231 獣ノ國 - under the ground -
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― 翌 自室 ―
[薄く目を開ける。 真っ暗に閉ざした部屋の中。
袖から骨ばった腕がのぞく。 割り当てて貰った和室の畳に、 かり、と小さく爪を立てた。
そこから更に小さな時計を手に取ると、 暗がりの中彼は気だるげに目を凝らす。
――……あゝ、鐘の鳴る時間だ。]
(8) 2015/07/12(Sun) 08時半頃
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[起き上がり首裏に手をやると、 乱れた髪を軽く背へやって 着物の合わせを整えた。
髪を結ばぬ侭に煎茶を淹れると、 温かさを喉に流し込み、机上の赤い羽根を一瞥。 問いに「はい」と答えた梟>>6は 目当ての本を見つけたのか。 第二図書室で眠りこけていた同僚は、はてさて。
彼はそっとマイクに手を伸ばす。*]
(9) 2015/07/12(Sun) 08時半頃
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――おはようございます。
[我々は「今日も今日を守」っていくのだろうか>>1:2 ――それとも?
そんな事を考えながら マイクに向けて朝の挨拶をごく小さく呟いた後。
こくん、と煎茶を飲み干した。]**
(=0) 2015/07/12(Sun) 08時半頃
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/* あーーー、その先緑窓か!!!!
待ってた僕ばかすwwww ちくしょう!きになる!!! あっきーなら赤い羽根渡したら何か使ってくれるかなって だいじにされててきゅんとしてる
(-14) 2015/07/12(Sun) 09時頃
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!? …ひゃ、 ……………はぁ…。
[ いっそ摺り足で行って、水と持って帰れそうな食べ物を なんて画策していた僕は 背後からの声>>7に、変な悲鳴を漏らして振り返る。
でも僕のちょいと滲んだ目が、黒鳶色の真ん中に浮かぶ 表情の動かない色白の顔と白いブラウスを見れば 小さな安堵の溜息が漏れた。
彼女なら、僕の無様な何かを知ったとて 笑わないし、誰かに言う事も無いだろうと思ったから。
僕は目元にそっと伸びてきた白い手を ちょっと肩を竦め 擽ったそうに目を細めて受け取って ばつが悪そうに目線を逃して、頬を掻いた。]
(10) 2015/07/12(Sun) 09時頃
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『 フィル ナキムシ! ナイショダヨ! コッソリ ゴハン! オナカスイタ! 』
[ ほーらやっぱり兄さんは、いつだって僕の許可なく 言ってほしくないことばかり言うんだから。
兄の声を追うように ぎゅるるるるる、っと鳴るおなか。 耳の良い彼女でなくても隠せないだろう音量に 僕は恥ずかしくて 目元以上に耳先が赤くなる。
さすり、と悲鳴を上げたおなかを撫でて ]
……いけない、… 中、誰も居ない?
[ 僕よりずっといろんなものが見えて聞こえる彼女へ 食堂の中を指差した。 秘密>>6を抱えた彼女の機微は、僕に拾えただろうか。 垣間見えれば きっと 普段と違う様子について 一生懸命「どうしたの?」と聞こうとするだろう。*]
(11) 2015/07/12(Sun) 09時半頃
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―― 食堂 ――
[ 短に帰ってきた梟からの返事>>1:243に、男はそうですか、と微笑い返した 。それは良かった、と。 何が良かったか、などは。 所詮管理人都合上のエゴに過ぎないことは、心底知りつつ。 されど一先ず、普段と寸分変わらぬ――ように見える、無表情な彼女の。 首を傾げる姿さえ、尻目に止めた。 ]*
―――はいはい、良く出来ました。
[ そうして、音にしてなぞられた自分の名を――男は薄く笑みを浮かべたまま、からかい気味に返した。 自分から振ったにしては軽すぎないかと言の葉の棘を投げられることもあったかもしれない。 されど男はあくまで戯けて返すのだ 。 その心中、彼女が何を知りたがっているのか。 ――薄く気付いては、適切な距離を保ちながら。
随分と投げ出したような名の呼び方ではあるが、猿から進化したのだ 。それだけで良い 。 ――脳裏、思考の端でちらついたのは、青年期に見た歴史の教科書だった。 アウストラロピテクスに、クロマニョン人、 他。 さて、男は今や彼女にとって、 ” 何れ程 ”進化を遂げているのだろうか?
