― Halloween morning ―
[朝、商店が開店し始めると同時に商店街の菓子店を順繰りに巡る男の姿あり。
あれを少し、これはもっと
そして店を出る前には広場で出し物をするので宣伝よろしく、と言い残して。
朝に狙うのは数を限られているものや評判の菓子。
それ以外は後に趣いても、菓子交換やショーへのチップとして投げ込まれる可能性だってある]
っしゃ、まーずはこんなモンだな。
ここで今年の期待の新星からひとつ……あ?
[菓子を摘もうとした指が止まる。
>>3ガラス越しの文字を辿る。]
お手伝い?……へぇ?
[最後の一行――署名?からごくごく微かに魔の香りを嗅ぎ取った。
しまった、明日もハロウィンならば報酬と称して一夜の宿をせしめたものを
そんなありえない思考を抱きつつも、好奇が浮かぶ。
扉に手をかけてみれば容易に自分を内側へ誘ってくれた]
(8) 2014/10/20(Mon) 17時頃