224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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[明け方……もなにも、この時期は日付が変わろうと太陽は昇らない。 水平線の方が少しだけ白む程度だ。 いつの間にかソファーに寝かされていた昨夜の騒ぎの元凶は、ズレた毛布のうすら寒さに目を開ける。
暗い天井をぼんやり見上げて、ここどこだっけとか思っているうちに……響くのは女の子の悲鳴。]
…どうした!? [毛布被ったまま、つんのめりながら声の方へ。]
(4) 2015/05/27(Wed) 13時頃
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[厨房の前には、怯えるケイトと……ケツの凍り付いた中年男。 長い付き合いになる、この宿の主人だ。]
…あんま見るもんじゃない、嬢ちゃん。 お巡り…ああ、この天気じゃ人呼んでくるのも無理、だな。
[死体の瞼を閉ざしてやり、毛布をかける。 其処までは心が凍ったように、ひどく冷静で……
だが、尻が凍る。あり得ない。 さっきまで寝ていた建物内だ。其処まで寒くない。]
雪鬼《スニェク・ディアボル》……、 ほんとう、に。
[そんなのあり得ない、迷信だ。 けれど、目の前の死体は言い伝えそのもの。
背筋を冷たいものが滑り降りるのを、感じた。 **]
(5) 2015/05/27(Wed) 13時頃
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/* 尻ass
(-10) 2015/05/27(Wed) 14時頃
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/* すいません
(-11) 2015/05/27(Wed) 14時頃
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― 回想/ドロテアの店 ―
[そろりとワンピースの袖に腕を通す。 その場でくるりと回ってみせれば、丁寧に裾まで刺繍があしらわれたスカートが、振り返ったわたしの動きに合わせてふわりと踊った。]
素敵…です。わたしには、勿体ないぐらい…。 ありがとうございます、ドロテアさん!
[うっとりと目を細める。ドロテアに微笑んだ。 上質な布なのだろう。柔らかくしなやかな肌触りが心地良かった。]
(6) 2015/05/27(Wed) 14時半頃
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(―…もしも、わたしにお母さんが居たらこんな感じだったのかな。)
[ちょっとだけ、お節介だと感じることもあるけれど。村の子供達を優しく見守るドロテアはみんなのお母さんみたいな存在だった。ワンピースのように、ドロテアの好意に甘えてしまう事も度々あって、ドロテアがひとりになってからは大変そうな時はお手伝いをしようとして。手伝いをしながらそんな考えが考えを過ぎることがあった。 お下がりのお洋服を着せて貰って。浮き足立った足取りで、祭りへと出掛けていった。*]
(7) 2015/05/27(Wed) 14時半頃
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[その夜は、眠りが浅かった。寒さと、それと、言いようのない不安。 悪夢。
自分は道を歩いていた。その先がない事を知っている。それでも、足は勝手に動く。 やがて、道は凍り、思いもよらない所へ自分を連れて行く。]
………っは
[何度目かの覚醒。今は何時頃だろう。外は相変わらずの吹雪。 否、眠る前よりも強くなったように見える。]
…なンか、聞こえたような。
[それが悲鳴だった事はまだ気付かない。眠い目を擦って、ふらふらと階下へ降りて行く。何かの気配を感じたのかも知れない。 …明かりのついた方へ引き寄せられたのは必定だったろう。]
(8) 2015/05/27(Wed) 14時半頃
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/* うん。 勝利視優先するなら片方COのLW潜伏だろうけど2wしかいない上にお互い多忙ならFOでもありかなっとか。 死に際とか個人的にロル回したくないですか…どうですか…。
(-12) 2015/05/27(Wed) 15時頃
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[そこには、既に見知った顔がいた。ケイト。ヴェスパタイン。 他にも居合わせたものがいたかも知れない。 …そして、見たのは]
……パルック?
[無惨に臀部を凍らされた、宿の主人の姿]
っおい、まじかよ……まじで… ……………洒落んなんねーっての。
[ポケットに入ったくしゃくしゃの冊子を握りしめる。 昨日、自分が吐いた大言が思い起こされる。雪鬼なんか、溶かしてしまえばいい。]
……。
[足が竦むのを感じていた。それでも…潜んでいるのだ。鬼は、近くに**]
(9) 2015/05/27(Wed) 15時頃
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/* さて、狂人どこかな。
(-13) 2015/05/27(Wed) 15時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 15時頃
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[ばたばたと慌ただしい足音が響いて、一階の奥からどうした、と声が掛かる。毛布を被ったままのヴェスパタインだ。>>4
力の入らない足で後ずさって、駆け寄ってきた男にしがみ付いた。 身体中酷い震えで、歯の根が合わない。舌だけがカラカラに乾いて、はく、と何度も声にならない息だけを吐く。]
…お…叔父さんが…っ、叔父さんが……!
