255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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[記憶のわたしと、身体のわたし。 どちらも“本当のわたし”ではなく、新しいわたしであると、ブローリンは言った。>>2:133
『他人の手が加わったなら、もう同じでは居られない』とも。
本来不干渉であるはずの記憶を、他の者に奪われる。 だから人間はショクを恐れるし、排除しようとする]
相容れることなんてできない、ね。
[その言葉は、憎しみに溢れてもよいはずのもの。 相容れることなどできないから、ショクを排除すると、怒りなどに満ちていてよいはずのものなのに、 ブローリンは、泣きそうな顔をして笑っていた]
……そっか。
(+0) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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[走り回るジルエットを見つめる。 ブローリンが捕まったら、彼はどうなるのだろうか]
……あなたの名前も、ジルエットの名前も。 知らなきゃ、よかったなぁ。
[ぽつりとつぶやく。 手のひらを見つめて、握ったり、開いたり。 ……あの時感じた違和感の正体は、やはり、と思う]
ね。 もう一度、私の頭を撫でてくれませんかぁ?
[そう頼んで、彼に撫ぜてもらう。 もししてくれなかったのなら、こちらから彼の手を取るだろう]
(+1) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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……やっぱり、違うなぁ。
[ははは、と諦めたような顔で笑った。 違う。何が、とは言えないけれど、彼は確実に、違う。 そしてその違いは、きっと……]
もし、ブローリンが捕まったら。 ジルエットは、ラルフに預ければいい?
[あるいは。 もし、ラルフ“も”ショクであったのなら。
……そこまで考えるのは、今は辞めておこう*]
(+2) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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― 昨晩・大広間 ―
[ブローリンの部屋から出て、大広間へと向かった。 月食の時だけ咲く薔薇を見るためだ。
大広間には、他にも薔薇を見る人間がいただろうか? テーブルの上の薔薇は、月が陰るにつれて綻び、 あたりが真っ暗になるころには――美しく、花開いていた。
可憐に綻ぶ花弁。 茎に潜む狂暴な棘。
それらに見惚れて、夜を過ごした。
昨日は誰もいなくなるくらいまでずっと大広間で薔薇を見ていて、 そしてようやく腰を上げ、部屋に戻る前――]
(+3) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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[―― 投書箱に、投書をした]
(+4) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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[書いた名前は、もちろんブローリン。 彼の頬に初めて触れた時に感じた違和感。
そして、昨日の会話。
彼をショクだと、わたしにははっきりと分かっていた*]
(+5) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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― 翌朝 ―
[寝覚めは、昨日以上に悪かった。 薄暗い部屋。今が何時なのかはおろか、朝か夜かすらわからなかった。
かろうじてベッドはあるみたいだけれど、ひどく硬い]
……クソ。
[昨日、大広間で投書を済ませた後、どうなったんだったか。 よく覚えていないけれど、最後に見たのが、ブローリンの深く澄んだ瞳だったことははっきりと思い出せる。>>2
目と目が合ってすぐ後、靄がかかったような気分に襲われて――その後の記憶は、ない。
見渡せば、長髪の男が別のベッドに寝ていた。 ヴェスパタインとかいうらしい男。 彼がいるということは、つまり]
(+6) 2016/10/10(Mon) 02時頃
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アイツ、食いやがったな。
[そう吐き捨ててみても、後の祭り。 けれど、ブローリンをショクだと思ったこと、そして彼が紛れもなくショクだということは、はっきりとわたしの記憶に残ったまま]
どうせなら、自分がショクだってバレたこと食べればいいのに。
[あるいは……ショク自身は、人の記憶の“どれ”を食べるかまでは操れないのだろうか。 彼は一体、わたしの何を食べたのだろう。 本人に訊けば分かるだろうか。 いや、そもそも――誰かと会話できるのだろうか]
(+7) 2016/10/10(Mon) 02時頃
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[ここはどこだろうか。 薄暗く、窓がない。
館の外か、あるいは館の中だとしたら、手紙に書かれていた“外側から鍵をかけられる部屋”>>2:#1とやらだろうか。
ベッドから降り、部屋の扉に手をかける。 ノブを回せば、カチャリとした音と確かな手ごたえとともに、扉が開いた]
……。
[扉の外には廊下が続いている。 その景色は、昨日までいた館の中とよく似ていた]
もしかして、地下……?
