人狼議事

223 豊葦原の花祭


【人】 双子 夕顔

―屋台街―

[いつの間にこんなに増えたんだろう。
人の波に溺れ、酔いそうになりながら、少女は道を進む。
ふと目を向けた先には、少し大きな桶のようなものの中を、赤い魚が泳ぎまわっていた。
なんだろう、とまじまじと眺めていると、嬢ちゃん、やってくかい、と尋ねられる。]

 ううん、やらない。
 お金、持ってないの。

[何をやるんだろう、と眺めていれば、子供が何か妙な形のものを手に、残念そうな声を上げていた。
濡れて破けた和紙がぶら下がっているけれど、何をやっているんだろう。
和紙が濡れれば破けるのは、当たり前だと思うんだけど。]

 …きんぎょ、すくい…?

[おかしな話だ。
金魚、という割に、そこに泳ぐのは赤い魚。
これじゃ赤魚ではないだろうか。
じぃ、と見つめる少女の目の先、魚が何かを求めるように口先を水面に出して水面を揺らす。]

(6) 2015/04/18(Sat) 13時半頃

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