168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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[真っ白い光の中を、意識だけが漂う。 上も下も進んでいるのか戻っているのかも分からない。自分の形を認識出来ないような無感覚の世界で、けれど、この先が帰りたかった場所に繋がっているのだけは分かる。
一緒に青い扉をくぐった少女は、無事に戻れただろうか。 緩やかに混濁と明滅を繰り返す意識が、彼女の痕跡を探して。ちょっと前まで左手だった箇所が、まだ繋いだ手の温もりを覚えている。
扉をくぐる前、何度も何度も確認した。 お互いが死んだ理由。場所。 あの日に戻ったら絶対に絶対に、一人で帰っちゃ駄目だよ。彼女は呆れただろうか。そのくらい、しつこいくらいに念を押した。
忘れてもいい。 白い部屋での事を覚えていなくたっていい。 生きていてくれさえすれば、それ以上なんてない。
例えば、同じ世界で自分がもう一度死んだとしても。]
(+15) 2014/03/27(Thu) 22時頃
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『ユーが本当に聞きたいこと、わかってるよ♬』
『でも、惜しかったね! ユー、一瞬躊躇しちゃったからね♫』
『そうだねぇ、バタフライエフェクトって知ってる?』
[いつかの、赤い獣の声がぐるぐると回る。]
『――あと、5秒早かったらどうなってただろうね?』
(見せてやるっつーの。5秒先の世界、)
(+19) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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…る、…つの………、あぇ…?
[ジリリリリリリリリリ。 部屋中鳴り響く目覚ましそっくりのアラーム音で目を覚ました。 のそのそと起き上がり、手探りで毛布の中に紛れた携帯電話をつまみ上げる。
3月14日。午前9時、過ぎ。]
………あー…、ちこく…
[それは、ある街の道端で遊園地で階段で道路傍で事務所で駅で路地裏で歩道で公園でプラットフォームで。 どこかの誰かが、死ぬ筈だった日の朝。]
(+21) 2014/03/28(Fri) 00時頃
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『槇村ァ、はよ。代返しといたし』
はよ。マジですか。ありがとー。
[少し寝坊した朝。取り立てて物凄く慌てたりもせずのんびり大学へと向かう。慌てたってかかる時間はそう縮まらない。自転車でもあれば別なのだろうけど。
着いた頃には出席予定のコマは終了10分前で、止む無く室内に入るのはやめておいた。 ふたつ目の講義へ向かう途中、見知った顔と珍しくもない遣り取りをして、あとはなんの変哲もない日常。
昼過ぎには学食に連れ立って、大体決まった面子とやっすいランチを食べたりして。 妙に煮詰まったミートーソースのパスタを延々くるくると巻きながら、寝坊した理由を思い出していた。なんだか、とても長い夢を見た気がする。]
(+32) 2014/03/28(Fri) 13時頃
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『まっきー、来週のOBと親睦会。どする?』
[割り込んだ声で思い出す作業を中断。親睦会。どうせアルコールが入るんだろう。酒の席でのテンションは怖い。ボディタッチしたがるタイプの男子も女子も怖過ぎる。 厚着が許される真冬ならまだしも、バイト先の親しくして貰っている先輩社員とくらいとしか飲みには行ってない。常なら。]
あー…、行こう、かな。
[深く考えずにぽそ、と言う。マジで?!槇村くるってさ、やべぇレアキャラ出現すんぞーおーいとかなんとか、同期が騒ぐのを尻目にトレイを持って席を立った。]
バイトのシフトによるから期待すんなよー。俺行くわ、用事あんだった。
[軽く手をあげると、またなーと帰ってくる挨拶。付け加えるように級友は言った。]
『そいやお前、今日いつものしてねえのな。暑ぃの?』
[首もとを示す仕草に、頭の隅でなにか、ちかちかと、白く光る。 あちィの。いい置いて食堂を後にした。]
(+33) 2014/03/28(Fri) 13時頃
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じゃ、また。
[来た時とは違う道を通って、注文していた画材を受け取りに街へ出向く。 店から出たのを見計らったように掛かってきた兄からの電話(半分くらいお説教だった)を、短い挨拶で切って。 歩き出すと、ふと、いつもより風通しの良い首元の感覚。そういえば、ストールを忘れてしまったんだった。
