― day#3 喫茶店・テラス席 ―>>3
[ 彼女がマガタマにまつわる情報を語ってくれる内に、しきを介して――つまり、マスターだった櫻井理一を介して、彼女とは知人の知人、と呼べる関係だったことに気づく。]
あ、じゃあ、
理一さんが言っていた、「ヨウラン」さんって、貴女。
[ まゆやチアキと一緒に赤羽根教会から車で下りて来て、櫻井先生に出会った時、その自己紹介>>2:34の中で。
彼の運転で御渡神社(下社)へ向かう途中の会話>>2:334でも。眼前の彼女の名前を、彼は口にしていたのだ。]
そうか……それで、このマガタマを……。
じゃあ、ちゃんと自己紹介、しておくわ。
[ 揺籃を見てそう言ってから、まゆちゃんの方に向き直る。]
まゆちゃんにもね。出来るだけ早く打ち明けたかったんだけど、話せる機会、今まで無かったから。
[ 黒いマガタマを手にしているのは、丁度良い。
魔力の消費をほぼ必要とせず、私の「夜魔リリム」だった姿が歪み、ぼやけ、一瞬だけ消失する。その直後、忽然と現れるのは、高校の制服を纏った「御名方ゆり」――私自身の姿。]
(11) 2016/06/22(Wed) 01時頃