―自宅にて―
まったく、みんな俺の誕生日にかこつけて飲みたいだけなことはまるっとお見通しなんだからな!
[大きくため息を吐き、無理矢理つけられた『本日の主役』のたすきをかけたまま。
サプライズパーティーだとかなんとか言って、無駄に広い居間に集っているみんなの前に鍋を置いた]
煮えるまで待ってろよ!
もー、ほら、材料持ってきた奴は台所使ってもいいけど、汚すなよー。
[やれやれ、まったく。
こうして結局受け入れてしまうから、みんなに甘く見られてるのは百も承知なのだけども、なんだかんだで流されてしまうのはなぜなんだ。
今回こそはと修行僧よりも固い決意で望んだはずなのに、いつの間にかみんなに冷蔵庫の有り合わせで鍋を作ろうとしている。おかしい。
首を捻りながらも、鍋奉行をすべくお玉を片手に。
折角なので、ビールも片手に。
鍋の具合を見ながら、野菜を投下していく**]
(1) 2014/10/25(Sat) 02時半頃