14 Digital Devil Spin-Off
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―トウキョウ・シブヤ―
なんだ、此処は……
[ありえない。よほどの地震でもこうはならないはずだ。道路が寸断され、人影もまるでいない。まさに――滅びたという以外の何物でもない光景がそこにあった]
1日や2日でこうはならないぞ…… 人はいないのか? 誰か事情を知っている人間は…
落ち着け。ここは……そう。 シブヤだから……
[誰か見知った人間、そうでなくても人間に会う事を求めて、自分の家があった方角へ向けて歩き始めた]
(26) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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─桜七の過去から─
旭家、という旧財閥に連なる資産家の家に生まれる。 夫に先立たれ、後家となったとある女性の子として。 もちろんすぐに父親は誰だ、という騒ぎになって、危うく生まれてくる前に殺されるところだった。 助けたのは、桜七の異様なまでの生命力と、共工の意志。
(-21) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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― ベルベットルーム ―
[扉を開ければ、青、が目に入った。 一面、深い青色の部屋、辺りを見渡しながら…部屋の真ん中へと向かう]
!
[バスン。大きな音と共に、部屋の中心に照明が当てられる。 強い光は、青い四角に白い丸を描く]
――貴女は?
[気づけば、青に身を包んだ、銀の髪をし、金色の目をした女性が立っていた。 何処か、猫に似ているな、そう、思いながら…]
『貴女は…既に、仮面《ペルソナ》を持っているのですね』
…え?
(27) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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アレは…確か十年前…―― つっ。
[こめかみを押さえて、顔をしかめる。けれど]
…思い出すのは後にしよか。痛みがあるっちゅうことは、うちは死んどらへんね?
[冷静さを取り戻して。話していた言葉を振り返るかのように]
……アラヤ。阿頼耶識。滅び? 新たな、理。――世界を作り変えろ、言う話?
[これは夢ではないかと思いながら、奇妙な現実感を伴い。目の前の何かと会話を試みる]
(28) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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――チセコロ?
[つい昨日のように覚えている、男神の姿に。 嗚呼、此処は私の家があった場所なのか。 何故だか、そんな事を思った]
本当に、世界は壊れたのか?
[滅んだ、とは言わなかった。 困ったような表情を浮かべる男神、否、悪魔にふと笑む]
そう、か。 悪魔を狩れ、理を違える者を狩れ。 そう言われた。 訳が解らん。
[ざわりとした気配に、形容しがたい感情に、胸に目を伏せる]
ただ――どうやら、生きて行くには。
[“ただの人間”では、あまりに心許ないのだろう。 そう思った]
(29) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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─アラヤ空間─
世界を作り替える力・・・・・・そんなものが、手に入るのか!?
[僥倖。求めていた新世界。これ以上の何があるというのか]
ふふ・・・・・・ふははははは! 悪くないよ、そういうの。
[すべてを塗り替えたい。すべてをやり直したい。自分の人生という名の呪いから今こそ解き放たれるのだ]
『理』か。いいね、そういうの。
[背筋がぞく、っとした。何かが始まる予感。すべてを放棄してでも手に入れたい未来]
(30) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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[意識がはっきりするにつれ、胸の奥に染み込んでくるような二人の子供の声。]
世界を救えっーより、あれか?切り拓けってことかね? 新しい世界を作れと言われてもイマイチ実感わかねぇんだがなぁ…。
[こちらを見上げてくる二人の視線がなんとなく飼猫を思い出させて、思わず二人まとめてくしゃりと頭を撫でた。]
(31) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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─共工─
朱色の顔と、それに繋がる長い長い胴を持つ。 人面蛇身というそれ。 尽蠻邪神というこれ。 共工は、全てのものを支配しようとしていた。 天と戦うこと数回、敗れること数回。 その度に、洪水や地震といった災厄を人々に与えてきたのだ。
(-22) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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『先ずはしかりと目を開いて、永遠の子らの話を聞くがよい』 『次には扉を開いて、己の立場を知るがよい』
[幽かな足音が自分の物だと気づく。意識が表面に浮き上がる感覚。 うすらと目を開ける直前、囁くものたちの姿を見た。
