191 忘却の箱
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[足音を忍ばせて、案内板を見ているらしい少女に近付く。 そーっと、そーっと。真後ろに立っても、集中しているらしい少女はそれに全く気付いた様子は無く。
猫のようにしなやかな所作でしゃがみ込むと、悪戯っ子じみた表情で、手を伸ばして────]
なァにしてんだよ、チビ助ぇ──よッ、と!
[少女──ペラジーを、後ろから所謂「たかいたかい」の要領で、抱き上げた。]
(51) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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-診療室で-
[わけのわからないビョウキ>>0:67、と嘲笑って見せる青年には、いつもの様に笑って見せる。]
僕は割と好きだよ、この仕事。
[ピンセットで根を取り除き、丁寧にガーゼを当てる。幸い血管や腱には傷はないようだ。]
―――ほら、おわり。
[傷口を握る手を、少しだけ見やった。 食事の邪魔をしたことについての謝罪。>>0:69 その裏に飲み込んだものに気付きながらも、男はあえて触れない。 言いたくなければ、言わなくたっていい。伝わっているのだから。]
(52) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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[食事の皿はまだぬくもりを残していた。]
シーシャも食べておいで。 ―――また、夜にガーゼを変えるからね。
[そう言って彼が診療室を出るのを見送る。 廊下で、青年はしばし立ち尽くしているようで、しかしそれを眺めつづけるのは何だか悪趣味な気がして、扉を閉めた。]
……うまい。
[少しだけぬるくなったスープを口に含み、飲み下した。]
(53) 2014/09/02(Tue) 22時頃
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[そうして食事を食べながら、机の上のラックに几帳面に並べてある患者たちのカルテを1つ1つ検める。]
―――クリス、は、いつも通り…
―――シーシャは、腕の傷を治療…
[小さくつぶやきながら、朝見た様子を書き留めていく。 するすると滑る万年筆は流れるような筆記体をカルテに書き留め―――ふと止まる。 ズリエル、と書かれたカルテに、朝様子を見に行くべきだったか、と少しだけ後悔した。
……どのくらい時間がたったろうか。カルテを書き留める男のもとに誰かきただろうか。 空いた食器が少し乾き始めたころ、軽くなったトレイを片手に男はまた食堂へ向かった。]**
(54) 2014/09/02(Tue) 22時半頃
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本草方士 麻雀は、メモを貼った。
2014/09/02(Tue) 22時半頃
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─回想・食堂>>37─
[どうやら拒まれることは無かったようで。二人のそばに腰かけようと近寄りつつ]
………。
[愛称で呼ばれる際には少しだけ、唇を尖らせるような真似を。「苦手なんだっけ」の言葉には無言で小さく頷く真似をしたか。]
…苦いだけだろ。
[美味しいと口元に寄せては、食している彼女>>37に眉を唇を引き結んで。“偉いよ”には、小さくため息を。]
……俺、子どもじゃないし。
[眉を寄せたのは、口内に広がる苦味と、*子どもの主張*]
(55) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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[その後、少女が手を重ねる音>>2が聞こえて。周りはどうなのかと軽く女性>>39を見れば、どうやらまだ食事の途中のよう。
彼女の食事が終わるまで待とうか。そう思っていたのも束の間。 口元の指摘を伝えられたのなら、曲線を描いた彼女の唇を見つけたか。]
…………。 ピーマンよりは。…クリスさんのそういうところは、……好きじゃない。
[口元を覆いながら親指を添えれば、確かに女性の言うとおり緩み切っており、思わず視線を逸らして。
“お先”そう声をかけたのなら、空のトレイを掴んで逃げるように席を外そうと。
彼女が浮かべる表情の変化には、つい、っと視線が寄せられたけれど、尋ねることは無く。
仄かに香るてっぺんに咲いた花が一度、礼をするかのように*揺れた*]
(56) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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―中庭に繋がる廊下―
[サミュエルと別れた後、食堂への廊下を一定の足並みで進む。
…――ザァッ。 外の、草の、土の匂い。 色素の薄い髪の毛を乱す風に、思わず両目を瞑った。 風が運んできたものは、]
………声…
[足を止めて顔だけを窓の外>>44に向ける。 聞き覚えのあるフレーズは、男も好きなものであった。 庭の片隅にチラつくブロンドと風に舞う鮮やかな点を視界に収めながら、男もまた口ずさむ。]
……―――――
[それは男にしか聞こえない小さなものであったが、彼女の旋律に重ねるように。決して、彼女の唄の邪魔をしないように。]**
(57) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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[じーーっと。ひとつひとつ。場所の名を見て考える。 と、突然、身体が宙に浮いた。]
―――っうわーーっ?
