――…ハッ、そろそろ、君も気が触れて来たんじゃないの?
……勿体ぶらずに、さっさと、言ってしまえよ。
[ 心臓の位置も、遠巻きに見た端末の画面も。
幾ら、目を細めようとただ視界はピントの定まらない世界が広がるばかりで見える事は無い。くすくすと笑う水嶋の笑い声が耳につきながらも――、戦闘を楽しむでなく。]
……無理なんか、してる訳ないだろ…!
虫けらと同じにしないで、くれる?
[実際自分が危機に追い込まれれば、余裕は残らず、残るのは苛立ちのみで。無い余裕は痛みを抑えつける事も出来ず、ふらり、と後退して壁に背を凭れかけさせた儘。]
……はッ、絶対に、お前ら二人だけでも殺してやる…!
[ 苦痛に歪みそうな顔を無理矢理口角を上げて微笑めば、勿論歪になり。それでも歪む顔を見られたくなかった。滑る手がもどかしくなりながらも、意識をボウガンへと向けて、漸く矢をセット出来た所で顔を上げた。]
(5) 2014/06/28(Sat) 19時半頃