―朝・月の広場― そんな……平気よ。工房は、大通りに面した所にあるのでしょう?[安宿に馬車を預け、興行場所を確保し。舞や唄を披露していると、自らの出番の合間に座長夫妻に声を掛けられた。 この街に居る合間に彼女は【造り手】の元へ通い、検査と修繕とを行う運びとなっていたのだ。が。] なら、一人で行けるわ。一度に何人も抜けたりしたら、興行の方が疎かになってしまうもの。[騒ぎを聴いた夫妻が、極力単独で動くのを避けるよう彼女に言い含め、行き来は誰かを護衛に付ける旨彼女に告げたのだった。]
(11) 2010/09/03(Fri) 03時頃