[間が抜けた声を上げて、声がした>>51方へ視線をやる。]
あ、シーシャだ! あのね、なんかあたし急に身体が浮かんで、びっくりして……どうしよう?
[持ち上げられているという事に意識が行っていないため、彼に持ち上げられている、という考えに至らない。 きょとんとした顔で足を所在無さげにゆらゆらとゆらす。 胸の花も、いっしょに、揺れる]
(58) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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ぶぇしょっ!
-廊下-
[歌声と共に、ふわり、と花弁が窓から舞い込んだ。 その一片に鼻先をくすぐられ、男は突風の様な大きなくしゃみを廊下に響かせる。気を取り直す様にかぶりを振り、吹き込んだ窓の方を見れば、金髪を風に靡かせ歌う、女性の姿。 邪魔、してしまったかな、と申し訳無さそうに身を縮め、鼻を袖で擦る。]
…あんな、患者さんも居たんだ。
[ちらりと見た歌う女性は、何処からも花は咲いていない。 包帯や杖も見当たらなく、時々検査の時にすれ違う他患者の様に見るからに弱っている様な様子は無く…歌声も軽やかに感じ。
色とりどりの花弁の落ちる廊下。見下ろすと、奥の角へ流れる白い矢印と、食堂の字。 まだ利用している人間が多いのか、談笑も匂いと共に微かに届く。 んぅ、と頭を軽く掻き、タオルを被り直して、其方へ。]
(59) 2014/09/02(Tue) 23時頃
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─廊下─
[透ける髪が揺れる。微笑み。そして向けられた瞳>>45]
………。
[男の問いに答えは無かった。
どうしてかは、分からない。 分からないからこそ、推測になる。 けれど、続けようとは思わなかった。
──答えが無かったことの答えを知りたく無かった、なんて。
ふわり。男の意思とは裏腹に*花は香りを強くさせた*]
(60) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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……アンプ、ないから音でないんじゃないの。
[“久しぶり”が久しぶりであるかすらも朧気だというのに。 誘いの文句には、軽口一つ叩きつつも、頷いて。]
…チューニングでも、しとく。
[自然とこぼれ落ちた言葉に、自分自身が驚きながらも、ギュッと握りしめた掌を胸の辺りに添えて。
それは大事そうに大事そうに。 決して離さぬように。
*薄っすらと微笑む*]
(61) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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[約束が守られるのかは分からない。
覚えているのかも分からない。
それでも、口で約束を紡ぎ終えたのなら、胸に手を添えて。
彼>>45が食堂へ向かうのなら、また後で、と口上で伝えて自分は自室へ向かうだろう。
勿論、会話が続くようなら、言葉少なではあるけれど、暫しの時間を共に過ごしたか。*]
(62) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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[奇襲は成功したらしく、>>58上がった声に青年も微かに笑い声を漏らす。 きょとんとした顔で首を傾げるペラジーを、落とさないよう腕を回して抱き直した。片腕に座らせるようにして、片手で背中を押さえてやる。これで良い加減、浮いてる訳では無いことに気付くだろうか。駄目押しに喉の奥で低く笑って言った。]
あァ?イイじゃねえか、浮いたって。 歩かなくったって好きなとこ行けるぜ、ホラ。
[どこ行きてえ? 言いながら適当に歩き出す。ま・チビ助がオレを見下ろしてんのは百年早えけどなあ、なんて揶揄しつつ。 高い視界を彼女が楽しんでいるなら、それもいいかと、暫くそうして抱いていてやるだろう。]
(63) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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-食堂前-
………んー…。
[暫く歩いたか、何処かで誰かとすれ違い、話でもしただろうか。 漠然と、食べなくてはいけないという義務感。そして自分の病室から近かった気がする、という理由で来たは良いものの 食欲の薄さと馴染みの無い人の数への恐怖感が足を止め、入り口でぼんやりと佇む。]
……あのう、申し訳ない。 その…朝、パンだけじゃ、駄目ですか。
[様子を見に来た食堂のスタッフに、恐る恐る訪ねる。 流石にそれだけは少なすぎるのでは、などと言いつつも スタッフは早足で厨房へ向かい、パンとマグに入ったスープの乗ったトレイを差し出した。深く、深く頭を下げて礼をすると、出入り口側の隅の席に腰を下ろし。手を合わせてからパンを千切る。]
………。
[しかし、暫くは口に含まず。誰しもやった事があるように 白いふわふわとした部分を指で押し固め、小さな立方体を付くりつ弄んでいる。 誰かに声をかけられれば、まずは一つお辞儀をするだろう]
(64) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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/* シーシャさんの受け投げが上手でいらっしゃるよなぁ… と正座している無法者(きっと五臓六腑にお花畑) 先生様、それはまだちょっぴり体調不安定描写を入れたからかしら。
あんまり道聞きまくる迷子になりすぎるとそれがテンプレ化しマンネリ状態になりそうで。 何とか『目的地』に移動はさせたけれどエンカのタイミングという物が未だにおじさん掴めてなくてですねごめんなさいッ… こんばんは、考え過ぎで上手に絡めない陣営です。
(-4) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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― 廊下 ―
