164 天つ星舞え緋を纏い
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― 広場 ―
ん。
[親がなく、大人としての仕事もまだ出来ない自分には、こうして日々の糧をもらえることはありがたい。 そんな実感を籠めつつ頷いて、自信ありげな華月斎>>2にふ、と口許を緩めた]
うん……また。
[頬を突かれた子を小さく揺すりながら、鍋の方へ戻っていく。 当日の手妻を自身もこっそりと楽しみにしつつ、歩いていけば準備の人らが丁度休憩に入る頃合いで。 慌てて鍋を皆に配る準備を始めるのだった]
(3) 2014/02/15(Sat) 00時半頃
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― 祭り当日 ―
[里を巡る山車を、家の戸口の前に立って眺めている。 いつぞや背中にいた子は、今日は母親の腕に抱かれている]
『祭りの日は野良仕事もないし、この子の面倒は見られるから。 日向ちゃんは、お祭りめいっぱい楽しんできてねぇ』
[そう言って、少し余分にお駄賃を渡されたのは昨日のこと。 そんなの悪いと余分は返しかけたのだけれど、風車を貰ったお礼だと思って、と言われ引き下がったのだった。 母に教わったおもちゃ作りが、少しでも役立ったのだと思うと嬉しい]
(11) 2014/02/15(Sat) 01時頃
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……ほら、あんたら。もうちょい我慢しな。
[ぼそ、と声を掛けたのは周囲に集まっている子供らに向けて。 この後儀式が待っているというに、彼らは今にも飛び出していきそうにそわそわしている。 今日は仕事としての子守りではないのだが、子らの動向が気になってしまうのは性分か]
『終わったら、ねえちゃんも遊んでくれる?』
[子の一人が袖を引き、こちらを見上げながらそう問うてくる。 なんだかいつもと変わらないな、と思うけれど、親が死んで最初の祭りが、賑やかなのにひどく寂しかったのを思い出して]
うん、遊ぼう。一緒にな。
[そう答えたらまた騒がしくなる子供らを、今はまだ、と制止しつつも、表情は自然柔らかなものになる。 今日は楽しい日になる、と。 疑いもなく、そう思っていた**]
(12) 2014/02/15(Sat) 01時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/15(Sat) 01時半頃
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― 祭り当日 ―
[山車が家の前を通り過ぎ、遠ざかっていく。 通りには山車を最後まで見届ける者、次の儀式が行われる場まで移動を始める者と人の流れが出来始めた。 自分は何処に行こうかと、あてもなくふらつく娘の目に、鮮やかな臙脂の着物が留まる>>15]
あれは……雷門さまに、夕ちゃんか。
[ぴったりと雷門に寄り添う姿は、本物の祖父と孫のようで微笑ましい。 けれどその姿は、どこか他の子らと距離を置いているようにも見えた]
おじいさんのこと、心配してるから……?
[遠くから見ている限りは、そんな微笑ましい関係にも見えるのだけれど。 ただ、浮かない顔をする雷門と、どこか寂しげな夕顔の表情が、少しだけ心に引っ掛かった*]
(22) 2014/02/15(Sat) 21時頃
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[そうしてぼんやり夕顔の方を眺めていた時、突如周囲の子供たちが歓声を上げ始めた]
『にいちゃんだ!』 『手妻師のにいちゃん、見付けたー!』
[どうやら持ち場へ向かう赤黒の着物>>18を、遠目に見付けてしまったらしい。 こうなるともう止まらず、子供らは一斉に駆けていく]
あ、だめ、まだ準備中でしょ……!
[このままでは開演前に押し掛けることになりはしないかと、声を上げたものの後の祭りだった。 今更追い掛けて捕まえることも出来ない、と、娘は諦めの溜息をついた]
(24) 2014/02/15(Sat) 21時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/15(Sat) 21時半頃
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― 通り ―
……もう。
[結局子供らとは別れたまま、娘はとぼとぼと神社の境内へ向かう道を歩いていた。 儀式で役割を負っている訳ではないのだが、生前の両親が熱心に祈る姿を見ていたから、娘としてもあまりこの行事を蔑ろにはしたくない。 とは言え今から向かっても、儀式の開始には間に合わない予感がした]
なんか風……冷たいな。
[ひゅおお、と吹きすさぶ風の音が、喧噪の中なのに妙に大きく聞こえる]
(32) 2014/02/15(Sat) 22時頃
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…………。 泣いて、る?
