[骸骨は鼻歌混じりで飄々と歩く。傷の痛みは、今は感じない。先刻喰らった、甘美なもの。あれ以上の上玉はきっと無いに違いない。だが、それでも、もっと欲しい。その衝動は、これまでよりもずっと強く。道すがら、壁に刺さったもう一本の斧も回収した。相変わらず二本の斧をジャグリングのようにくるくると投げて弄びながら、骸骨は未だ点々と残る、甘い香りのする血の跡を逆に辿る。暫く行くと、少し離れた場所に大小二体の人形が、*見えた*]
(0) 2011/10/27(Thu) 08時半頃