[廊下を歩けばゆっくりと景色が流れ出す。 匂いに誘われるように向かう先は、食堂。
ゆっくりゆっくり。 動いてるのか止まってるのわからないくらい 静かに流れる時間を泳ぐように向かう途中。
開いている窓。 白い風に乗って、囀るような声が聞こえてくる。>>43]
(65) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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―――あの子みたいな声だ。
[実際の声は、もう覚えていない。 その記憶はとうに花を咲かせてしまったから。 ただ似ているような懐かしさだけが胸に落ちる。
僅かに目尻に皺を寄せて、微笑んだ。]
(66) 2014/09/02(Tue) 23時半頃
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/* シーシャさんとペラジーさんとてもかわいい… クリスさんも素敵 ズリエルさんもかわいいし、セシルさんも気になる麻雀さんもお話したいし、ジリヤさんは雰囲気が素敵
(-5) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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? ? ?
[腕が回されて>>63戸惑っていると、腰が着地する感覚。背中に感じる手。]
わっ、わー… すごい、シーシャがあたしを浮かばせたんだね!
[浮いた事への否定がなかった為、少しズレた納得の言葉をもらす。]
えーとね。いま、どこ行くか考えてたんだ。 でもシーシャも一緒ならどこでもきっと楽しいと思うな。 シーシャは行きたい所、ある?
…ふふふ。浮いてるの、たのしー。 あたしも本とか読んでシーシャを浮かばせてみたいなー
[世界の見え方が変わっている。それが、楽しい。]
(67) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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[変わる世界。 もう、少女の世界は既に変わった。 しかし、変わったからこそそれを知らない。
身体の中を、何かが這う。 手の甲を突き破って現れる。
青い花が咲く。 また、世界が変わる。**]
(68) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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/* 認識。知恵。だろうか。 触覚?うーん 想いじゃないし
普通に哀しみで良いかな
(-6) 2014/09/03(Wed) 00時頃
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あー…どっちでもいいがよ…
[解けぬ誤解に面倒な説明は放り投げ、調子を合わせてやる。>>67 こちらからの問いに一緒ならどこでも楽しい、と答える子供らしい素直な反応は、可愛らしい反面、シーシャの胸の内をざわつかせるには充分で。
舌打ちを堪えたのには、気付かれなかったろう。 その苛立ちは、彼が彼女の喪失したものを知っているから。 そして、彼自身が、この奇病とそれによる忘却という喪失を──受け容れていないからだ。]
行きたいとこ?オレは、そうだな…、
(…外。外に、出たい。けど。)
[それは、ここに来たときに二度と叶わぬと決まった望みで。 中庭の小さな切り取られた空だけが、このサナトリウムに住まう患者たちに与えられた、小さな『外の世界』。]
(69) 2014/09/03(Wed) 01時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 01時頃
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[どこかからくしゃみの声>>59がすると、はたと歌をやめ。 きょろきょろと辺りを見回して、それから窓を見やる。 目があったならば、にこりと笑んで手を振ったことだろう。]
…誰だろ。
[面識のない人だった。新しい患者さんだろうか。 そそくさと立ち去ってしまった彼を見送り、記憶を手繰る。 どうにも思い出せないのは、知らないから…と思いたい。]
(70) 2014/09/03(Wed) 01時頃
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[腰かけていたベンチから立ち上がり、ぱんぱんとスカートの裾をはたく。 もう一度見上げた空の、四角く切り取られた枠の中を、鳶が一羽、くるり旋回して飛び去った。
翼が欲しいとは思わない。 自分で選んでここへやってきたのだから。 ここで静かに時を終えることを、恐ろしいとも思わない。 きっと私は充分に、幸せを貰っている。]
…ふぁ… ちょっと眠くなってきちゃったなぁ…
[あまりに心地よい気候のせいだろうか。 昼寝しても良いなぁ、でもその前に、さっきの人確認したほうが良いかなぁ。 そんなことを思いながら、中庭を後に、廊下へと戻ろうと歩き始めた。]
(71) 2014/09/03(Wed) 01時半頃
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クリスマスは、廊下辺りで誰かにあったかもしれない**
2014/09/03(Wed) 01時半頃
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…マーチェのジーサンに。絵見せてもらおーと思ってたんだっ、た。
[自分も相手も誤魔化したような答え。ズリエルと会ってから晴れていた翳りが、再び双眸に落ちる。 暗澹とした吐き気じみたものが胸の奥から競り上げて、ぐらぐらと視界が揺れそうになる。
腕の中のささやかな体温を、落としたくはない。 そうなる前にと、羽根のように軽い身体をそうと床に降ろした。目線を合わせてしゃがむと、ポケットの中を漁る。備品室からくすねた飴玉の包みを幾つか、小さな手に握らせた。]
コレな。『外』で売ってるやつ、こっそり貰ってきた。 一人で食ってもいいし…そうだな、新しい奴、来てたから。クマみてえでデカいけど、やったら仲良くなれるかもしんねーぞ?
