人狼議事

137 海の家 『nave Di mare』


【人】 水商売 タバサ

―101号室―

 ………はい。

[驚きはしたの、だってドアを開けてトレーを置いたときに伸びてきたのは手だったから。
少し寂しそうな顔が見えて、伸ばされた手を放っておくことはできなくて。
そっとその手をとると、起き上がる彼女の手助けをした。]

 お見舞いじゃないわ、看病。
 もちろんお見舞いも兼ねてるけどね…アタシ、お節介だから。

[そう告げる声は優しく、自慢のお粥をそっと口へ運んだりした。
きっと夢を見てたんだと思う。
彼女のその夢がいいものだったのか、それとも悪いものだったのかはわからないけれど。
例えば手を伸ばすほどに欲しかったものなんじゃないかと思う。
家族と一緒に過ごした記憶だったり、看病された記憶だったり。
願望なのか思い出なのか、きっと、そんな。

だからアタシは手を繋いでいた。]

(4) 2013/08/20(Tue) 10時頃

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