―道也が目を覚ます少し前―
[首筋の花びらを二つにしてもまだ目を覚まさないらしい様子に、するりとベッドを抜け出して部屋の探索。
クローゼットを開くと、それなりに服は並んでいて着れそうなものばかりのようだ。
次に並んだ二つの扉わ右側を開くと洗面所とトイレ。清潔に保たれたそこを見て回ってから隣の扉へ。
開くとバスルームらしい、つまりここは向こうの屋敷と違って一般的なホテルのような作りらしい。
二人で入るにはそう広くないバスタブに湯を張り、備え付けの入浴剤は薔薇の香だったので遠慮して。タオルなんかも十分に用意されているのを確認してからまたベッドへ。
薄暗い外の様子からは今何時かはわからない、部屋にも時計らしきものは無いなと腕の中。
途端に、強くしがみつかれて、息を詰める。背中を撫で落ち着くまではじっとそのまま]
お、はよ。
(+37) 2011/05/23(Mon) 13時半頃