ん?……んん?[気づけば、まだ9号室にいるキティが、じっとこちらを見ていた。まるで、見えているかのような……?試しに猫の前で手を振ってみるが、目線がついてくる。そういえば、以前にも何もない所をじっと見たりしていたが、あれはもしや……]見えてんのか、気配感じとってんのか?[手を伸ばしても、もう猫には触れられない。ぬくもりを感じることもない。]……キティ。もう、好きな所行っていいからな。帰れなくて、すまねえ。[にゃあ、と返事をするように猫は鳴いた。]
(+64) 2014/12/14(Sun) 23時頃