[やっとそれだけを言うと、あまり見るもんじゃないと身体で視界を遮られる。>>5 言われるまま視線を外し、ヴェスパタインが被っていた毛布で叔父の身体を覆うのを視界の端だけで見るに留める。 遺体を確認したらしい男が呟いた御伽噺の悪鬼の名前を、少女の耳は聞き漏らさなかった。]
雪鬼《スニェク・ディアボル》……、そんな、そんなの、まさか
[悪い子のところには、雪鬼が来るよ。 それは、この村で育った者なら誰しもが知っている御伽噺だ。 年頃の子供を戒める為の、都合のいい昔話。そう思っていた、のに。現に、そこに転がっている叔父の尻は、確かに、そう、確かに凍っていたのだ。
こちらを見上げるどろりと濁った双眸を思い出し、吐き気がこみ上げる。けれど、]
(10) 2015/05/27(Wed) 15時半頃
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『 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 』
(*12) 2015/05/27(Wed) 15時半頃
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……せん、せい…ヴェスパタイン、せんせい…、ほかの、みんなは…? みんな…
[一瞬過ぎった、恐ろしい考え。 これが雪鬼の手によるものにしても、人の手によるものにしても、被害者は一人だけなんだろうか。まさか、他にも────]
…………! ジリヤ……っ!
[悲鳴を聞きつけた者が、そこに集まっていただろうか。>>9けれど、馴染んだ友人の姿が見当たらない。 弾かれたように走り出す。階段を駆け上がり、二階の奥の客室へ。 途中、誰かとすれ違っただろうか。声を掛けられたとしても、止まることはしなかった。
ジリヤに割り振られた部屋の扉に飛び付く。当然のようにノブは回らない。 知っていた筈なのに、オートロックなんてものが今この瞬間は煩わしくて堪らない。]
(11) 2015/05/27(Wed) 15時半頃
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ジリヤ!起きてる?!ねえ、開けて! お願いよ、ここを開けて、ジリヤ…!
[目の前の扉を力任せに叩く。拳が傷むのも構わず何度も繰り返すけれど、音は分厚いオークの扉の浅いところで響いて、うまく中まで通らない。
どうか。どうか。 祈るような気持ちで友人の名前を呼んだ。誰かに止められるか、内側から開かれるまで、ケイトは扉に縋り付いていた。]**
(12) 2015/05/27(Wed) 15時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 15時半頃
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― 回想/樹の下で ―
[逃げる様に飛び出してしまったあの子を追いかけて、わたしも会場の外へと。走って、走って、ランタンが吊るされた一本の樹の下で彼女を見つけた。>>1:156]
ケイト!こんな、ところに居たの。
[そして、改めて彼女を近くで見て、 (かれが言えなかった、)心に浮かんだことを素直に告げる。]
…綺麗、ね。とても、似合ってるわ。
(13) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[ケイトは可愛い。こぼれ落ちそうな程大きなお目目、艶やかな唇に林檎みたいな赤いほっぺた。今のケイトは、まるで昔読んだ御伽噺に出てくるお姫さまみたい。]
とっても、とっても、綺麗。まるで、お姫さまみたい。
[それなのに、わたしは。せっかく、ドロテアさんのお洋服を着せて貰ったというのに。普段のとおり、化粧もしてない。紅の塗っていない、白い肌。連日の徹夜で、昨日も明け方まで針仕事をしていたせいで、身なりを気にする事も余裕もなくて、急いで編んだ三つ編みは所々跳ねている。]
(14) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[お姫様になれないわたしはお針子がお似合いで、それなのに一端のナイトを気取ってこうして彼女を迎えに来ちゃったりして。 本当に会いに来て欲しかったのはわたしじゃないかもしれないのに。 彼女にお似合いの素晴らしい騎士がきっと直ぐ現れる。脳裏に蘇るは先程の光景だった。]
(15) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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あのね、ケイト…。わたし…。貴女の為に、ワンピースを仕立てた、の。 良かったら、受け取ってくれるかしら…?
[ケイトの為に仕立てた、彼女に良く似合う菫色のワンピースを籠の中から取り出す。そっと両手で抱えて目の前に差し出す。元は白い布だが、隅から隅まで紫色の糸で刺繍が施されていて菫色のドレスに見えるのだ。銀の針でちくちくと一針一針心を込めて縫い上げた。 ケイトが幸せになれるなら、わたしは針子で構わない、の。]
(16) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[――わたしの嘘つき。]
(17) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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(…ああ、アニス。貴女に会いたい……。)
(18) 2015/05/27(Wed) 16時頃
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[吹雪は風に乗せ冷気と雪を運び、木々を震わせる。 ケイトの手へと自身の手を伸ばした。もしも、その際に赤くなった目元に気が付けれたのなら。「どうしたの?泣いてたの?」と穏やかに訊ねながら、ケイトの顔へと伸びて優しく触れただろう。]
さあ、吹雪が酷くなる前に戻ろう?
