【墓】 修道士 ムパムピス

―ほの暗く蒼い無の中で―

［世界から消えて、揺蕩っていた意識が浮かび上がる］

……

［始めに認識したのは、金色の糸。それは、栄光《ｸﾞﾛﾘｱ》との繋がりが未だに消えていないのを示す。次に認識したのは、その糸が二つに分かれていたこと。どこかに伸びる別の糸は、途中で一つになって、誰か《小さな扉》へと伸びているようだった。

縦も横も曖昧な世界で、ゆらゆらと意識を持ち上げる。］

［絆《糸》で繋がる相手は近くにはいないようだったが、同じ世界にいるのがわかる。何となく、この糸の先で、誰かが“彼”を待っているような気がした］

……早く、会いに行ってあげなよ……

［虚空に呟いて、再び意識は曖昧に*沈む*］

(+122) 2011/06/13(Mon) 19時半頃