[フランシスカはリンダに、いつも支えてくれているとそんな言葉をくれた>>2:237。
そういえば、この宿屋に招かれてから画面の向こうとの隔たりをあまり感じない。よくも悪くも、このリンダというアバターとの一体感がいつも以上に有り。
それでも、所詮はアバター。必要があれば表情エフェクトとして設定出来たかもしれないが、リンダを操る者には必要がないと思っていた。
──泣く表情なんて──。 ]
[けれど今、その必要のないと思っていたそれが欲しくて、引っ込めた手をきゅっと握り締めながら、チアキに抱えられたフランシスカを見つめた]
いいえ、僕の手よりも、他の人の手の方が。
きれいなひとには、相応しいんです。
[>>2:242チアキの言葉には首を横に振り、そうしてそれからフランシスカが立ち去れと言わない限りは彼女の傍にいるつもりだった]
(6) 2014/06/04(Wed) 00時頃