誰か! 誰か来てくれ!!![大声で叫ぶ。 誰が聞きつけるだろう。 使用人、客人、シルヴァーナ、ミッシェル。 はじめに駆け寄ってきたものに、ハンスに双王女の件で呼ばれ、話のために紅茶を淹れて戻った時には、と現状を真逆に話すだろうが。 惨状を見れば、何があったか察するものもあるか。 ピンが刺されていたり、指を砕かれたりと、他の遺体より何処か徒に痛めつけられているところまで目が行くものは、少ないかもしれないが。 しかし、本当にはじめにその声を聞いたのが、まだ静かに動き続ける、ハンスの心の臓とは気付けなかったのは、己の大きな失態だったろう*]
(8) 2012/01/16(Mon) 17時半頃