194 花籠遊里
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/* 誤字かと思ったら、誤字じゃないけど、 方言だから多分通じないみたいな言い回しになってしまっああああああ!!
(-50) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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/* あれ…? 丁助さんたちの時間軸どこだろう。
(-53) 2014/09/23(Tue) 00時頃
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それも今宵で最後よ。 ―――…俺は外に、もっと遠くに帰らにゃならん。
[駄々の余韻を残す彼へ、事も無げに明日からの不在を伝えた。 また一人の男が彼の傍を通り過ぎて、花籠に櫻を残す。>>103
降り積もる櫻の花弁は柔らかで、花籠の底を隠す。 誰かの為に咲き、誰かの手で散らされ、誰のものにもならず。
堪えるような顔を双眸に映して、細い吐息を唇より漏らした。]
酷い酷いと口ほどに物言う癖に、ちっとも泣かねぇな。 本当に一滴たりとも―――…、
(109) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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お前さん、櫻の為に泣いてやらねぇな。 [寂しいとき、苦しいとき、哀しいとき、辛いとき。 自らの為に流す一滴を彼は知らない。>>105 憂いのない生など、どれ程美しく咲く花にもありはしない。
では、彼が流さなかった涙は何処へ行ったのか。 櫻の下に埋まっているのは死体じゃない、 きっと彼が沢山捨てたものが海を作って沈んでいる。]
(110) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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庭に咲いた櫻の香りが欲しいわけじゃねぇ。 お前さんの慰めが欲しいわけじゃねぇ。
[きっぱりと彼の問いに一声を返す。 誘ったくせに、寸でのところで心を突き放し。>>108
代わりに持ち上げた腕は、彼の腕を引いた。 五指で余る細い手首は長年を掛けて作られてきた花の造形。 引力は彼の痩躯を支配し、傾斜させる腕力が強く。]
―――…眼くらい閉じろよ、色気のねぇ。
[囁く声は少し冷たく、触れた唇は少し熱い。 人には注文つける癖、己は瞼を下ろさなかった。
花としてでなく、蝶としてでなく。 櫻を愛でる心地でなく、蜜に誘われる欲でなく。
ただ、そっと櫻より生まれた子の唇を吸った。*]
(113) 2014/09/23(Tue) 01時半頃
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[約束など花籠では、一時の夜より脆いもの。 また来るよと告げて、彼の前から姿を消した蝶はどれ程いたか。 少しお暇を頂きますと去った花は何処で枯れてしまったのか。
彼はそんな多くのものを中庭に埋め、 墓標の代わりに花を育て、慈雨の代わりに涙を捧げた。 彼の苦労も悲しみも、全く以って想像の外。]
―――…お前さんが花でなくなったなら。 遠く、遠くへ、来な。
物知らずには丁度いい道中よ。
[重ね合わせた唇から注ぐ声は静かで、喉に流し込んでいく。 引き寄せた彼の手に握らせたのは、輝く徽章。
隣国示すエンブレム、遠いシンボル。 裏に刻まれた己の本当の名前。]
(118) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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――…花でなくなったら、
[その時は。と飲み込んだ言葉。 続きは啄ばむ口付けに紛れさせ、夜に溶かした。
彼が自分の為に泣けるようになったのなら。 寂しい事を寂しいと、哀しい事を哀しいと。 死体を埋葬するように、中庭に蹲ることがなくなるのなら。*]
(119) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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[ * きっと、己は、恋に落ちるのだろう。 * ]
(-60) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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