[>>5とても驚いた。彼の震える手。震える声。その様子見ると、彼の気持ちが伝わってきて、心が震えた。
何故かチャールズと対峙した時の自分の姿と重なった。その時知った。自分の本当の気持ちを吐露するのは、生半可ではない勇気がいる。
そして、目の前の彼は、他でもない私の事を言っているのだ。その意味が分かると、顔が熱くなるのを感じた。]
(ああ…ボリスさん…)
[おずおずと手を伸ばす。すると、彼が顔を伏せた>>7。それを見ると、弾かれたように震える彼の手を取った。驚いて顔を上げた彼と目が合うたろうか。
彼の気持ちが痛い程、嬉しかった。彼の気持ちに応えたかった。しかし、初めて好きだと思えた人に振られたばかりだ。まだ、次の恋にはいけない。
だから、せめてと思い、包んでいた彼の手の中に、そっと指輪を握らせた。]
時間を…下さい…
[指輪を握る彼の手を両手で包み、祈るように、精一杯の言葉を告げた。]
(8) 2013/07/02(Tue) 03時頃