310 【R18】拗らせ病にチョコレヱト【片恋RP】
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─ 現在 ─
[ そういえばあの時の世間話は、ランドリールームの近くで行ったのではなかっただろうか。 思い出したのは、眠る前に溜まっている洗濯を済ませようとその場所に向かったからだ。 バイトを掛け持ちしていると、疲れとタイミングが中々足を鈍らせてくる。 思い至った時に終わらせておきたかった。 ]
(136) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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─ 記憶とは ─
[ 人間社会は忙しい。少し外れた生き方をしている者達にとっても、同じく。 誰もが少しづつ、何かを忘れてゆく。
大田竜海は一つ思い出し、もう一つは思い出さなかった。 あの時隣人に向けられた質問そのものは、引っ越したばかりの人間に対してはありきたりだったせいなのか。 結局は何も落とされることが無かったからなのか。
だが、思い出さないというのは全てを取り落したのではない。 何と答えたのかだけは、覚えていたように。
それは紫煙、白い靄、或いは朧。 掴みきれないという隣人への培った評価の土台には、きっと見えない何かがあった。>>103 ]
(137) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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[ だが──── 引っ越しの前、運命の再会に子供に戻ったように胸を躍らせたあの日の大田竜海にとって 出会いは至上の唯一だけだったのは、事実。* ]
(138) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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─ →ランドリールーム ─
大丈夫ですか
[ そこにはしゃがみ込んでいる姿。>>104 自分の洗濯物をそこらに置いて圷の側に行く。 冷静になれば洗濯待ちだったが、ここ最近の彼がどうしていたかを思えば洗濯機にすぐ目はいかない。
誰に聞いたのかはともかく、隣人の急病には鈍感男もちゃんと気づいていた。 追い掛けも聞きもしなかった奇行は、忘れてはいない。
生活能力は皆無である三十路間際男は料理は提供不可能だが、スポーツドリンクを持って行ったり時折様子を見てはいた。 フェルゼ相手と違うのは仕事人と病人の生活リズムの差、気づかれるまでに掛かる時間と運び消耗する体力を考慮してのことだ。
相変わらずの鉄面皮が顔を覗き込もうとする。* ]
(139) 2021/02/17(Wed) 00時頃
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/* どうやったら敷波さんのカレーを自然に食えるだろうとずっと考えている。なんで俺は賀東荘に住んでないんだ。 ※犬が飼いたかったから
(-41) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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/* 何回圷さんと接触してどれだけ圷さんに回想するのかという話だが 俺のハニーは無機物だからソロルですら会話出来ないし、最終日だし許してほしい。 引っ越し理由圷さんに拾われたことで誰だか覚えてないの酷すぎんか?となったが、片想い村ならそういう差もいいかなとも思っている。
(-42) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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/* 確かにシェアハウスの中で容易に気づけてその様子を観察出来る片想いは俺だと思う だから選ばれたんだと思うんだが、向けられる綺麗なロルに同じだけ綺麗な文章を返せないのは申し訳ないな
(-43) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2021/02/17(Wed) 00時半頃
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/* 村も現実も大切にしたいので本日は健康します。 途中までは書けました。残りは明日朝の自分に託します。
いろいろ混ぜこぜになってしまっていた部分を丁寧に紐解いてくださっていて、本当に本当に感謝です。 もっとお返事しやすいものを書けるよう頑張ります。 片想いしたのが大田さんでよかったー。とても幸せです。**
(-44) 2021/02/17(Wed) 00時半頃
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[──意識を目の前に戻す。 そこにあるのは、 ハート、ピンク、リボン、キラキラでKawaiiものたち。 宝石のようなチョコレート。 どれも自分にはまるで縁遠いもので、
……あの人は、どうだろう。 やっぱり誰かに、渡したりするんだろうか。 ……するんだろうな。
相手のことを想いながら、こっちがいい、やっぱりあっちがいいかも、とか悩んだり、 いや、もしかしたら手作りするのかもしれない。 そしたらきっと、とびきり美味しいチョコレートが出来上がるんだろう。 ラッピングは…ここにあるような愛らしいデザインのものより、シックでお洒落なものを選びそう…だけれど、でもそれは僕の中のイメージであって。 この間のカレーの星形ニンジンを見るあたり、実は可愛いものとかも好きだったりするんだろうか…? それはそれでいいなあ。
………いいなあ。 贈られる相手が、羨ましい。]
(140) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[なんて、ぼんやりしていたからだろうか。お店の人に、いらっしゃいませ、こちらの商品大変人気となっております、なんて声を掛けられたのは。 ハッとして、逃げるように店先から離れる。
もしかしたら近くに、同じ住まいの彼女の姿があったかもしれない>>90が、それには気付かず。
何で僕に話しかけたんだ。チョコレートって女性から男性に贈るものなんじゃないのか。などなど、言い返せるのは心の中でだけ。 …いや、最近はそうとも限らないという話なんだったか。 じゃあ、逆というのも有り得て…?]
