[反射的に首を目に留まる色の方へ。目を凝らしてじぃっと見つめればそこには美しく咲き誇る炎のような、緋色。受け止める掌のような、赫。茎から吹き出すような鮮血の……よそう。とにかく輝く華が有った。
––––––––曼珠沙華。]
わあ………これが噂に聞いた…………
…………マンジュウシャゲキ!!
[ちょっと違う?圧倒的に違う?いいや、名前なんて些細なことさ!そこに美しい華がある、その事実は変わりない。ぽーいっとキャリーを放って駆け寄っていく。哀れにも見捨てられたキャリーは嘆き悲しみ音を立てて倒れ伏す。ゴメンよハニー、ぼくは美人が好きなんだ。
近くば寄って目にも見ゆ、その華はどうしてか一つだけ伸びていて凛と太陽を浴びている。それを見ているうちにどうしても触れたくなってしまって、そっと手(ゲロまみれじゃないよ!ちゃんと拭いたよ!)を伸ばして、ちょん]
(9) 2016/11/15(Tue) 13時頃