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その試みをベネットはそれを模擬戦と言ったが…。
それは、似ているが、違う。
[そこで、また煙を吸って吐き出す。]
自分は、この選帝の儀、主たる師団長が凶弾に倒れ、混乱に苦悩するシナリオを描いているよ。
能力を持ちながら、何もできぬ無様な様をね。
このような弱者がただ道筋も見えぬ和平を謳う選帝に儀など必要ではない。
それは我らが決めるのではなく、両殿下で決めればよい、その時彼らが今までのように、それでも和をなさぬのなれば、それまでのこと。国の二分化も仕方なしだろう。
そもそも内部がこんなことで和平など夢物語すぎる…。
和平にしろ、交戦にしろ、
15師団は一度すべて解体されるべきだ。そして、その混乱を両殿下に見せしめるべきだ。
そして1からやり直すべきなのだよ。
澱んだぬるま湯は捨てて、透明な水を張るべきなのだ。この国は…。
[また紅茶に手をつけて、飲み干す。そして、どうかね?とディーンに笑いかけた。]
(6) 2011/03/30(Wed) 23時頃