(141) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[……僕が、あの人に? チョコレートを、贈る?
…いや……いやいやいや。 無理無理。ぜったい無理。
そもそも何でいきなり、ロクに話したこともないくせに、って不審がられるに決まってる。この間のカレーのお礼とでも言おうか?いや、いや、あれは全員に対してのものだったわけだし。ならば日頃世話に…というか色々と迷惑をかけている詫びとして、賀東荘の住人全員に配る、その一つとして…?無理、全員になんて僕のメンタルが持たない。
……それに、もしもし万が一、渡すことができたとして。 彼女は僕に、どんな反応を返すというのか。 端正な顔が歪められて、困ったような顔を浮かべるのだろうか。それとも嫌そうな顔か。いや、ハッキリ物を言いそうなあの人のことだ。結構です、なんてバッサリ言い切られてその場で突き返されるかもしれない。
……想像しただけで泣きそうだ。 やめよう。考えるのは。]
(142) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[……でも……何か…… 自分だとバレないように、この気持ちを伝えられたら、なんて。 そんな感情が、心の隅の隅には、あったりして。]
(-45) 2021/02/17(Wed) 01時半頃
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[──いつもの散歩の途中、春日井にまた、会った。>>61 何かを探るように顔が近づけば反射で背を逸らす。 まだ、件のリップクリームは未開封のままだ。]
あれか、早乙女さんに選んでもらって ショコラの方をあげたよ いや、代金を支払ってもらったから正確には あげたわけじゃないんだが…。
そんなに気になるか?
[珍しい距離感への問いに首を傾げる。 そういえば早乙女も、先日は随分と前のめりだった。>>1:187やはり男のような風貌の奴がこんなものを未練がましく持ち歩くのは、普通じゃない。]
(143) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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というか。…俺より春日井くんが 使った方がいいんじゃないか?