[嫌がる素振りがなければ彼女の手を握って帰途についた。けれども、ごうごうと吹き付ける吹雪に、祭りの会場へ戻ることはなく、宿屋へとふたりは逃げこんだ。*]
(19) 2015/05/27(Wed) 16時半頃
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― 回想/いつかの ―
[「あのね、しめおん。」かつて、ランタンを片手に一緒に夜道を歩いたとき。わたしはシメオンに教えたんだった。傍にそっと囁く。まるで、内緒話するみたいな声色で。 「あの子はね、わたしの大切なお友達なの。辛いとき、寂しい時、何時も側に居てくれた。 いつか、しめおんにも会わせたいな。アニス、に。」 些細な異変にはわたしは気付けず無邪気に笑った。くすり、くすり、笑い声は雪に吸い込まれて――音は、消える。手のなかにある温度だけが全てだった。]
(20) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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― 回想/宿屋 ―
[宿屋へ着くやいなや、疲れているだろうにパルックの手伝いをしようとするケイト。 わたしは見ていられず、]
だめよ、無理しないで。 貴女、疲れてるじゃない。
[そう、声を掛けたが。ケイトは休もうとはせず、あまつさえ自分の事を気遣い厨房へと消えてしまった。]
(21) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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[暖炉の近くの椅子に腰を降ろしてホットサングリアを受け取る。 窓の外を見る。吹雪は弱まるどころか更に勢いを増していた。]
(22) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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[もし、吹雪が晴れて雲の隙間から夜空が覗くようになったならば。東から冬の星座たちのにぎやかな顔が見られるようになるだろう。そう、澄んだ冬の空には、合計7個もの1等星が燦々と輝く。そのなかに、ふたご座のカストルとポルックス。二つの星がある。 そう、それはわたしとAのようだ。その星までの距離は、此処から2800光年。だからわたしが光の速度で飛んで向かっても、辿り着く前に、死んでしまう。あの子に会えるなら焼け死んだってわたしはかまわないのに。星はわたしをそこへ連れてってくれない。]
(23) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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[わたしが吐いた息は、寒さに白く凍った。激しい吹雪のせいで自宅に戻る事が出来ず宿屋に泊まった。 部屋の中と言えども深夜は大分冷える。手を伸ばしても、星を掴めそうにはなかった。伸ばした手は薄い、一枚の壁に阻まれて。 わたしはひとり、窓硝子に手をついて外の様子を眺めている。思い出すのは、昼間聞こえて来た村人達の噂話し。ふるり、身体が震える。]
アニス、貴女に会いたいよ…。
[外は暗くても家の中は明るかったから、窓にはわたしの姿が映る。掌と掌が重なる。黒い瞳のわたしが、笑った。]
(24) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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/* しまった、何度か削除してしまった。 発言数無限じゃないのに。あーっ!
飴って貰えるの…?
(-14) 2015/05/27(Wed) 18時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 18時頃
ケイトは、ジリヤに話の続きを促した。
2015/05/27(Wed) 19時頃
ケイトは、ジリヤに話の続きを促した。
2015/05/27(Wed) 19時頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/27(Wed) 19時頃
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[ヴィスパタインとヨアヒムの攻防を遠巻きに眺める。 止めに入るべきなんだろうが、正直巻き込まれたくないし。 もうすでにリーとアランが間に入ってるのもあるし。 自分まで行く必要はないだろう。]
…なんであの人、あんな偉そうなんだろう。 偉い人なのかな?
[太った男はまるで豚のように悲鳴をあげた。 豚ならば捌けるし、それを美味しく食べる事も出来るけど。 あそこで喚いてる男はどうしたって美味しくはなさそうだ。]
(25) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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[―――――――――ガシャンッ]
(26) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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[は、と音がした方へと目を向ける。 窓が割れた、まるで何かが侵入したかのように。]
雪、入っちゃう。 パルックさん何か塞ぐもの。 僕修理するから。
[どうにも不吉な思いが胸を渦巻く。 こんな嵐、滅多にあるものではないからきっと不安になっているだけなんだろうけど。
パルックに修理道具の在処を聞く。 それは裏口から出てすぐの小屋にあるらしい。 裏口のドアを開ければびゅう、と雪が吹き込んで顔を打つ。 短いこの距離でも遭難してしまいそうなほどに視界は白く染まっていた。 それでもなんとか小屋へと辿り着き、中から修理道具と割れた窓を塞ぐための板を見つけ。 窓は無事に修理出来た。 その代りというわけでもないが家に帰る事は出来ずに宿屋に泊る事になるのだった。]
(27) 2015/05/27(Wed) 19時頃
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