―回想・商店街―
[いつから彼らは近くに居たのだろう。
今も花屋で、和邸で、カフェで、ホテルで、この國の何処かで獣と人が出会っているのだろうか。
傘が回りに回るまで…はその場に足を縫い付けられたまま、目の前の男>>389>>390から視線がそらせない。]
調子のいい言葉で誤魔化さないで。
[…の目に戸惑いが映ったのは、一瞬。正体の分からない"何か"に対して、浮かぶのは警戒の色。
口元を緩める相手に対して真剣な眼差しを向けた。]
鐘が鳴る前?鐘が鳴ったら、その………耳は、消えるの?
昨日までは貴方、普通だったじゃない……普通に……
[掲示板でも、この男は普通に会話をしていたはずだ。誰かが相談していた獣の事。その話をしていた時……相手は、何を思っていただろう。
獣人らしき相手は、あの掲示板に何を望んでいたのだろうか。
「飼う?」 違う。
「受け入れる?」 分からない。
「拒絶する?」 ………。]
(4) 2014/10/07(Tue) 01時半頃