よいしょ、[ドサッと、カウンターに新しく入荷した本を積み上げて置いて、間違いがないか確認する。新しい月が始まるこの時期は、新刊が多くでるので。一度毛の細い前髪を鬱陶しそうに手で払った後、新刊にも関わらず紙の黄ばんだ文庫本をぱらぱらと捲る。それは、彼がいっとう好きな作家が3年ぶりに出した小説であった。その文体は、未だ少年であった彼を瞬く間に虜にし、楽しくはありながらくすんだ毎日を鮮やかに彩った。それで、世界が色づく瞬間と言うものを知ったのだ。そうして本屋になった。]俺、昨日エプロンどこやったっけな[むずがるように色の薄い唇を綻ばせた後、気を改めるようにいつもの生成りのエプロンを探す。それの紐を後ろでにつけ、新刊をあるべき場所に並べはじめたのだった。](ーー今日は、どんな客がくるだろう。)
(11) 2014/10/01(Wed) 02時頃
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ 人狼議事lobby 人狼議事morphe 人狼議事cafe 人狼議事perjury 人狼議事xebec 人狼議事crazy 人狼議事ciel SoyBean Sangria @hello_giji @7korobi