――獅子、と、狛犬。神社を守る異形たち]
俺は――
[目を開くと、見えたのは広間に立つ双子の姿で。 『お客様がきたよ』、と始まる話を虚ろな目で聞くのだった]
(32) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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─相柳─
共工には相柳という眷属がいた。 同じく人面蛇身──7ただし面が九つ。 身体から毒水を流し、大地を汚染する。 その流れる血も毒であるため、誰かに触れることすら叶わない。
(-23) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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ふふ・・・・・・これで、全てを天秤の均衡に戻す事が出来る。 飛び抜けた幸福はないけれど、不幸もない世界。
僕は、そんな世界を望む。
[奥歯を(10)回噛み、微笑みながら現世のアキハバラへ]
(33) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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─幽閉という─
自身が相柳だと気付いたのは共工の呼びかけのせい。 しかし、それでも予兆はあった。
自分の周りで人が病死する。 母親が。召使いが。仲の良い親族が。 意識はしていなかったが、誰も彼もが、自身が長く触れた相手。同じ空気を吸った相手。同じ水を飲んだ相手。
彼女の住む屋敷は、あっという間に──しかし七年という長い年月をかけて、人がいなくなった。
彼女は閉じ込められる。呪われた子、として。 艶のある黒い髪は、気付けば白くなっていた。
(-24) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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/* ラルフぱねぇ
(-25) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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[声が聞こえる] ( 川ぁ渡ってきた記憶は―― ――好きに世界を変える事が ――来た事、あるような ――一見の ――(紫の蝶が飛ぶ)――(誰かの笑い声))
《理》…だって?
[アニマあるいはアニムス。 あのふたつの存在の言葉を、反芻する。 未だ立つ場所は確りとはしていない。 蒼の先へ伸ばした手は頼りなく透けている。 きつく握り締めて、――その手に重なる、もうひとつ]
(34) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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――――…
[夢だ、夢に違いない。 そうさ、そうじゃないと、おかしい。 あの悪魔召還プログラムをダウンロードした時から・・・]
あく ま …―――
[そうだ、あのプログラム。 あいつが、催眠とかなんとか、私のわからないような・・・]
ちくしょぉ、こえぇ・・・
[わからない、何も。 ただ、心が、頭が、皮膚が、耳が。 指先から、髪の先に至るまでが。 怖いと言うのだ、この場所を。]
(35) 2010/06/02(Wed) 01時頃
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─脱走への─
彼女は脱走した。 “飛んだ”。 翼も何もない。 大海を泳ぐ海蛇のように、すい、すい、と。 全ての枷を取り払った。
それが初めての、意識した魔人としての覚醒だったのだろう。
共工はそれから頻繁に現れた。 自身の力を知り、生き方を考えなければならなかった。 やがてそれは、《砂屋》として、“一見のレティーシャ”としてできあがる。 他人に触れない。同じ空気を吸わない。同じ水を飲まない。 しかし、人の傍にいる。 その脆すぎて脆すぎるバランスが、彼女にとっての逃げ道だった。
(-26) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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[帰ってきたのはどんな言葉だっただろう?]
……そやかて。『理』いうてもな…。 うちはそないに大きな話、考えた事も無かったわ。 望まれた所で、選ばれた所で。お望みどおりにうちが動くとは、期待せんといてや。
[強がりのように、自らの自由意志を主張して]
マグネタイト…。ね。悪魔か人かわからんけど、狩れとか、物騒な話やな。
[言いつつ。ふと。その意味を裏返したときの事実に気付く]
――そうか。うちと同じような人、他にも居るんやね。うちが狙われる可能性もあるちゅうわけか。 ……自衛の手は、まぁ、最悪なんちゃなる、とええなぁ。
[ぐ、と拳を握る]
(36) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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― ベルベットルーム ―
[青の女性は、ぱ、と宙からタロットカードを取り出すとシャッフルし…一枚のカードを見せた]
『「魔術師」のカード…これが貴女を司るアルカナ。 すべての物事の始まりや新しい状況を表すカード… 貴女は平穏の中で、何かしらの"変化"を求めていた。 それが…』
一人、鬼ごっこ…?