甘いの好きだろ。
[徐にポケットから取り出すのは、パッケージがややよれてはいるが未開封未使用とわかる苺フレーバーのリップクリーム。 こんなになるまで持ち歩いていながら、急に手放そうと思い至った理由は後述するとして。
受け取るか否かは、彼に任せた。 不要と返れば、散歩帰りに捨てるつもり。]**
(144) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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[で。 どうしてこんなに、何やかんやと思考を飛ばしていたかといえば、 現実じゃない、他のところに意識を持っていっていないと、この状況にとても耐えられなかったからなのである。
だっていま自分がいるのは、よりによって人が一番多い時間帯の商店街なのである。
休みなのに急に仕事が入り、でもそれも午前中で終わってしまって、午後は午後で改修工事が入るからとか何だとかで追い出され。 じゃあもう早く帰ろう、と思ったらこのザマである。
思考を止めたが最後、今まであえて考えないようにしていた"人の気配"が雪崩のように押し寄せる。 まじむり。吐きそう。 人の声が頭に響いて、ぐるぐると目眩がする。 呼吸は浅いし、冷や汗は止まらないし、 絆創膏を貼り、もう治ってきた筈の手の傷すら、痛みを主張してくる。気がする。
もういっそ、どこか落ち着いた店で人が少なくなる時間帯まで休んでしまおうか。 そんなことを思いながら顔を上げて、見渡した先には「COFFEE NARUMI」の看板。 あそこはどうだろう?…落ち着いたと言うには、ちょっと客の入りが多い>>123、か? でも店の雰囲気的には良さそうな…なんて考えながら近付いてみたところで、はっと思い出す。]
(145) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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[……いや、確かあそこ、葵の間に住んでる人がやってるっていう、お店……。
足が止まった。 …彼には以前、とても気さくにフレンドリーに話しかけられ…いや、話しかけてもらった記憶があった>>107。 悪気はないのだと。決して悪気はないのだろうと。分かってはいる、分かってはいるのだが。 どうしても彼のことを避けてしまう自分がいる。
……ごめんなさい。
心の中で謝りつつ、その店に入ることは諦め。 具合はだいぶ芳しくは無いが、こんなところでしゃがみ込んでもますます人の注目を集めるだけというのは分かりきっているので、 震える足を叱咤し、よろよろと歩みを進めた。]**
(146) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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/* エフさん周りがめちゃくちゃ好みの片思い展開広げているのに読むことしかできないこの…!
(-46) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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/* フェルゼの人間関係拗らせ具合とか、早乙女さんの妄想ぶっぱとか、全体的に濃くて面白い。 春日井くんたちの駆け引きもすごくいい。
参加ペースが低速すぎて申し訳なさはあるけど、参加できてよかったなあ。
(-47) 2021/02/17(Wed) 02時頃
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/* もうそろそろエピローグ! なので、いまのうちにフェルゼについてまとめておこうかな。とか。 (…こういうことって書いていいんですかね?灰の使い方よくわかっておらず…。すみません)
・アルビノ。目の色は青(だとおもう) ・オドオド、ネガティブ、コミュ障陰キャ。他人とは言葉もろくに交わせない(not日本語が話せない)(でも漢字はたぶん読めない)。 ・何があっても断れない。気にしい。 ・人がたくさんいるところが苦手。人の目が怖い。笑い声が怖い。昔のいじめを思い出すので。 ・屍体愛好(これ全然できなかったな)(まぁ生きてる人よりは苦痛なく接せるよ、くらいので…(?))
どっかでキャラブレてたらすみません。でも最終的な今の印象はこんなかんじ。 ただの人間嫌い、ってわけじゃなくて、とにかく人の"悪意"を受けるのが怖い。 ので、そうでないって分かるのなら多少改善の余地はあるのかな?とおもう。 でもネガティブ思考なので大抵のことは悪い方に捉えがち。
(-48) 2021/02/17(Wed) 06時半頃
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/* 人の視線にしても、その心の中で自分がどう思われてるかわからない(で、大抵の場合醜いと見られてるんだろうなって思い込んでる)から怖い、というかんじ。 一見フレンドリーで気さくな人でも腹の中ではわからないから……みたいな。もしかしたら疑り深くなるような出来事が過去にあったのかも。 それをRPで書けたらよかったんですけど……(遠い目)
でも…わたし、これ、このアイコン…贔屓目かもしれないんですけど……めちゃめちゃ美形だと思うんです よ!! この外見ならAPP16はあってもいいと思ってるんですが?!(?)
