015/09/12(Sat) 00時半頃