[ふ、と女性が笑い。今度は、東雲の胸に指を突きつける。 すると、ぽぅ、と、東雲から一枚のタロット…「魔術師」のカードが現れ。 マントを羽織り、長靴をはき。細剣を持った黒猫の姿になった]
(37) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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『ケット・シー。 貴女に眠っていた、好奇心を表す一面《ペルソナ》です。 最も…新たな一面《ペルソナ》を見つけるのも、私達の仕事。 今は…この「魔術師」のカードをあげましょう』
[そういうと、先ほどタロットからひいたカードを差し出し… 今度は猫のような、人のような…尾が二つに割れた女性の姿になった]
『ネコマタ。 貴女に眠っていた、一途さを表す一面《ペルソナ》です。 今は、これが精一杯…貴女はまだ自分を自覚したばかり…生まれたばかりの子猫と言っても過言ではないでしょう。 もっと…新たな一面《ペルソナ》を見たいならば。貴女の人格《パーソナリティ》が強くなってから来なさい』
(38) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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[では、ごきげんよう。 優雅に一礼され…それ以上たずねることは出来ず、二枚の「魔術師」のカードを見る]
これが、あたしの…一面《ペルソナ》…
[小さく呟くと、タロットは淡く光を放ち、東雲に吸収されたかのように消えていった。 バスン。 そして、世界は暗転する――]
(39) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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─今─
彼女は、この自分の力を強めるすべを知った。 しかし、強めてどうするのだろう。
さらに誰にも近付けなくなるのか? さらに誰とも言葉をかわせなくなるのか?
新しい世界を作るために、自身が新しい世界に存在できないという矛盾。
彼女に理は存在するだろうか?
(-27) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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――“契約”してみよう。
[彼を従えるだけの力量は自分にはまだない。 首を振る男は、彼女の胸の内を知ってか知らずか]
いい。 貴方は“家守”の神だからきっと狩りには向かない。
[守り神をこんな事には使えないと、思った]
探す。 悪魔を狩れと言うなら、狩れなければ意味がない。
[その前にお前の身が危なくなる、と。 心配してくれるこの悪魔は本当に、良い悪魔だと思った。 ふと、一陣の風が駆け抜けた]
――っ、……。
[同時に、プログラムの履歴に「rera」という新たな一行が刻まれる。 ややあって後、彼女の“SUMMON”のアイコンが*明るくなった*]
(40) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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―アラヤ空間―
[男が頭を撫でると>>31 2人は不思議そうな表情だった]
「そう、世界は終わってしまったんだ」
「新しく作り直すことしかできない」
「ところでこの頭を撫でるのは何の意味があるの?」
「何だろうね」
(#9) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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/* ヘリオスの方かな…! いいよね、ヘリオス。可愛い。
(-28) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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さて、おやすみ。
(-29) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/02(Wed) 01時半頃
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/* ケット・シーだった…! でもいいよね、ケット・シーも。 猫系ペルソナはペルソニャって言いたくなるんだぜ。
←そろそろ自分のペルソナを決めよう。
(-30) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/06/02(Wed) 01時半頃
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いや、深い意味ァねぇんだ。 小さくてかわいいもの見ると、ついなぁ。
[もしかすれば、この子どもたちは自分よりもずっと長く生きているのかもしれないけれど、そんなことはとりあえず関係なく。]
するってぇと…この向こうは、壊れて何も無くなった世界ってことかィ? 居るのは、悪魔の連中だけか?
(41) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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……。 [202X年のトウキョウに繋がるという扉を見ながら、ふと思いついたように]
……ん? ここっていつでも来れるん? この出た場所からしか入られへんの? …まぁ、そのベルベットルーム言うのがいつでもいける言うんはわかったわ。
[ただ、何となく。自分がそれを利用する事は無さそうだと直感しながら]
(42) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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- アラヤの世界 -
[回廊を歩いていた 夢の中がそうあるように、痛みや疲れを感じない。 静かな道行きだった。 道は果てしなく先は見えない。孤独だが不安もない]
――……
[どこからか蝶々が飛んできた 目を凝らしてみつめるほど、にじんでぼやけていく 意識の外へ、内へ逃げていく。気配が消えた]
俺、ここ……来たことある
(43) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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[世界そのものへとつながる意識の深層、 無意識の空間へと、深く降りていく――…(03)]
(44) 2010/06/02(Wed) 01時半頃
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