……「 なぜ 」を教えるのは、まだ早い 気がした。そう、また誰かに拒絶されても、困るのだ 。 ]
(12) 2015/07/12(Sun) 09時半頃
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……――それはそれは、 自由で良い事ですねえ…
[ 男は頬杖を付きつ、気の向くまま>>1:236を明言した彼女を見遣った。 恐らく女医の方へ足を運ぶか、脱走を謀るか 。はたまた、悪さでもするのか? ――それはそれで、勘弁してくれとごちる。 ]
「 悪さ。」をしたら、もう撫でませんよ。
[ ―――まあ、幾ら強く牽制しえど、彼女の動きを止めることは難しいのかもしれない。 故に咎めることも、しなかった。好きにしたら良い。でもそれが「わるいこと」なら、先のことはしない。 ……之に効果など微塵たりとも期待しては、いないが。 言うだけタダだろうと、男は自らの髪を梳いた。
…して、ぼろぼろの白衣は見るに耐える。 これから夜も更けて行く頃だろう、風邪など引きはしないか。 男はがたりと席を立って、羽織っていた上着を脱いだ。 脱いだそれを、ふわりと宙に踊らせながら、彼女に掛ける。 ]
(13) 2015/07/12(Sun) 09時半頃
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―――「 綺麗なまま 」、返してくださいね。
[ 動き擦れて汚れ、傷付く分には良い 。貫通穴などがあれば、つまり「そういうこと」。 彼女の身を案じて。 また、管理人としての役目も含め。 ――被せた上着を彼女は受け容れてくれただろうか。 ]**
(14) 2015/07/12(Sun) 09時半頃
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ええ、ええ。 …おはようございます。 朝ですねえ……。
[ かちりと鳴った機械のそば、男は眠た気に挨拶を返した。
今日も今日とて大扉の前、犬と戯れつつ 。――ああ、久々に上に出るのも良いかもしれないと、思う。 ]
―――変わらない、朝だ。
[ マイクの奥、向こう側。 食事を共にした輩が何を思っているのか知らずに。 管理人の上、総監の昨日の声などとうに忘れた。
―――どうせ、今日も今日は、変わらないのだろう。
諦念じみて、また怠惰に思考を侍らせる。 ]
(=1) 2015/07/12(Sun) 09時半頃
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/*べすぱてんてー……
犬プレイしかできないわたしにとって一番遠いべすぱチップよ…… 身につけたい、イケメン力。
あるぴ村はじめて1年、過去に使った事のあるチップをもう一度使うのは、今のこれがはじめて。 フィルチップ大好きって程でも無いはずなのだけどなあ。
初回のフィルはハイパーわんこプレイだったけれど 今回もあっきーに犬言われたから(結局犬)
さ、犬の散歩してこようかね……(ヽ'ω`)←
(-15) 2015/07/12(Sun) 10時頃
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/*ヴェスパの発言が見えるたびテンション上がる癖をやめたい (恋愛とか何も関係なくキャラクターが好きすぎて)
(-16) 2015/07/12(Sun) 10時半頃
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― 翌 医療室 ―
……あ、ふ。
[新しい“薬”のサンプルを作っているうちに。 いつの間にか眠りこけてしまったらしい。 こうやって医療室に泊まり込んでしまうのはよくあることだ。 さて、クラリッサは自室に戻っていただろうか否か]
これじゃ、いつか体を壊すわね。 医者の不養生は笑えないわ。
[くすり、と苦笑して。 今日も管理人としての仕事が始まる。 とりあえずマイクでも手に取ろうか**]
(15) 2015/07/12(Sun) 10時半頃
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おはよう。今日も頑張っていきましょう。
[いつも通りの管理人たちの朝の挨拶。 アキラとヴェスパタインの声>>=0>>=1に、頬を緩ませた]
あら、今朝はお寝坊さんがいるのかしら。
[未だ聞こえぬノアの声に、 嫌味のひとつでも言ってやって。 今日も変わらぬ1日が始まる]
(=2) 2015/07/12(Sun) 10時半頃
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[耳を澄ませば聞こえてくるは同僚の声。>>=1 彼は眠たげな声に引きずられるよう一つ目を擦った後、 繰り返される「朝」の単語にゆるく、首を傾げる。]
アーロン君は……大扉の前かい?