[扉を閉め再び部屋へと戻り、暗い天井を見上げる。 ここが館の地下かもしれないと思った途端に、急に息苦しくなってきた**]
(+8) 2016/10/10(Mon) 02時頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2016/10/10(Mon) 09時半頃
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………っ
[意識の浮上。身じろいで、横向きを体勢を変える。 床に手をつき、痛む腰を抑え、時間をかけ身体をゆっくりと起こす。
その最中、ぼやけ、揺れる視界で、ぐるりとあたりを見回す。] ここは。 [どうにか立ち上がるが、ぐらっと、ふらつく。 一度、壁へと身体を預けたのち、壁に手をつきながら、室内を歩く。 途中、何かしら障害物にもぶつかったが、ぼやける視界でその全貌はあまり分からず。
と、他とは違う、一層ひんやりとした感触が手のひらを伝う。 そのまま、手をずらせば、かつりと指先が取っ手へと触れる。
それを握り、体重をかけ、押して見る。
ガチャリと音がするのみで、開く様子はない。引いてみるも、同じ音が響くのみ。]
(+9) 2016/10/10(Mon) 19時半頃
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………
[取っ手から手を離し、扉を背を向け、そのまま寄りかかる。]
見ることはできなかったか。
[昨晩、あの後何があったか、 頭はまだ、ぼんやりとし、思い出すことができない。
薔薇の記憶も蕾のまま。
もしかしたら、記憶を喰われたのかもしれないが。 それなら、それで良いのだろう、と思う。]
(+10) 2016/10/10(Mon) 19時半頃
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だが…
[鍵がかかっている。 ということは、]
隔離、か。
[疑わしきもの、に自身が該当したか、 それとも別の理由か。
時間がたてば、徐々に何か思い出しもするだろうか。]
(+11) 2016/10/10(Mon) 20時頃
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[しばらく、扉に背を預け、休んだ後、ゆっくりと扉から離れ、 また歩く。その時、カツンと靴先に何かが当たる。
腰を曲げ、音がしたあたりに手を伸ばす。 指先にそれが当たれば、拾い上げ、
しばらく見つめれば、それがようやく、あの髪飾りだと分かる。 覚えてはいないが、ここへ連れてこられたときにでも落としたのだろう。]
(+12) 2016/10/10(Mon) 22時頃
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[そして、部屋にあった日記を思い出す。]
あの日記は、本物なのか。
[他の頁も目を通していたとして、見極められたかは分からない。 だが、もし、あれが本当のことだとするなら、あの約束の日。
彼女は。]
(+13) 2016/10/10(Mon) 22時頃
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……いや。 それで良かったのやもしれぬ。
[約束の夜。あの時、彼女が来たとして。 夫婦の誓いを交わしたとして。
その先はなかったのだ。 言葉にはしなかったが、互いに分かっていた。
それが"最後の夜"だと。]
(+14) 2016/10/10(Mon) 22時頃
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……治らんな。
[頭の中を切り替えるよう、ポツリ呟く。 相変わらず、視力は戻らない。
手にした髪飾りを、それからすぐに、指先にあたった、物が置けそうな平たい場所。 そこに置く。
その側の何かに手をつくと、恐らくはベッドか。手が僅かに沈む感触がある。 多少の湿り気とカビの臭い。この臭いは、どこか、記憶がある。]
地下か。
[少し記憶を辿ったあと、そこに行き着く。 確証を得る術は、今のところないが。]
(+15) 2016/10/10(Mon) 22時半頃
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[どの程度時間が立ったか。 果たして今は昼なのか夜なのかも分かりはしない。
日が沈み、また登れば、自身と同じように、ここへと誰かが、連れてこられるのだろうか。]
……ヴェスパタインは、ここにいるのか。
[探した時、誰も姿を見つけることはできなかったのだ。ならば、探していない場所、つまり。
この地下のどこかにいるのではないか、と。]
だが、探す、話すも。
[腰をあげ、おぼつかぬ足で、ゆっくりと再び扉へと向かい、先程と同じように、手をかける。]
ここが開かぬことにはな。
[押しても引いても、やはり。 音は変わらないまま。]
(+16) 2016/10/10(Mon) 23時半頃
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[果たして、ここに来たのは、彼と自身だけだろうか。 この部屋には他には誰もいない。
隔離部屋もこの一部屋だけとは限らないのだ。
自身で確認せねば、ショクが本当にいるなど、 完全に信じることは出来ない。
だが、ショクはいるのだとは、頭の奥で認めてはいるのだ。"彼女"が記憶を喰われたという可能性を信じかけているように。
記憶が喰われたものが、ヴェスパタイン、彼だけだとは限らないことも。]
(+17) 2016/10/11(Tue) 00時半頃
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[と、ぐらり、視界が歪んだ。
そういえば、ここに来てから、 珈琲以外、口にしていなかったな、などと、妙に頭は冷静で。
そのまま崩れ落ちるように、その場で眠りに落ちる**]
(+18) 2016/10/11(Tue) 00時半頃
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