[直感的に、そう呟いて。 何故そう思ったのだろう、立ち止まり自問した、その時]
『おい、見ろ! お天道様が――』
[誰かが叫び、指を差す。 その声に周囲の人々も立ち止まり、皆口々に天を仰ぎ異変への驚きを口にし始める]
[その声が悲鳴に変わるのまで、それから長くはかからなかった]
(33) 2014/02/15(Sat) 22時頃
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[無数の羽音と、地鳴り。 何処から生まれたともわからぬそれが、こちらへ近付いてくる。 呆然としている間に、陽の喰われた空は無数の影に埋め尽くされ。 舞い降りたそれらがあっさりと人を薙ぎ倒し引き裂くまでを、娘は何も出来ぬまま見ていた]
なに……これ……。
[悲鳴が満ちる。 村中の悲鳴が、自分の耳に届いているように錯覚する]
やだよ……ね、かあさん……。 こんなの、嘘だよね……?
[母を亡くしたあの日から、日向の耳は聞こえないはずのものを聞いていた。 今日のこれもそうなのだろうと思いたくて―― でも目の前に広がる光景は、何処までも現実だった]
(48) 2014/02/15(Sat) 22時半頃
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― 境内付近の通り ―
[人々が、弾かれたように逃げ惑う。 悲鳴と異形の雄叫びが、無数に折り重なっていく。 けれどそんな中なのに――日向の耳には、子供らの上げた叫び声が、いやにはっきりと届いていた]
――どこ? どこにいる?
[つい先程華月斎に諭されて>>30、思いの外近くまで来ていたことを日向は知らない。 どちらにしろ、この混乱の中で、声の主たちはとうに散り散りになっているようだった]
行か、ないと。
[見据えた先は逃げる人の流れと反対側で、あっという間に弾かれ揉みくちゃにされ怒号が飛んだ。 どうにか裏道まで来て駆け出そうとするも、数歩で足が縺れ転んでしまう]
もう、こんな時……なんで。
[気持ちばかりは急くのに、体が全くついてこない。 恨めしく思いながら、それでももう一度立ち上がる]
(70) 2014/02/16(Sun) 00時頃
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[駆け出した体が、不意に軽くなった気がした。 そのまま見えぬ流れに乗るように加速し。 眼前に現れた長屋を、一跳びに飛び越える]
はやく……疾く、いかなきゃ。
[明らかに、人の身を超えた動き。 しかし当の娘は、子供らを探すことに必死なあまり、その異変に気付いていない。 そして数体の異形が、その姿を見た途端真っ先に日向を追い始めた事にも――]
(71) 2014/02/16(Sun) 00時頃
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[右手が――あの日母に包まれた手が、熱い。 長屋の屋根を飛び越えた先、異形もまた地面から宙へと飛び上がらんとしている所だった。 耳障りな羽音が響き、蟷螂に似た前脚が振り上げられる]
邪魔、……するな。
[日向の目には、振り上げられる前脚に絡む風の帯が"視えて"いた。 だからそれに右手を伸ばし、実体ある帯の如く下に引く。 果たして均衡を崩した妖魔は、失速して再び地に落ちた]
退け。
[右手を振るう。 常ならば手団扇程度のその動きが、今は突風を生み異形の動きを阻む。 そうして異形の傍を通り抜け、その先へ向かおうとして]
(*7) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[ぴしゃり。 草履が赤い池を踏み、日向の足が止まる。 池の真ん中にぷかりと浮かぶのは、あの日あげた、母直伝の風車]
……なんで。
[拾いあげようと屈み込んだ背に、衝撃を受け地面に転がった。 気が付けば、周囲を囲んだ異形が、一様に視線をこちらへ向けている。 まるで狙いは、初めから日向だったとでもいうように]
[悲鳴が聞こえる。 手が届かない遠くから、もう少しで届いていたくらい近くから。 日向をねえちゃんと呼びまとわりついていたあの声が、痛々しく引き裂かれていく]