[今日もあの同僚は「朝が来た」と思いながら 扉の前にいるのだろうか。 昨日の言葉を思い出しながら>>0:88 小さく笑った。]
地面に潜っても朝はやはり朝だからねえ……。
(=3) 2015/07/12(Sun) 10時半頃
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[諦めたような言葉を吐けば、 アマルテア>>=2の声が響く。]
そうだねえ。頑張ろうか……。 メティス先生はご無理なさらず。
[いつも真面目だからとつけたして]
……。 寝場所が悪くって風邪でも引いたかな。 [嫌味に、ぽつりと続け、よっと立ち上がった**]
(=4) 2015/07/12(Sun) 10時半頃
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[――結局、痛みがその日の間に収まることは無く。 自室に戻る気力が無かった私は、そのまま医療室で休むことにした。
先生の作業する音しか聞こえない静かな空間の中で、痛みに耐えながら長い夜を過ごしていると。
いつの間にか、その意識は眠りに落ちていたのだった]
(16) 2015/07/12(Sun) 11時半頃
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――
[目が覚めると、不愛想な人工の光。見慣れた自室のそれよりも心持ち光量が強いように感じるそれが、起きたばかりの私の瞼を刺激した。
全身を苛んでいた痛みは、もうほとんど無くなっている。昨日の影響がまだ残っているのか、頭はまだ少し重いままだけれど。そのくらいならば無視できた。
机を見れば、先生もちょうど起きた所のようで。マイクを手に取り何かをしようとしている所であれば、それが終わるのを待ってから]
おはようございます、先生。
[そう、声をかけるだろう]
(17) 2015/07/12(Sun) 11時半頃
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……おはよう、クラリッサ。
[声の主に振り返ると、にっこりと微笑んだ]
昨日よりは体調が良さそうね。 顔色がいいもの。
[気遣うような口調でクラリッサを見つめながら。 その実、何か彼女の体に異変がないか冷静にその姿を観察しているにすぎない]
何か体におかしいところがあったら。 すぐに私に言うのよ。
[口許に浮かぶ笑みは、虚飾にまみれていた**]
(18) 2015/07/12(Sun) 12時頃
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[フィリップの足は、忍ぶことにはとても向いていなくて。 声を掛けられて悲鳴を漏らすフィリップ>>10の様子に、私は微かに眉を下げた。 きっと、見つかりたくなかったのだということは、言われなくてもわかる。 それはきっと、赤く腫れた目元と関係があるのだろう]
擦ると、余計腫れるわ。
[私の体温は人間のそれより高い。きっとそれは、鳥であるフィリップも同じだと思うけれど。 冷やすのに向いてない自覚はある。だからたしなめるように目元にそっと触れたけれど、すぐにその手を離した。 大声で内緒話をする彼の兄>>11は、困ったものだと思う]
私は誰にも言わないわ。 だから……内緒にしておきたいなら、あなたも言っては駄目。
(19) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
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[今度は彼の兄をたしなめる番のようだ。 もっとも、フィリップと違い、その話を聞き入れてもらえるかは怪しいものだったけれど。 内緒話を後押しするようにフィリップのお腹が鳴って、私はどうだろうと首を傾げた]
さっき私が食事した時は、ジリヤとアーロンさんがいたけれど。 今は……どうかしら。
[私は、いつも通り振る舞えているだろうか。 隠し事には自信があるけれど、フィリップは歌をたしなむ鳥だ。 声の僅かな変化に、気づかれてしまったかもしれない。 心配をしてもらっても、まさかこんなところで打ち明けるわけにはいかないけれど]
(20) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
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…ったく
[よくできましたと>>12軽く返されれば、ため息をついて。本当に調子を狂わされる。なんだか反抗する気力すら削がれた]
そーだよ。アタシは自由にやるンだ。それはどこに行ったって変わらねー。
[自由。何よりもハリネズミが欲する物。…欲している、はずの物。特にその中でも、心の自由。それだけは、侵されたくなかった。はずなのに]
…ぅ…ぁ…撫でているかよ!
