[ぼんやりした指先が、触れる。頬は熱い、早朝の朝、まだ涼しい筈なのに。先にけしかけて来たリツ>>9の方が堪えたみたいな表情をするから、余計、笑みが深まる。夢も良い、けれど、こうして過ごすなら現も良い。] うん。[来る、行く。そう、頷いてから。] あんたが走るなら、……公園で待ってる。 そうしたら、あんた、走るんだろ。 …… 見付けてくれるんだろ。[――― それも、良い。口付けた頬を、親指で擦って最終判断を委ねる、ズルで、立ち上がった。]
(11) mo_om 2015/08/13(Thu) 00時頃