202 月刊少女忍崎くん
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えっ。
『お好み焼きでも全然大丈夫ー! おお、山盛りーってあれ箸2膳?』
[渡された大盛りお好み焼きを同級生に渡そうとすれば 何やら白銀にものすごくしょんぼりされた。 様子から見るに、どうやら2人で食べるものだと思っていたらしい。]
(+25) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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『………なあ。これ。』
[はしゃいでいた同級生が目を潤ませる 白銀の様子を見かねてお好み焼きを差し出してくる。]
…………、
[しばし逡巡したがやはり先に頼んだ同級生を 優先しようと手でお好み焼きは制する。
ふぅと息を吐いて、うなだれる白銀を覗き込んだ]
(+26) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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……後で買ってやるから。たこ焼き。
[ひそりと彼女の耳元に、落とす。 売り切れたなんて嘘>>+22をまた説明しなければいけない可能性を考えれば、面倒事は避けたい気持ちから発生した距離だったが周囲はそんな事分かるはずもない。**]
(+27) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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/* >>+27を赤で言おうとして、の区切りだったんだけど 墓は赤使えなかった不覚w寝よう
(-18) 2014/11/16(Sun) 02時頃
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あ、違うんです。 さっき、榊原選手を追いかけようとして 転んだ時の傷が痛いだけで、でも、全然平気ですから。
[ついつい未練がましく大盛りお好み焼きを見送っていたら、 なんだか気まずい空気が漂ってきたのに、珍しく気づいて、 明後日なフォローをしはじめた、が。]
…平気、ですから…。
[結局は弱々しい主張をしただけで再び俯いてしまう。
なんだか悲しい気持ちになるのは、 きっとおなかが減っているせいだろう、とこっそりと分析する。 きっとそうに違いない…。腹が減っては戦ができぬ。]
(+28) 2014/11/16(Sun) 03時頃
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[けれど、耳慣れたため息>>+26が一つ聞こえた後で、 人が近づく気配がして、耳元で囁かれた、声>>+27]
はいっ、了解しました!
[顔をあげて、元気よく返事をする。 そこには、花や点描がふさわしい、晴れやかな笑顔があった**]
(+29) 2014/11/16(Sun) 03時頃
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―人楼高校 写真部部室―
[部室の戸をがらりと開ける。 中にいた先輩部員の一人に声をかけて、 「パソコン借ります!」と言って、 まどかはデジカメからSDカードを抜きだして 部室に置いてあったUSBメモリーと一緒に差し込むと パソコンを操作し始めた。]
んっと…
(昔の方は移しちゃおう… 最近のもすぐ見たい写真以外は移しちゃってもいいかな…)
(151) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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[画面に並ぶ小さなサムネイルに、忍崎の写真がずらりと並ぶ。 用事を済ませたらしい先輩が、パソコン画面をみて げ、と声を出した]
『ほんと、よく許可とれたよね… これは引かれるレベルだと思うなぁ…』
ぅ、ぅええ? だ、だって満足いくのが撮れなくって… 何がだめなんだろ? あんなにかっこいい顔してるのに…
(152) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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[写真のひとつをクリックする。
まるでヴィジュアル系の如くピンと伸ばした手を顔に当て、 少し斜めに傾いだポーズの忍崎が画面一杯に映し出された。]
(153) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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なんか違うなってなっちゃうんですよね…
(154) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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『うん 顔以前にまずポーズに引くからね』
(155) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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[画面に映し出された画像はいったん閉じる。 …ちなみこれは、忍崎の家にまどかが置いた アイドルの多く載るテレビ雑誌から引用してポーズを頼んだもの。 アシスタント作業の休憩中に行われた、 謎の撮影会が生んだものであった。]
(156) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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[それから、ここ最近一か月前までのデータをUSBに移す。 ひと月より前の写真は、いくつかだけが残った。
また別の写真で使えそうな構図だったり、 出来としてまあまあかな、と思うものだったり。 話題としてよく出るな、と思う写真も残す。
