197 獣ノ國
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/* 赤窓もさびしくなってしまった、てかあれはつまり神隠しに合わせて欲しいってことなのかな?
(-12) 2014/10/09(Thu) 13時頃
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ー回想、夜、錠とー
『では、評価できるものを期待しよう』
[教授然とした言葉と優しい口調は、自分だけに向けられるものと思えばとても幸せな気持ちが生まれる。とても簡単に幸せになってしまう自分のちょろさには呆れてしまうけど。心配してくれるのも期待してくれるのも、確かに自分の原動力となる。 だから不敵に笑って口を開いて]
楽しみにしてて 期待以上のものを目指すから
[錠前に対しての反応にはイタズラっぽい笑顔を。しっかりと名前を把握しての発言だからと]
知ってて言ったのよ? 照れたり慌てたりしてくれるかと思って
[タクシーの運転手に漏らされたら危ないギリギリを探るような、少しだけ悪趣味な言葉だけど、今迄何度か「パパ」と使ったタクシー会社だから、噂になるとしても手癖の悪い娘がまた火遊びをしているんだろうと、それくらいの噂だと判断して。 そんな風に会話を続けて車が停まったのは、隣街の宝石店。鎖を買ってもらえるのかしらと、小さな期待がちらりと揺れて]
(18) 2014/10/09(Thu) 13時頃
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ー回想、宝石店ー
『ネックレスは、選んでおこう。今日のは、君が居ないと採寸が取れない買い物だからね』
[その言葉とともに薬指に触れられて、指輪のコーナーに手を引かれ。思考が停止するとともにふらふらと混乱のまま走り始める]
(えっえっ、えっとこれって、青田買いとか先物取引とか給料三ヶ月分のあれとか、いやそうなんだろうけどそうじゃなくて!!!?)
...先生の名字をくれるって、約束?
[どうにか絞り出した言葉は、まるで少女漫画に出てくる主人公のようなセリフで、もっと気の利いた言葉は出ないのかと自分を殴りたくなるほどに恥ずかしくなって]
(19) 2014/10/09(Thu) 13時頃
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/* 落ち着いて賢者タイム入りました(真顔)
(-13) 2014/10/09(Thu) 13時半頃
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>>3:294 錠 何処迄…どうでしょう? 人によるとは思いますよ。……其れなりに面倒な仕事を頼む人にとってはかなり便利かと。
[其れなり、では無かったりするけれども。 少し、瞳を閉じれば映ったのは。
赤、緋…暗い、暗い赤色。 そして。
考える事をやめた。
“小金稼ぎに困っている人がいたら呼んでくれ”
其の言葉に柔らかく微笑み返し乍ら。]
分かりました。では、此れにて失礼。
[賃金を受け取れば、一礼して帰ったのだった。*]
(20) 2014/10/09(Thu) 13時半頃
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―回想・公園―
[景色から切り取った間抜けな表情>>9に淑女らしい笑みを浮かべる。口の端を上げただけの男の笑顔とは違い、目元まで嬉しそうに。
凪えだ瞳に…の笑みは掻き消されたけれど。 どうやら彼にとって「呪いを解くのは真実の愛」は御伽噺ではありきたりらしい>>10。それは、構わないのだけれど。]
少年が嘘を吐いた結果、最後には信用してもらえずに羊は全て狼に食べられてしまった。 貴方は狼でしょう。一人二役でもするつもり?自分で自分を傷つけて、素敵ね。
[銀髪の下の穏やかな眼は、相手の眼に小さな自身を映し出す。]
呪いのキッカケなんて知らないわ。ただ呪いが解ける方法を知った人は、それでしか救われないと思い込むの。 貴方の呪いを解くのに必要な物は何?
(21) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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……キスから試してみましょうか?
[身体を相手の方に乗り出す。 脚に手をついて、唇と唇が触れ合う寸前まで顔を近付けて––––––……]
(22) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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……やっぱり手紙じゃないと、嘘は吐けないわ。
(-14) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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[止まる。 相手が避けなかったのなら、間近にある瞳を覗き込んで、少し赤くなった目を食いしばる。 下唇を噛みしめる前に呟いた一言は、自分の耳にすら届かない。
ポツリ、ポツリ。独白が零れる。]
………貴方と私の、何が違うのかな。 嘘を吐く理由が違う?貴方は誰かの為に嘘を吐いたりしないの?私なら……そうするわ。
同じ嘘吐き、でも、どうして貴方には耳があるの。
[被った頭巾を解く。 抵抗されなければ、それを相手の耳を銀髪の頭に撫で付けるように覆い被せただろう。
ベンチから立ち上がると透明な傘を相手の隣に置いた。 残りの荷物を手に取って、軽く一礼。]
(23) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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呪いが解けたら教えてちょうだい。その時は盛大に祝福するわ。 貴方に、幸運が訪れますよう。
[屈折に屈折した皮肉は、相手にどう伝わるだろう。 そのまま呼び止められなければ、私は公園を後にする。*]
(24) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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/* 眠り姫に呪いを掛けた魔女も姫の誕生日のお祝いとして呪いをプレゼントしたよね…と不穏な事を言ってみる
(-15) 2014/10/09(Thu) 15時半頃
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―回想・公園―
――そうだね。ウソを吐き過ぎた少年は全てを失ったのさ。
二股だなんて酷いね!僕はこう見えて案外一途だと言うのに!