だからたぶん、容姿をイジられたのも、嫉妬して〜っていうのが最初だったんじゃないかな、とか…。 それがだんだん広がって、あの人に関わったらちょっと…っていうのが続いちゃったんじゃないかな(そんな同調圧力?がドイツにもあるかどうかは置いておく)(ぶっちゃけなさそう)。
なのでたとえジロジロ見られたとして、フェルゼが考えるほど悪いふうには思われてないんじゃないかな とか。(まぁ好奇の目はあるとおもう) 地の文ほぼほぼフェルゼ視点で書いちゃったのでそこんとこあんまり書けませんでしたが…。
(-49) 2021/02/17(Wed) 06時半頃
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/* あとあと。 フェルゼがレイさんのことずっと「あの人」「彼女」って指してて名前呼んでないのは、 自分なんかが…そんな…名前を呼ぶなんて…恐れ多い…… って思っているからです。ほそく。
お、思ったより長くなってしまった…。ログ汚し失礼しました。
(-50) 2021/02/17(Wed) 06時半頃
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― バレンタイン前日・ランドリールーム ―
[ここ数日、何度か耳にしたかもしれない文言が耳に届き、顔を渦から引き離す。思った通りの鉄面皮>>139がそこにあり、想定よりも意図的に覗き込まれていた。]
お かえり……っと。
[たまにしか口にしない出迎えの言葉を生贄に、ごく自然な動作で視線を外した。見つめられればさりげなく視線を逸らすのは、昔>>136も今も変わらない。 伏せた瞼は立ち上がるための力に変換された。やや停滞していた血液が再び巡り出したのだろう。足の裏がじんじんと痺れていた。]
(147) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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悪いけど、急ぐなら隣使って。 あと……まァ、そこまではかからないから。
[洗濯機に表示される数字は一桁にはギリギリ届かない程度か。古い方の洗濯機も当然現役ではあるので、彼の作業スペースを与えるように半歩奥へ逸れた。 ようやく普段通り適度に遠く冷えた線引きの外へ戻れた気がして、無意識に短い息を吐く。未だ寒さ厳しい朝だが、この程度の熱では白い靄は現れなかった。]
本当にもう大丈夫。 これも念のためみたいなものだしね。
[だから、その瞳を己のためだけに定めないでほしい。とは、口にできないけれど。 悲恋の舞台に立つ男女>>132のように望みへ必要な形を手渡さないが、それでもこれは決して悲恋ではなかった。性癖とも違う。この停滞は、己のただひとつの恋だ。
マスクの縁に指をかけるフリをしながら、視線は自室の方へ向く。まるで壁を透視でもできるかのように、ふ、と。目元がほんの僅かに和らいだ。]
(148) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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― ここ数日の話 ―
[寝ている間に額から剥がれかけた冷却シートに、逆に端まで綺麗にかけられた布団。テーブルには風邪薬と追加の冷却シート、レトルトのお粥が並んでいた。 「お大事に」とメモに書かれた文字>>126はどことなく力の抜ける柔らかさがある。 それが彼女らしいのかどうかを判断できるほどの関わりは手元になかったが、風邪を治すために必要なものは明らかに充実していた。 数日休むだけで完治したのは、間違いなく柊の助力あってこそだろう。]
さすがにのど飴はなァ……。
[礼というよりお詫びの意味合いが強い。三上の時も管理人の如月に焼き菓子を渡した。今回もそういった何かを準備すべきだろう。
生憎この部屋には、のど飴にレトルトカレーや魚の缶詰、レンジで温められるご飯くらいしかない。 タバコは吸うが、酒も飲まなければ甘いものも基本食べない。彼女の好みを把握している訳ではないが、それでも備蓄と柊の嗜好が噛み合うとは思えなかった。]
(149) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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[備蓄ののど飴を贈呈品として押しつけられた全身氷水の方は、おそらく体調を崩すこともなかった>>120ようだった。 毎朝似たような時間にヒールが木の床を叩く音が聞こえる。歩調は常と変わらぬように感じられ、あの背筋の伸びた堂々とした足取りを思わせた。
それとは別にもうひとつ、早朝に響く足音があった。 音だけでは誰のものか判別がつかないが、この部屋より右側の扉を開けるのはたったひとりしかいない。 いつもなら世間話の増える時期>>102だ。しかし、今回は己が部屋を出ることがほぼなくなってしまったため、顔を合わせる機会はあっという間にゼロになった。]