…その中には、初めて彼を撮った写真>>62も残っている。
あれからいくつ忍崎の写真をとっても、 これ以上の写真は撮れていない。]
(157) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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…どうすればいいんだろうなぁ〜…
[何度も見直して、見慣れてもまだ。 見る度にあの時の気持ちが浮かぶ。
その小さなサムネイルに、 まどかは少し顔を赤らめて小さく息を漏らした]
(158) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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[最近の写真からは、赤いフードの子供と 狼に扮したクラスメイトの写真>>5を選んで、印刷ボタンを押す。
プリンターからは学生にも求めやすい値段の写真用紙に 印刷されて一枚の写真が出てきた。
次に選んだのは、 白甲冑が黒鎧に壁に追いやられている写真>>0:90だ。
まどか側からは「壁ドン」のつもりで頼んだのだが。 …身長差と、鎧のいかつさ。 また、自分の服に着られている感がすごいせいだろうか。
まるでカツアゲされているか、 陰惨な事件が起こる五秒前の光景しか見えなかった。
なるほど、あの時真理が引いてた>>0:94のは これか…と まどかは遠い目で納得した。 まあ、それでも一応用意するべきか。と印刷ボタンを押す。 プリンターから機械的な音が上がった]
(159) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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[プリンターから出た写真を、先輩部員は拾い上げて 怪訝な顔を浮かべた]
『何これ? …あ。もしかして、仮装の写真とる企画の?』
はいっ 掲示板に貼りに行こうかなあって。
[もっとも、二枚目の写真を撮ったのは花園だ。 掲示板に貼るのは彼女名義のほうがいい気もする。 彼女がこれを自分名義で出すつもりがなくても 珍しい写真ではあるだろうし、人の目にも見せたくはある。
何よりお化け屋敷に行く約束もあるし、 その辺の許可確認しに行くのも必要かなあ、 と別れた花園の事を思った。]
(160) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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『ふぅん… もう結構枚数貼ってあったよー。 人気票あるみたいだし。 折角だから、頑張ったらいいんじゃない?』
[先輩からプリンターから出た二枚の写真を手渡してもらって まどかの手元には、二枚の写真が残った。
…子供の写真は自分でも満足にいくように、撮れたのに。 彼の写真は、またも思っていたのと少し違う。
目で見る彼はあんなにかっこいいのに。
…あの時撮れた彼は、あんなにかっこいいのに。]
(161) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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[少しだけ落とした肩。 それも、気合を入れなおしたようにすぐにまた上がる。]
…、そうですね! そうしますっ
[そう言って、まどかは先輩へ頭を下げた。 写真対決の貼られた掲示板と、校内の装飾の写真。 それから花園のところと、栗栖の展示も見に行かねば。
忍崎に合流する前に、いけるところは行くべきかな、と 頭の片隅に考えながら まどかは部室を後にして。
写真部と書道部の展示教室に近い廊下を歩いていく。**]
(162) 2014/11/16(Sun) 04時半頃
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──人楼高校、校内──
[鷹野と分かれて写真部展示室を出て後。 忍崎はパンフレットを凝視しながら校内をひとりで歩いていた。
校庭は先ほど大まかには見回り終わり、 回っていないのは校内のイベントが主にである。]
(……とりあえず文芸部にもよって…… 新聞部の方も見ていくか)
[パンフとにらめっこをしながら、 回るルートを確認する。]
(163) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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[ホラー映画上映会の様子からして、(実際は、気絶までするほどこわがる氷見山のお手柄のようなものだったが)おばけ屋敷に鷹野を連れて行っても問題はないだろうが、怖い。とは言っていたし、ひとりで回るのもなしではない。》
(できれば、誰か捕まえたいが)
[怖がるヒロイン役とそれを安心させる ヒーロー役が欲しいところだった。
──既に、花園と氷見山がある意味その形式に嵌っているとは知らず、思案する。
展示物の方はたしか新聞部も、笠原から聞いたところによれば、二階渡り廊下でバックナンバーの展示や人気記事投票をやっていたはずだった>>1:35。]
(164) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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[展示教室近辺を歩きながら、窓の外をみると校庭が見えた。 屋台の下に、トラックがすこしだけ顔を覗かせていた。]
───。
[新聞部に文芸部に、陸上。 思い返して少し歩く速度を緩めた。
そのみっつが繋がる線を、 自分は知っている。]
(165) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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──回想、忍崎の自宅──
[忍崎が初めてその冊子のことを知ったのは、 氷見山と二人で作業をこなしているときのことだった。]
? 寄稿者がたりないんですか?