[彼女の瞳>>21に映る男は軽薄そうな笑みを浮かべている。
まるで道化師。 揶揄ることに愉悦を見出したような意地の悪い顔。
それが、ゆっくりと落ちていくのは。 顔にかかる影>>22 吐息すらも感じる距離で男は、琥珀の双眸で逸らすことなく見つめる。]
――…思い出したよ。
[独白めいた呟き>>23に男は答えない。その代わりに、雫を水溜りに落としていく。その波紋を耳に鼓膜に伝えながら、紡ぐ。]
(25) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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人のためのウソ、なんて。
――…、結局それを理由にしているんじゃあ、縋っているのと変わらない。
耳があるのは…きっと。忘れないため、なんじゃあないかな。
“約束”を忘れないために。 ――君は、何のために耳を強請るんだい。何が、欲しいんだい。
[男は俯く。彼女が自らの赤ずきんを被せようとしたから。 それを手助けするように抵抗もなく、纏うのだ。
横目に透明の傘が添えられる。花籠でも何もない色のない質素なもの。]
(26) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――頼む相手が間違えているよ。
[彼女の問いかけ>>24には答えなかった。
その問いかけに答えたのは結局、その姿が公園を後にする時。]
赤ずきんを脱いで…、
君は、何を望むっていうのさ。*
(27) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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―朝・住宅街―
[やけに陽射しの強い日であった。 まるで欲に溺れて空に向かった青年が灼かれてしまった時のような紅。
翼など男にはないというのに、照りつける太陽はじりじりと男の背中を焼いていく。]
――…確か、ここだったかな。
[一昨日だったか。某コミュニティサイトにて一つの噂を聞いた。
50年前からやっている銭湯が近くにある住宅街にて、白くて大きな羽根が落ちていたと。
白い羽根と聞いて思い出すのは一人の少女。 空に近づくのだと足を動かし、その結果羽ばたくことが出来たのだという>>3:343
約束を新たにした。約束を。 縛り付けるそれのことを、決して好きではなかったそれのことを、いつ叶えられるか分からない不確かなそれを。
待ち望むように男は、自身の知っている数少ない内の一つを口遊む。]
(28) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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Are you going to Scarborough Fair
Parsley, sage, rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
…For she once was a true love of mine Tell her to make me a cambric shirt,
Parsley, sage, rosemary and thyme… Without no seam nor fine needlework,
……And then she'll be a true love of mine
(29) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[到底不可能な願いを別れた恋人に向かって投げかける男の唄。
何度聴いたところで好きになれないその旋律を、所々音を狂わせながらも奏でて、紺色の小箱>>1:95から取り出した銀色の指輪。
装飾も一切ないそれには刻まれる筈だったそれもない、つるりとした感触で男の指を撫でる。]
――僕は、君を愛してる。
――…でも、それならどうして僕の魔法は解かれないんだろうか。
だから僕は、考えた。
[口遊むのをやめて男は一人、呟く。]
(30) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――ウソ吐きはどっちだったか。
“しあわせ”とは、何なのか。
――…僕には、掴むための腕も、歩くための足も、声を聞くための耳も、君の姿を見つけるための目も、君に気付いてもらうための身体も、何もかもが、あるのに。
――僕には、出来なかった。
何もかもを捨てて、君を引いて歩くだけの勇気も何も、無かった。
――それが言えなかったから僕は、せめて、
(31) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――…ちゃんと“愛せていた”という証拠が欲しかった。
(-16) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[すっかり引いてしまった紅葉色。 懐かしむように焦がれるように眇めた双眸は、ただただ鮮やかに彩られた空を望む。
冬の空とはまた異なる、何処までも遠い色を。男の琥珀は見つめる。]
――君のための、しあわせのウソ。
本当に、そうだったのかな。
――…あの時、嘘つきだと言ったのは、
(32) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――…僕なのに。
(-17) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[自嘲じみた笑いは一度だけ。 すぐ様また男は口遊み出す。
キラキラと輝く太陽が、蜘蛛の張り巡らせていた糸に絡まる夢見鳥を捉えていたけれど、一瞥に留めるだけしてまた唇を開いた。
引き続き口遊むは、昔の恋人へと奏でる唄。]**
(33) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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(針と糸を使わずに、縫い目のない麻の服を頼むよ)
(不可能を可能にする所を見せてくれ)
(パセリにセージ、ローズマリーにタイム)
(そうすれば貴方は僕の真実の恋人さ)
ええ手紙の貴方、愛して見せるわ。だから待ってて。 私を貴方の恋人にして。
(-18) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――回想昨日午前:本屋前――
…――知らないの?
