[村の入口近くまで来れば、知らない男が近寄って来た>>11誰だ、と警戒して、眉間に皺を寄せるが、掛けられた言葉は優しく、柔らかだった。この村の人だろうか。そうだとすれば、こんな負傷した得体の知れない余所者に声を掛けてくれるなんて、度胸が据わっていると言うか、それともそんな事もは気にもしない聖者なのか、男には分からなかったが。掛けてくれた言葉に>>12] …ああ、その…腹が減ってる。 飯が食える所…あるか?[神様なんて信じちゃいないけど、人が居るのは、有りがたい。これはもう、突然現れたこの男に縋るしかないだろうと、] 俺は、ヒューだ。声を掛けてくれて …その、助かる。[と、彼に告げれば*]
(13) 2015/04/15(Wed) 20時頃