[その願いを叶える気がないと示すように、 縋るような彼女の指を、ゆっくりと解いていく。 震える声も、指も、憐れではあったけれど――。 一度、頬を拭ってやった。 ハンカチはもうないから、指先で、そっと] 泣いてたら喉が乾くよ。 水を持って来よう。[彼女を残して、その場を一度立ち去った**]
(1) 2011/10/06(Thu) 01時頃