ホリー!ホリー、居るの?どこに居るの?聞こえてたら返事して!ホリー!ホリー![瞳に焦りと恐怖を湛えて。声の限りに叫ぶ。詰み取った柊の葉に、必死で祈る。夜の森は迷いやすいから、きっと、自分が少し目を離した時に、目を離した時に][僕のせいだ]お願い、ホリー!返事して!いるよね、いるんでしょう!どこにいるの、ホリー!ホリー![声が枯れるまで片割れの名を叫び続ける。誰かに会えば、誰かれもなしにホリーの行方を問い詰めるだろう。空が白くなるまで、青年は片割れを求めて森の中を彷徨い続ける**]
(4) 2010/08/04(Wed) 00時半頃