[まるで惑いを見透かされたかのようなタイミングで紡がれる言葉に、少し、びくりと体を震わせ。>>1:142
求められた同意にはちゃんと同意で返すけど。
“先生”が言うんだからそうかもしれない、とか、病は気からって言うし、とか思う事は多々あれど。
…多分、教会に来る意味はない。
自分にとっては別として、彼女にとっては。
あんなに必死なその母親に、縋れる物全てに縋ってしまいたい心境であろう相手に、言うべきではないから口を噤んでいるだけで。
まして、彼女はあの場所を苦手と感じてすらいるようだからなおさらだ。]
…ファルニアは…。
もっと違う経緯で、エリーゼ様に会いたかったですよ…。
[空気に溶かすように、そう小さく零した。
もっと違う状況で、もっと違う場所で、普通に会いたかった、なんて。
それこそ高望みかもしれないけど。]*
(4) 2015/03/30(Mon) 19時半頃