……そう?[優しい、と言われれば、心底不思議そうな顔をして首を傾げたでしょうね。そんなこと、言われ慣れていなかったから。どうしても食事を摂ることを促す彼には、仕方なく笑って。]じゃあ、すこしだけ。[そう言えば、お皿に半分くらいのそれを盛ったわ。こうして見られながら食事をするのも恥ずかしいんだけど。それでも、ガストンは私が食べ終わるまで立ち去らなかったでしょうね。]……ご馳走様。美味しかったわ。お皿、厨房まで運ぶわね。[もし、ガストンが嫌がらないのなら、私が。もしくは一緒に。きっと時間が経ってしまったので、大広間には誰もいなかったかもしれない。だから、「そのこと」を知るのは翌朝になるのよ。]
(6) 2016/10/12(Wed) 08時半頃