― 現在・教会 ―
[元の場所>>1:189へ戻ってきたイワンを出迎えたのは、子供だった。冬の湖とでも言うような、眸の色をしている。]
「イワンおじさん、チャールズ先生が呼んでるよ。」
………僕は、まだおにいさんと呼ばれたいなあ。
君、こんなところに出てちゃ駄目だよ。今はとっても危ないんだ。
[腰を降ろし、目線を合わせると子供を窘める。
地味におじさんと言われると傷つくのだが、イワンがそれを顔に出す事は無い。…無いつもりでいるのだが、しんみりと滲み出していたりする。哀愁だ。]
ありがとう。
門のところだね。すぐ行くよ。
…チャールズさんが無事で良かった。
[ちゃんと子供を教会の避難区画の近くまで送りそちらへ帰るのを見送った後、チャールズの元へ向かう。こんな時ではあるが、チャールズに呼ばれていると聞けば少しだけ心は浮かれた。…仲が、悪いのだ…、イワンからすれば仲良くなりたいのだが、どうにも出来ないうちのひとりが、チャールズだった。]
(0) 2015/01/19(Mon) 01時頃