―教会―
[司祭がミツボシのことを、上層部にどう伝えたのかは分からない。ケイイチの言葉が信用されるとも限らなかった。少なくとも混乱した指示系統の中、情報伝達が常のように確実に行われなかったのは確かだろう。
魅了術を受けた人間を連れて別の部屋へ向かう司祭>>1:189を見送り、短く息を吐く。顔をあげれば、黒い瞳に映るのは、古びた教会のステンドグラス]
"神の御慈悲を"
[酷く懐かしい台詞>>1:197を聞いた気がした。皮肉な偶然だ。大丈夫だ>>1:198なんて、どの口が吐くのか。血濡れた手で。無垢な瞳で。感情の処理が追いつかない。殺したいのか許したいのか殺されたいのか許されたいのか。
――完全に狂ってしまった方が、もう楽なんじゃないか?]
…………!
[思案している最中、男は虚ろな瞳でいただろう。我に返った切欠は、後輩>>1:206の呼び声と、零れ落ちる涙]
(4) 2015/01/19(Mon) 01時半頃