[そして、]ごめんなさい・・・けれど、敵は利用させてもらうわ。「圧倒的な戦力差のある相手と戦う時は、卑怯だとか、そんなこと気にしてはいけないよ。利用できるのもは、死体でもなんでも利用しないと。」[かつて言われた言葉を思い出す。その時自分は、その言葉と、それを放った人間に嫌悪感を抱き、ひどい言葉を吐いた。]あなたの言っていた意味が、ようやく分かってきた気がする・・・ごめんなさい・・・[今は亡き、戦場での師を偲びながら、罠を警戒しながら自分の身長ほどもある木箱を開ける。]やはり空、ね・・・[つぶやき、半身が箱の中に入るよう、彼女を横向きに横たえた。]
(0) 2012/05/25(Fri) 00時頃