[撫でる。それは、恐怖する行為。そのはず。明らかに、欲するはずもなく。なのに、逡巡してしまう。迷ってしまう。今度は、自分の心に、困惑する。結局、答えの出ないまま、そのはずだ、と声を紡ぐ]
き、綺麗なままって、出来る、訳…
[突然の事に、慌てるも、前の発言から推察すると、言いたい事は理解した。つまりは、穴の開くような『悪さ』をするな、ということだろう。とりあえず、ゴムで髪を結び、受け取る]
…アタシがニンゲンとした約束を守ると思うのか?言葉でしばれるとでも?
[なぜか、猿とは出てこなかった]
(21) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
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…貸すって言ったんだからな!もらってくぞ!
[白衣を一旦脱いで。作業着の上に上着を羽織り、その上にまた白衣を羽織る。ボロ布でも、ないよりマシだ。…はて、何をするのに?何をするのに、ないよりマシなのだろうか]
ったく、調子狂う…
[困惑の対象を自分の心にまで広げながら、呼び止められなければその場をあとにしようとしただろう。自分は自由を求めてるのだと、言い聞かせる為に]
(22) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
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……ええ、大扉の前に。
[ ―――昨日の出来事から、幾許か。 針鼠の彼女と別れたのち、暖炉を潜り抜けたその先。 身構える大扉の横、尋ねられたこと>>=3に答えながら、くうんと鳴いた犬を撫ぜる 。 ]
本物の畜生ならば、情も掛けずに済んだものの ……。
[ ――完全なる人と、不完全な獣人。 互いを結び付けるのは、大きく異なって、また同じの――「 人 」の一部なのだろうと、 ちいさく、ちいさく囁く 。
そうして女医の揶揄いの声>>=2にそういえばと思考を巡らし、飄々として―――即座に「 ひと 」に銃口を向けることのできた同僚の姿を思った 。]
(=5) 2015/07/12(Sun) 12時半頃
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[あたま、という回答>>*2は私に不穏な印象を与えた。 頭数が多い方が、脱走の成功率が上がる。……囮に、できるから。 そんな印象はきっと被害妄想で、私は自分が思った以上にナーバスになっていることを悟る。 隠し事のせいだろう]
行かないわ。 ……少なくとも、今は、まだ。
[だから、続いた誘いの言葉>>*3にも、私は乗らなかった。 私は、外に出たい。外の世界に行ってみたい。 その気持ちは本物だけれど、だからこそ、軽はずみな行動は避けなければならない。 私は、抗うために抗っているジリヤとは、違う。 私が行動を起こす時、その行動は手段であって、目的ではない。 だから、計画は周到に練られなければならないのだ]
(*4) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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[そんなことを考えていたのに]
私が、誰かを呼んでいた? いいえ、知らないわ。
[人との接触は少ない方がいいと考えている私が、誰かの名前を呼ぶなんて、考えられない。 問い>>*3の意味がわからず、私の声には微かに不審が混じる]
何のことを言っているのかしら。
(*5) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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――プール――
[ ぱた、と水音を、鱗ののる肌に聞き取りながら――>>1:246「処罰」の言葉には首を振る。勿論、チェビィの意向ならば従っただろうが。 諦観するくらい、決まり決まった流れだった。たべたらしかられる。うみじゃないから。]
―― 、しんだら。