無いと外出できないくらいだったのに、何故だろう、今日は余り気にならない。そうだ、満員電車に乗るんでなければ、人が多いところに行ったってそうそう肌になんか触れない。びくびくする必要、無いんじゃないか。
開き直ったような心境で、足取りは軽く。大きい通りを行こうかな。一瞬過ったけれど──ちり、と白い何かが、記憶の片隅を灼いた。
困惑しつつも足は勝手に慣れた道へと進む。 狭い通りに入って、マンション。井戸端会議。保育園のバスと、走り回る園児の姿。たぶん、この後電話が──]
…っ痛、……
[ずき、と頭の芯が疼いて、声が漏れる。と同時に甲高い着信音が鳴った。既視感。電話の相手は、]
…しゃちょう、だ……
[ディスプレイを見る前に呟く。その自分の台詞にすら、同じセル画を二枚重ねたような違和感。また頭の芯が、疼く。]
(+42) 2014/03/28(Fri) 18時頃
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[雇用主である電話の相手と会話をしながら歩を進める。その間も、違和感が何度も脳を灼いて頭痛は酷くなるばかり。
今手伝ってるのは影木君のところ?電話の向こうからその名前が出た瞬間、叫びたしたい衝動に駆られた。]
(えーきさん。居るんですか?ちゃんとそこに居る?代わってください、電話、えーきさんに、)
[頭の中に、知らない筈の気持ちと言葉が溢れて、それでも口からは質問に対するぎこちない肯定のみか零れる。 他人の身体を動かしているような、他人が身体を操っているような、奇妙な離人感。 焦りのようなものが募る。早く。はやく。
角を曲がって、(はやく)少し広めの道路を挟んだ向こう側に鳥居が見えた。(はやくはやく)そのまま道沿いに進む。(おもいだせ!)
信号の無い小さな横断歩道を渡っていく。渡り切る直前、視界の隅で「誰かが」すれ違った気がした。明るい色の、長い髪の──]
(…………本田、さん、?)
(+43) 2014/03/28(Fri) 19時頃
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『あたし、貴方の事もう一回、好きになる自信あるもの!』 『また、貴方に恋するの。 もう一回なんて、ケチな事言わない。 何度でも、何度でも!』
(+44) 2014/03/28(Fri) 19時頃
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[パンクしそうな程一気に脳に押し寄せる、あり得ない筈の数日間の記憶に、視界が白くチカチカと瞬く。
彼女の笑顔が、声が、言葉が、手のぬくもりが、擦り抜けてしまいそうで、咄嗟に。咄嗟に、振り返って──瞬間、真横を走り抜け「ようとする」小さな影と。既視感から一瞬遅れる、けたたましいクラクションの音。
身体が動く。通話中の携帯から聴こえた声が、地面に叩きつけられる直前、自分の名前を呼んでいた。何故だろう、それは父の声に聞こえて。
そして確信する、]
(+45) 2014/03/28(Fri) 19時頃
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(これで五秒前、だろ、────かみさま!)
[届け。 振り返った姿勢のまま、視線の先の園児服の子供の腕を躊躇なく掴んで。 後ろに跳ぶように地面強くを蹴った。]
(+46) 2014/03/28(Fri) 19時頃
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[最初に感じたのは、衝撃と音だった。
ドサッ、とかいう鈍い音が続けてふたつ、直ぐに続けて背中に痛みが走る。じゃりじゃり、と、アスファルトを擦る感触。最後にガツッ、と強かに頭を打った。多分歩道の段差に。痛い。白い光がスパークして、目が眩む。
仰向けに転がった視界には春らしい薄い色の空が映り込んでいた。]
(────良い天気、)
[ちらりと場違いな感想が沸く。身体中がぎしぎしと軋んで、少し動かすと背中に痛みが走った。 けどそんなの大した事じゃない。腹の上に乗った重みが、身じろぎする。しっかり抱きとめた子供には、怪我なんて無いはずだ。 アスファルトに転がったままぜいぜいと肩で息をする。 視界を塗り潰す蒼穹に、ほんの一瞬、紅が挿した気がして。
ゆるりと右手を上げて、銃の形に。片目で狙いを定めるのは、虚空に消えた原色のなにか。]
────ざまあみろよ。…なんて。
[見てた? 声に出さず笑って、引き金を引いた。]*
(+48) 2014/03/28(Fri) 21時頃
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─3月某日夕刻・病室─
『ほんっとお前は…、無理すんなって言ったそばから馬鹿なの?死ぬの?』
[兄にべちんと額を叩かれいでっ、と声を上げる。流石に慣れた兄弟相手で、この位の接触はなんて事無い。ちょっと、縫ってんだから頭揺らさないでよ。不満気に言えばもう一発お見舞いしてやろうか、と睨まれた。
