[目頭を押さえ付けてしまうのはどうしてか。もうすっかりと忘れてしまっていたと思い込んでいた名の感情が胸を燻らせる。情けない声は牙で咬み殺す。そうして、嗚咽を漏らす前に口端を吊り上げてみせる。何故なら僕は狼なのだから。] ――またね。[同じ言葉を、けれど違う言葉を、小さく吐き漏らす。見上げた空は冬の気配はまだ訪れていないものの。何処か、柔らかく見えた。その後届いた便り>>3:343には、その空は滲んでしまったけれど。]*
(8) 2014/10/09(Thu) 01時半頃