[そういうのも勿論楽しかったためどんどんやったが、やっぱり自分が一番心惹かれるのは爆発だったため、空いた時間を使ったり、部長に進言したりして、爆発物の実験を徐々に、徐々に増やしていった。
爆音が学園に響くようになったのは、この頃からだ。
つまり柊木が一年生の春から初夏頃である。(行動力)
爆発音が響いたあたりで柊木の自己紹介を思い出した一年生も居ただろう。訪ねられるとこちらは包み隠さず自分だとも答える。
それにどういう反応をしたかは、それぞれ次第だ。
迷惑だと目をつけられたかもしれないし、
なにやってるんだと呆れられたり、
危ないやつだと恐れられたり、
あるいは面白いやつ、変なやつだなと興味を持たれたかもしれない。
それは柊木の知った事ではなかったし、
そもそもそれが切欠となり誰かと知り合えるのなら何の問題もないと思えていた。
その頃から、いや、もっと前から、
柊木真理は、柊木真理だった。*]
(+288) 2022/09/17(Sat) 08時頃