[あちこちの部活で助っ人をしている氷見山は、顔が広い。かつ、どことなくものを頼みやすい空気が漂っているためだろう。 時折文系部から悩み事が持ち込まれることがあるようだった。]
(*7) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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[文化祭の定期発行日>>+10がくるというのに、 どうやら完成見込みの作品が少ないらしい。
「どうにかならないかな…!」と文芸部部長の悩みを聞いて、 どうにかならないかな。と、当時二年の氷見山から、 原稿作業中に話を聞いたのが最初だった。]
……そうですね……
形式にこだわらないなら、 穴埋めくらいは手伝えますけど
[小説。というよりはキャラクタに喋らせる台本形式に近くなるが、それでもよければ手伝いましょうか。と、氷見山の手伝いもあり、 〆切りより大分手前で完成した原稿を整えながら提案をしたのも やはり、ほぼ一年程前のことになる。]
(*8) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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[なお、そのときに「江入 ひみこ」のP.Nで (名前は氷見山と相談して決めた) 寄稿した読みきりの作品は、当時から月刊マーマレード連載中の 「恋バナっ!」の雰囲気とよく似た内容であり、 そこから笠原が目ざとく忍崎の正体をかぎつけ、 笑顔で取材にやってくることにもなったりしたのだが、 それはまた別の話である。]
(*9) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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[──ともあれ、そんな氷見山を介した縁で、 忍崎は文芸部と繋がりを持つようになり、 不定期発行される『珠玉』の入手も随分と楽になった。
そして四月になり、新入生が入ってからは 文芸部にヘルプを頼まれることはなくなっていた。]
へえ。文芸部にいい新入が入ったんですね?
["早乙女スピカ"。
その名前を知ったのは、氷見山との作業中、各部活に入った(漫画的な意味で)注目できる新人の話を聞いていた中でのことだ。]
(*10) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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[ぱら。と作品を読むと、そこには誰にも読みやすいように配慮された童話がつづられていた>>+8。
情感豊かに息づく世界の中で、 登場人物たちは、 生き生きとした表情をみせる。
不可思議の中にも切なさと温かみが同居した 星を集めるこどもたちの話。]
(*11) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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[スピカの名前に似合う作品を読み終え氷見山へと顔を向ける。 走りきった後のような、爽快感のあるいい読後感だった。]
どんな子なんですか?
[こんなに爽やかで素敵な話をかける人物なら、漫画のネタになるかもしれない。──そう思い正体を聞いてしまったのが、正解だったのか間違いだったのかは、今でも、よくわからない*。]
(*12) 2014/11/16(Sun) 15時頃
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/*
マユミ−ススム間を埋める経緯的には、 だいたいこんなところかと思うんだがどうだろうな。
知ってるということは了解とれてるからいいんだが、 状況だけ先にあって、経緯は相談なしで決めてしまっているので、 ちょっと怖いチキンハート。
(-19) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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/*
しかし今回はひとりごとをめっっっっっちゃ使っていないな ペア村だとわりとこうなりがちなのはあるんだが。
つーぎーはススムとの回想に潜りつつ、 スピカ=白銀 に気づいた上での、 挙動不審の補間をするターンか。
そのあとに、リアルタイムで会話にも行きたいんだが。
(-20) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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…………
(166) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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