――話?
[曇る表情>>1:389に僅かに眉を寄せながら。けれどしっかと向けられる視線には、此方も視線を返す。自分が喋る度に暗くなる相手の雰囲気には、小さく首を傾げ。
そうして、傷口を気にするように擦られた指先に、彼女は気付いただろうか。
やはり怯えさせてしまったか、なんて。ぼんやり考えながらも、それならそれで。どうせコートを受取れば終わる関係だろうと、どうでもよさげに。
……その考えが間違いだったと、すぐに気付かされる事になるのだけれど]
ああ、ありがとう――、
……あら。
あらあら。まあ、可愛らしい獣さんも居た事。
[返した言葉は、とうとう刺を含んでいただろう。目の前の相手が悪いわけではないと分かっている。けれど、獣の青年から遣わされた天使を、ジャニスが信用出来る筈も無く。
視線に入った鳥の翼>>1:392に、きゅうと目を細める。ああ、彼女は正しく"天使"だったのだろうかと、嘲笑めいた息を吐き出す。
恐怖は無かった。ただ、今一番会いたくない"存在"には、出会ってしまったかもしれない]
(8) 2014/10/05(Sun) 01時半頃