[>>2:303 敵である少女≪マイゴ≫はぼんやりとしていた。自身が血も涙もない≪オニヤロウ≫だったならば
彼はきっと危なかったであろう。
…でもすぐに手を出せなかったのは異常≪ウラノカオ≫に
こっそりだが怯えてしまったからなのかもしれない。
卵≪ハンプティ・ダンプティ≫故の恐れだったのかもしれない。
挿絵の怪物≪ジャバウォック≫を見て驚いた蠍猫≪ラルフ≫とは
また異なった反応に、ヘクターは素直に彼の事を
『幻想≪ファンシー≫慣れをしている』と判断した。
寧ろ、明らかな高揚の色≪イヤッハァ≫を示しているような。]
…そう、か。済まないな変な事を聞いた。
全ての登場人物≪キャスト≫が裏有りだったら
たまったモノではない故。
[だが、続けて言われた『虫』という言葉に首を傾げる。彼が蜘蛛男≪スパイダーマン≫とは知らず。
(だが知ったらきっとゲンナリ≪ショクヒンノテキ≫したろう。)]
(0) 2015/06/24(Wed) 08時半頃