[男の父方の先祖にいた人狼。静かに暮らすことを望み、仲間と会うことによって起きる惨劇を回避しようとして、少しでも狼の少ない海に逃げ。人と交わり、なるべくその血を薄めようとした。男の一族の教えには、「森に行くな」「海で生きろ」という物があった。男自身、そんな教えはすっかり忘れていたし、男の父親も、祖父母世代も狼の血は目覚めなかったから、何も知らなかったのだ。それでも、薄められても、その血は確かに受け継がれていて。既に覚醒している人狼から何らかの刺激を与えられていれば、男の中の獣も恐らく目覚めていただろう。]
(+19) 2014/12/14(Sun) 11時頃