(90) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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あ、……
[喉が震えた。 このまま感情を全て吐き出せば、自らの声で全ての音を掻き消せるだろうか。 だが――それではいけないと、右手に宿る熱が言っているような気がした]
[手を伸ばし、転がっている風車を拾う。 溢れ出しそうな色々を押し込めるように、横向きに口へ押し込んで。 地に手を着き、体を起こす]
[次の瞬間、日向の身体は、異形らの頭上遥か高くまで飛び上がっていた]
(91) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時頃
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[獲物を見失い動きを止めた、異形の頭の一つを踏み付ける。 ごく軽く蹴りつけるだけの動きで、日向の身は軽々と宙を舞う]
(まだ……諦めてなるものか)
[竹軸を折れそうなほど噛み締めながら、娘の視線はまだ前を見据えていた**]
(92) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時半頃
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/* なんかいまいちどう動けばいいかはっきりしないままになってしまった。 明日にはバトル希望決まるしそのつもりで動かないと、かな。
(-10) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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― 通り ―
[宙を舞う身を、きらきらと清冽な銀の光が覆った>>97]
(これ、は)
[呪いの類ではない。 むしろ、自身が身に宿した力に近しいものだとわかる]
(あり、がと。あなたもご無事で)
[力の主が誰かはわからない。 ただ、気持ちだけでもと、小さく頭を下げ心中で礼を述べる。 少女の声>>86が耳に届いたのは、その時だった]
夕ちゃん……!
[屋根の上に立ち見渡せば、臙脂の着物はすぐ目に留まる。 逃げる途中に疲れ果て倒れたのだろう、と娘は認識した]
(119) 2014/02/16(Sun) 16時頃
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[すぐにでも夕顔の許へ向かおうとした娘を、追ってきた異形が阻む]
く……。
[立ち止まり、忌々しげに相手を睨む。 一人なら逃げ続けることは出来ても、十になる子を抱えていてはどうだろう。 立ち止まり逡巡していた所に、もう一つ覚えのある声>>115が届いた]
華月さん……!
[また一人、生きた者の声を聞いて安堵で大きく息を吐く。 大人の男である彼なら、夕顔を安全な場所まで運べるかもしれない。 期待を籠めて、風車を口から離し、大きく息を吸った]
(120) 2014/02/16(Sun) 16時頃
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華月さん! 頼みます!!
[自身の生存と、もう一人の生存者の居場所を報せる意で、声を張り上げる。 大声を出すのは得意でないはずなのに、その声は淀む空気をぴいんと張り詰めさせ、どこまでも届いていくような錯覚を受けた]
……あたしは、こいつらをなんとかする。
[取り囲む妖魔たちに向き直る。 何故自分が、化け物の相手を出来ると思っているのかはわからない。 でも、ようやく見つけた子供の命を護るためなら、やってやるという気持ちになっていた]
さ、……こっちだ。
[相手を睨み付けたまま、夕顔から離れる方向へ再び屋根を跳ぶ。 異形らが、真っ直ぐに自分の方を追ってくれることを願いながら**]
(121) 2014/02/16(Sun) 16時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 16時頃
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― 通り・屋根の上 ―
華月さん……!
