[事務機具の営業外回り。2、3度の面識程度だったが、大柄で独特な雰囲気を持っていた彼の事は印象的で記憶に残っていた]――ルーカスさん、でしたっけ。[名前を呼んだ後、ぼんやりした目で彼を見ていたが。ふと、ひしゃげた車とその前に立っている自分を思う。それから鈍い頭で少し考えてから。車を指さし聞いた]貴方の車?[まだ目の前がちかちかしている]
(11) 2012/07/19(Thu) 00時半頃