―緑国・国境付近―
四葉のクローバーはー、ハッピーラッキーの印ー…だっけー?
[枝の上にのんびり寝そべりながら、緑の制服を身に纏った軍人は小声で歌を口ずさむ。いい天気だった。緑と赤、両国間が一触即発状態になろうが、爽やかな風が吹いて空は青くて、鳥が可愛らしい声で囀っている]
こーんな平和なのに、戦争とかやる奴の気がしれないねー。
[軍人らしくない戯言を独りごちて、木の上から地上へと下りた。そこは、国境付近に建てられた緑国軍の駐屯地。]
でー。フィリスちゃん、まだ帰ってきてないのー?
簡単な任務だったって話だったのにー。
[緑軍の女兵士が任務に出かけて、既に一昼夜以上経っていた。彼女が行った廃墟とは距離があるとはいえ、時間がかかりすぎている。軍人は寂しいー、と口を尖らせて。]
何もないって考えられる奴がいたらそいつはさすがにボケてるよなー。……んー。
(+14) 2011/07/03(Sun) 01時半頃