[ ふ、と。幼少から知る瞳の色が、失せる瞬間を。2度と、その手がにおいつける花も、ほんもののひかりすら映さないのだと思えば。 手を濡れたその髪に伸ばし、――手袋を外した側だと気がついて、そのままに下ろし込んだ。傷つけたいわけでは、ない。
自由、と抗う針鼠へ。そらをとうたう2羽への憧憬も。 忠告をくれた男の背へ願ったことも。今度、への返事も。
全部本当で、彼らから何も奪いたいなど思っていない。]
……“ここ”で? …満腹なら、たべない。
[ 満腹。充足なんて、吸水口から摂取する“まぜもの”の味に感じた事など、1度もなかったが。――たとえば、ここのひとをものを全部たべきったら、「満腹」になるんだろうか。人間が情動をとめらないように、どうしたってとまるわけもない、と思いながら。
たべて、たべて、たべて。――そのあとは? *]
(23) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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…――俺をここからだしてよ、チェビィ、
[ さかなはうみでおよぐもの。 いずれ満たされない、とぜんぶをくい潰すことになるのなら。――鱗の肌と擦り付けあったって、混ざり合えるわけもない。
本気で彼>>1:253に縋る気もなく、ただ独り言じみて。手袋を嵌め直しては、身を離して小さく落とした。 冗談、と誤摩化しつつ。まずは地図がいるかと、隔離された白壁を思いながら。はた、と気付いたように。]
……チェビィは、そとに行きたくないの?
[ 言ってから、居住が彼の本意でないなら、酷な問いだったのかもしれないと。男は然程変わらぬ姿で“ここ”にいる。10数年でそうなのだから、見目よりずっと以前から、白亜に囲まれているのだとしたら。 変わらないまま幾度と、いついつも。ここで同胞の、ヒトのひかりが失せるのを見ていたのだろうか。
「うみじゃない」と、“ほんとう”を告げた彼はどんな顔をしていたろう。――しんかい、と。自らを形容して告げたそれを、反芻しては。彼はその色を、……知っている?
そとの、奥のひかりを知っているのなら、朝と夜を知らせるだけのつくられたひかりに。――己なら、耐え切れるだろうか。]
(24) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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/* ジリヤは振り幅の激しいツンデレですね!
ジリヤ→アーロンさん クラリッサ→メティスさん メティスさん→マーティンさん フィリップ→月見さん なのかな……? かな……? モスキートはよくわかりませぬ。チェビイ? なの?
(-17) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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――プール→――
――たべる、けど。俺と?
[ ぐう、と数度目の腹の虫を聞きながら。我慢できるだろうか、とマスクを受け取る>>1:255のすら摘むよう、彼から、においから離れながら。顔ごとそらして、「くつわ」をはめこんだ。じりとズレるそれの端、吸収口をこんと叩きつつ。 そういえば、替えを貰わないままだった。
誰が誰も、彼のように「やさしく」はないから。――とおくむかしにきく“うみ”の声音を思いながら。きっとはやくした方がいいのだろう、と足先を直す。]
俺のしりたいこと。
[ やはり彼は、そとを、ここのなにかを知っているのだろうか。 自らよりは小さく映るだろうその姿を眺めつつ、その奥に、一体どれだけのことを潜めているのだろうと。――“ふゆ”に眠る亀が甲羅に、大事なみをかくすみたいに。
フードごとマスクを被り直せば、ひとつ頷きながら。彼がいう“ごはん”の先へ同伴しようと、足を進めただろう。]
(25) 2015/07/12(Sun) 13時頃
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