昼間、トラックを避けようとして歩道の段差に打ちつけた際、後頭部が切れたらしく。 傷は大した事は無いが、頭からの出血は派手で、園児は卒倒しそうな顔でびゃあびゃあ泣くわ運転手は人殺した後みたいな顔で駆け寄ってくるわで、散々だった。]
『もう道路に飛び出しちゃ駄目だぞー、男なんだからお母さん泣かすなよ。』
[わしわしとアタマを撫でてやって。泣いた後の顔でこっくり頷いた園児と、ものすごく恐縮した「カズくん」の母親は、ついさっき連れ立って帰って行った。
バイト先のほうには事故ったので暫く休む旨だけを伝えて、あとの諸々は兄に任せてある。 縫った傷自体は問題無いが、頭を打っているので念の為、検査入院になるらしい。]
(+50) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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[園児の頭を撫でたあと、兄は随分と驚いた様子だった。 触って平気なのか?と聞かれて、そういえば、と思い出す。]
そんな嫌じゃなかった。…てゆか、髪だからじゃない。
[そうかそうか、と、どことなく嬉しそうな兄を尻目に、手元のタブレット端末を操作する。 兄の気持ちは有難いのだが、今はそれどころじゃないのだ。]
(……本田さん。)
[風見鶏は今日もきちんと営業している。さっき電話口で影木は普通に出勤退勤したらしい事も分かった。遊園地で事故も起こっていないし、駅で人がキチガイに刺されたなんてニュースも見当たらない。 見つけられない人もいたけれど、覚えている限りでは「ちゃんと戻っている」…と思う。あとは。]
(夢じゃない)
(本田さん、本田さん)
[彼女の、巻き込まれた事件が起こるのは──今夜。]
(+52) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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お兄ちゃん。お願いがあります。
[病院のベッドの上に正座して、じっと兄を見る。 なんだよ、お兄ちゃんとか気持ち悪いな。言いながらちょっと嬉しそうな兄に(ブラコン面倒臭い)、タブレット端末の画面を示す。]
今すぐここに行きたいんです。10時前に。ていうか、行かなきゃならんのです。
[いつになく真剣に言えば、ちょっとだけ気圧された様子で。だって、お前、入院…とかなんとか言ってくるのを遮る。]
だから頼んでるんじゃん、今日じゃなきゃ駄目なんだ。
[切羽詰まって言うものの、理由を求められても説明に困る。今夜そこで好きな子が刺されるなんて、まさか言える訳もない。頭打っておかしくなったと思われたんでは元も子もない。が、しかし。]
(+53) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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[悩んでいると、そこに何があるんだ、と、思いのほか真剣な声が帰ってきて。ぐ、と言葉に詰まるが、覚悟を決めて、言った。]
…猫を、殺してるやつが、今度はほんださ…人も襲うから、って──とうさんが。
[父の事を出すのに(しかも嘘だ)罪悪感はあるが。 彼女が刺されるのは勿論──誰かが代わりになったんでは、駄目なのだ。]
(俺は、俺に出来るやり方で。)
[守らなきゃいけないのは、彼女の心の方だ。 自分の代わりに誰かが死んだなんて、そんな事を一ミリだって思わせちゃいけない。それに万が一、白い部屋での記憶が全く無かったら。考えただけで手が震える。]
(+54) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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『…わかったよ。どのみち今から一度署にもどんなきゃいけないから、ついでにしっかり見回りしてきてやる。』
[ただし!お前はちゃんとここで安静にしてる事! び、と指を突き付けられる。不満気にでも、と言えば、本当に凶器持ってる奴が居るなら、お前なんか邪魔だよ馬鹿、と窘められる。 ごもっとも過ぎてぐうの音も出ない。]
…なんで引き受けてくれんの。馬鹿げてるだろ、こんな頼み。
[いやにすんなり納得した兄の様子が不思議で、怪訝な目を向けると。 その人は、昔の父によく似た感じにちょっと笑って、言ったのだった。]*
『俺も、親父の夢、見たんだよ。』
(+55) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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