[華月斎に自分の声が届き、夕顔の許に向かうのを確認して安堵する。>>123 彼らのことは心配だが、今は自分の引き受けた役目を果たさなくてはならない。 幸いな事に、妖魔らは空中で目立つ動きをしているこちらの方を追ってきているようだ>>124]
(148) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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いつまでも、追いかけっこばかりはしていられない、か。
[このまま妖魔を引き連れていては、他の生存者を巻き込みかねない。 それに、跳び続けるのもいい加減、限界だ]
っとに、あんたらは、滅茶苦茶してくれたな……。
[眼下に点在する紅色に、先の光景が重なって。 昂ぶりそうになる感情を、風車を咥え押し込む]
(あのうるさい羽音を――断ち切る)
[風を示す透明の帯が、半眼の瞳に今は無数に映っていた。 空を梳くようにそれらを指に挟むと、一気に、叩きつけるように腕を振り下ろす。 生み出された複雑な風の流れは、蟷螂の異形を錐揉みのように回転させ、その間に節々や翅を切り裂いていった]
(149) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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[異形が地に落ちて動かなくなり、周囲は少しだけ静かになる。 それと同時に、飛べそうなくらい軽かった身体が、一気にずしりと重くなった。 ほんの数体倒した所で、この騒動が収まるはずもないのは明らかだったが]
他に誰か……いないのか?
[引き摺るような足取りで、それでも娘は歩き始めた。 地上よりも少しは見易かろうと、屋根からは降りなかったが、先のように軽々と通りを跳び越える力は残っていなかった。 幾つかを渡り歩き、いよいよ座り込んでしまいそうになった所で、娘はようやく赤くない人影を見付けた>>147]
……一にい? 一にい、大丈夫か?
[その人物は、倒れてはいるけれど怪我は負っていない様子で。 周囲に散らばる衣服や骨は目を背けたくなる光景であったものの、まずは彼の無事を確かめようと近付いていく]
(153) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時半頃
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/* 華月さん待ちかなーと思いつつ、あちらは夕ちゃんがいるので、声掛けてしまいました。
(-20) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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/* 明にいの属性解釈面白いな…… なんて勝手に思ってるのは、私の第一希望が明之進で時属性だからだったり。 (最初無意識で書き込んだかと思った……まあ陣営が違ったけど) この時代、多分時計とか存在しないから、「時間」をどういう風に認識してるのかで結構悩んだんだよね。
(-21) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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平気って……。
[その答え>>155に安堵しつつも。 座り込んだままの様子に、まずは近くへと寄っていく。 誰かに纏わされた守りの力は未だ消えておらず、薄衣のように淡い銀の光を放っていた]
まぶしい?
[不自然に途切れた言葉の後の呟き>>156に、つい天を振り仰ぐ。 月に喰われた陽は、まだ顔を出してはいない]
具合、悪いのか? ほら、こんなとこ座り込んでたらいかんって……。
[屋根から一平太の隣に飛び降り、屈み込んで手を差し伸べる。 常と違う色の瞳に気付いたのは、その時だった]
一、にい?
[動きを止め、彼の顔を覗き込む]
(158) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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― 一平太の家の前 ―
[眩しそうに目を細める一平太。>>169 その原因はわからぬまま、手を伸ばして]
――――!
[彼の手を取ろうとした瞬間、軽い衝撃と共に、手が弾かれる感覚があった。 相手にも何らかの感覚があったのか、手を退き後退るのが見える>>170]
なに? 今……。
[覗き込んだ一平太の顔。目の奥で蠢く闇の色に、強い忌避感を覚えて、足が勝手に一歩下がった]
一にい。どういうこと? あたし、一にいを――
[助けに来た? それとも――? 心に浮かぶ感情を振り払うように、無理矢理にでも一平太を引き起こそうと再び手を伸ばす。 一にいが敵だなんて、そんなことあるはずがないのだから]
(179) 2014/02/16(Sun) 23時半頃
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一、にい……。
[一平太の手を庇う仕草>>182に、今度こそ日向も手を退かざるを得なかった]
ん。そうみたい、だ。
[胸の内がざわざわとする。 自分と一平太は相容れぬ存在だと、本能に言われているような気がする]
ごめん、一にい。 あたし、もう行く、から……。 ちゃんと、安全なとこに逃げといて。
[目を背ける様子に、心の別の部分が疼いたけれど、諦めたように一歩、二歩と下がる。 それから、くるりと背を向けて]
死なんでよ、一にい。
[その一言を絞り出すように言い、それを合図としたように駆け出した]
(185) 2014/02/17(Mon) 00時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/17(Mon) 00時頃
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