(150) 2021/02/17(Wed) 07時半頃
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[――焦がれる。飢えていた。 今すぐにでも扉を開けて、その姿を視界に収めたい。そうして溢れた感情を、誰にも見えない深層に埋め立ててしまいたい。 横たわる身体に熱が籠っていく。自ら望んで関わりを最小限に留めている癖に、己以外に阻まれた途端、簡単に崩れそうになる。まるで子どもの癇癪だ。
触れたい。けれど、近づきたくない。 見つめていたい。けれど、振り返らないでほしい。 恋を味わうのは己だが、その恋に己は一番邪魔だった。
雁字搦めだった。それでいい。 身動きが取れぬよう繋がれた方が線引きを越えずに済む。 恋を永遠に舌の上で蕩かしていられる。
だって、あの絵画はこれからもロビーに佇むのだ。 寒色の海が白い飛沫を上げ続ける限り、冷々たる景色の中で白い外套の青年が肌を灯し続ける限り、青年の瞳が海より深い色を湛えつづける限り、大田竜海は何度だって同じ場所からあの絵に熱の見えない視線を注ぐのだろう。]
(151) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[それを、一歩引いて見ている。それこそがひとつの作品であるかのようだ。 であればこそ、作家は作品に介入しない。立ち入り禁止のテープを跨ぐようなことは、決してない。
完成した世界の前の停滞の、なんと甘露な味わいか。 本来物語として許されない一瞬>>133を永遠にする。それは、いつだって何より男を興奮させた。
――まぁ、今回の飢えはスポーツドリンク>>139ひとつで簡単に和らいだのだが。 バイト帰りなのだろう。彼の姿を見るのは普段すれ違う時と変わらず、夜か朝が多かったか。 柊といい、大田といい、普段は宅配員くらいしか迎え入れない『朧の間』の戸が何度も開かれる珍しい事態となった。
特に避けていた訳ではない。しかし男の部屋にわざわざ訪れるような者はいなかった。 故に”ここ”にいたのは、兄>>99だけだったのだ。]*
(152) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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― 『朧の間』 ―
[自身の成人祝いだった。兄弟水入らずで訪れた『朧の間』には、料理が一品ずつ運び込まれる。 酒は兄が選んだ地物の日本酒だ。海老真薯に蟹の餡をかけたものは口内の何もかもが優しい口当たりで、柚子の香りが心地よい。里芋は芯までねっとりと甘く、季節の野菜は目にも鮮やかだ。カワハギの薄造りと鱧の湯引きが到着する頃には、ふたりともすっかり酔って、普段より饒舌に話をした。
孫には案外甘かった祖父の話、近所の犬にこっそりお手を仕込んだこと、学生時代に好きだったお弁当の具材に、お互いに読んでみてほしい本の紹介。ここには兄に後継としての期待をかける者も、己に与えられる自由を羨ましがる者も蔑む者もいない。世界で一番尊敬する兄とふたりきりだった。
既に父が跡を継いだ会社に就職した兄は、確実にキャリアアップを重ねている。今後またこうしてふたりで出かける機会があるかどうか分からない。]
(153) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[原因は緊張と酩酊。それから、どうしようもない油断。 兄にあの時>>1:212>>1:213の話を、した。]
(154) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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[兄>>0:16は相手を思って一言嗜めたものの、それ以上己を責めることはなかった。酒でいつもより緩んだ口調で告げる言葉は軽い。過去のこととはいえ、弟が必要以上に塞ぐことを避けようとしてくれているのだろう。慣れ親しんだ、優しい兄だった。酒気と経年で表情や声音が掠れてしまっても、それだけは分かる。
だからこそ、普通>>134の感性がそれを恋と認めてくれないことを理解してしまった。
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――それから暫くして、あの旅館がシェアハウスとして生まれ変わることを知った。料理もサービスもよく繁盛していたと思ったのだが、理由に興味はなかった。重要なのは、あの『朧の間』が『朧の間』でなくなってしまうことだけだ。 大学の卒業を待たずに家を出て、すぐに入居を決めた。部屋の名前だけは残してほしいと願った結果できたのが、あの部屋だ。]
(155) 2021/02/17(Wed) 08時頃
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