[ 否定を示し尋ね返す友人>>3:314には、思わず眇めていた暗灰色を軽く、見開く。無知を表す子供のようなそれに、また柔く首を擡げては。 素直に問われたのには手首を掴む力を弱めて、 ――もう一度強く握った。強張った鳶色を、細めた暗灰色が掴もうとする。
――その“友人”にと。顎を下げ鹿角を震わせた仕草に。 戸惑ったように瞬く鳶色に。 自分をこわいと告げた声色を思い返しながら。
今、彼の問いを踏み躙ってしまえば、と思考の端が波立ち始める。 子供染みた期待とも、苛立ちとも付かないそれ。 頬を引き攣らせる彼へ、流す様に一度だけ頷く。 口角の震えは止まっていた。]
(34) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[ ――傷つけばいい。
耳を塞ぐように。緩み切ったねじは咀嚼音を、擡げる首を否定するように、鳶色へと真っ直ぐに向きかけて。]
……――、…
[ 控えめに告げられたそれ>>3:315 と、絡めとる前に据えられた瞳には、はたと沈黙を落とす。腕はそのままに、しかし自然力は弱め。取られる視線には僅かに、低く暗灰色を逸らしかけるのを堪えた。咽喉奥が浅く音を鳴らし、 ――引かれた手を、交わした視線を意識に散らしながら。]
(35) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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/* スカボロすごくいいです、こっそりクラリスのテーマにしてた。
(-19) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[ ……やがて緩く、鹿角の生える友人へと顔を傾げる。 度胸がない、と嘲笑うのはただ己へ。]
――一人で、図書館行けないから。 付いてきてよ、友達だろ。 ……ねえ、その角さ、この前生えてなかったけどどうしてたの?
[ 一つ前の問い(>>314)には応えず、空気を浅く吐くのを悟られないよう早口に告げた。吐き捨てるように、それでも鈍く色を滲ませては。顳かみの付け根へ暗灰色を向け、“触ってもいい?”と尋ねかける。
……腕を静かに離しては立ち上がり、改めてしゃがみ込む彼へと手を差し伸べた。]
(36) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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――回想・昨日:???――
[ ――オズと別れたのはいつ頃だったのか。路地に背を向けて、端末を開きながら画面を流し見ていた。通知欄を見れば、幾つかの新着に気付く。以前約束を交わした彼からの短かな通知>>3:26を見れば、癖付いた姿勢のうちに、文を打ち込み始めた。題名には揶揄いを含んだまま。] ―――――――――――――― 宛先:ジャニスさん>>3:26 ―――――――――――――― Re:Re:Re:こんにちは恋人サン 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― おかげさまで。 じゃあ単なるファンとして誘うよ。 ヨハンさんの相手役サンに悪いか。 黒髪の学生服着た人なら俺の好きな人。
獣人に、凄いね。 ヨハンさんの出会った獣人は、どんな人だった?
平気なら良いんだけど。 獣にでも襲われたみたいな勢いだったから。 ――――――――――――――
(37) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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[ 続けて開いた>>3:340.>>3:341目新しい差出人からの通知に、緩んだ表情が思わずぐ、と引き締まる。 透明に映る薄い色素を思い返し、――借りたままだった、と玄関に閉じ置いた借り物へ意識が向く。 ひとまず、と手早く返信を打ち込んでは、自室へと足を向かわせた。]
―――――――――――――― 宛先:カリュクスさん ―――――――――――――― Re:こちらこそ 20xx年 10月3日 ―――――――――――――― ありがとう。あの後風邪引かなかった? 俺からお願いして交換してもらったのに連絡できなくてごめん。 大切な傘かもしれないのに。
分かった、今日明日のうちに伺う。 俺が借りた傘もそこに置かせてもらうように。 こっちが悪かったんだから気にせず。地図までありがとう。 ――――――――――――――――――
(38) 2014/10/09(Thu) 16時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/09(Thu) 16時頃
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―朝―
[いつもの通り、仕事に行く前の日課。 机の上の便箋にペンを走らせる。 鳥の鳴き声が朝の寒空に昇って行く。 何日も書き損ねた手紙の、最後の一行を書き終えてペンを置いた。 丁寧に折り畳むと、封筒の中へ。 淡い空色の封筒に書かれた宛先は、此処ではない何処か。
鞄の中に封筒をしまおうとして、端末に指が触れた。 昨日から掲示板には顔を出していない。ログも溜まっているようだ。]
……特に、書く事もないや。
[嘘も容易い文字の羅列なんて。 躊躇いなく掲示板を閉じた。
そして、見覚えのないアドレスが目に留まる。昨日自分で登録したのに忘れていた、カナリアのアドレス。 僅かに瞼を伏せると、優しい手つきでメールを作成し始める。]
(39) 2014/10/09(Thu) 16時半頃
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