―病室―
[格子のはまった窓を一瞥して、薄い笑みを浮かべる]
何もここまで厳重にしなくても、いいのに…
《ZerO》の本部は相当暇と見えるな…まあ、こんなゲームをさせるくらいだからな。
……これからずっと暇になるというのにな。めでたいものだ。
[グラスに注いだ水を口にしながら、くつ、と喉を鳴らす。
現状の容疑は、反逆者への逃走幇助。
水差しを取りに行った時も警備の厳重さに面食らったがそれすら薄笑みで受け止めた]
それにしてもいつまでもこのままでは、朽ちて死んでしまうな。
[逃げられぬ窓の向こう、逃がした者を想って呟いた時に病室のドアが開かれた。
コーヒーを持って現れたアイリスに少々驚いたものの、描いた笑みは崩れない]
おや、珍しいお客様ですね。
[振り返った先にいた人物へ声を投げ、コーヒーの香りにほお、と息を漏らした]
(+13) 2010/03/26(Fri) 00時頃