[ナイショだと言い含めて、ぐりぐりと頭を撫でてやる。 誰かと食べてくれれば、自分が吐いた嘘にも気付くだろう。その黄色い飴玉は、とても酸っぱいのだ。渡した幾つかのうち、甘いのは青い一粒だけ。余程運が良くなければ、ペラジーも一緒に食べる誰かも散々なのは間違いない。
シーシャがペラジーに何か与えるときは、大抵がこんな悪戯ばかりなのだが。一向にその応酬は、止む気配がない。]
(72) 2014/09/03(Wed) 02時頃
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[それは、ペラジー自身の病と、シーシャの矜恃の問題であって。 窘められようが、改める気は毛頭ない。スティーブンに怒られるのならば、ちょっとは、ちょっとだけ、考えるかもしれないが。]
また、後で。な。 前みて歩けよ。
[返事を待たずに立ち上がった。 小さな手の甲にちらついた、鮮やかな青。>>68極力視界に収めないよう、視線を逸らしてすぐに中庭の方へと歩き出す。
昨日は無かった。いつ?そんな事は知りようもない。毎日毎日咲いて散ってを繰り返す者だって居るのだ、あんなもの。あんなものが。]
(73) 2014/09/03(Wed) 02時半頃
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(……………気持ち悪ぃ)
[毟り取ってやりたい。 返せと叫んで、二度と咲かないように根絶やしにしたい。今度は彼女から何を奪って咲いたのだろう。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
込み上げてくる衝動と嘔吐感。喉の奥が苦しい。早く、はやく。彼女の視界から消えないと。角を曲がる。足が震えた。堪え切れない。ああ、きっと自分は酷い顔をしている。]
──────……ッ、…ぁあア!!!!
[続けて二回、角を曲がって。目の前に開けた空間、硝子張りの向こうに中庭が見えた。 瞬間、躊躇無くその嵌め込まれた硝子を殴り付ける。 二度。三度。割れないのを知っている。四度。硝子越し、白い風に揺らされた花達が、容易に激情を煽って。五度。ついでに蹴飛ばした。強化硝子が衝撃で揺れる。脚が縺れて膝を着いた。酷い吐き気に廊下の隅でえづくものの、なにぶん出すものが無い。
げほげほと噎せながらその場に座り込んだ。 肩で息をして、蹲る。無意識に左腕を包帯ごと握る。握る。
誰かが通りすがっても、何時ものことと見て見ぬふりをするか。声を掛けるなら、およそ不機嫌そうな返事が返るのは間違いないが。]**
(74) 2014/09/03(Wed) 03時頃
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/* 納得して受け容れて、って患者ばかりでは無いと思うので。 抗い方が分からないから迷走して、泣きながら終えるのも一興。
(-7) 2014/09/03(Wed) 03時頃
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/* しかしスティーブン先生クソ萌えんなちくしょう。 なんなの。俺のハートをスナイプしてるのそれ。 付きまとうよ????付き纏っちゃうよ???????ん???????(RP的な意味合いで)
(-8) 2014/09/03(Wed) 03時頃
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/* シーシャの返しにときめかざるを得ない…!
--- 哀しみのない不安 哀しみのない恐怖
そういうものってあるのかなあ 漠然と怖いんだけど哀しいとかではないんだ
(-9) 2014/09/03(Wed) 04時半頃
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