208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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[けれどそういえば、どうしてあの時他者の身体ではなく己の腕を裂いたのだろう]
……
[抱いた疑問を完全に封じ込める事も出来ず、記憶を辿る言葉は途中で途切れた。核心へ触れるものだという気はする、ただし悪い物だ、触れてはならぬと最初に鍵を掛けたのも己であった筈なのだ]
[指先が時と共に冷えて痺れていくものだから、小脇に挟んでいた紙箱は次第に下がって床へと落ちた]
(286) 2014/12/29(Mon) 16時頃
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理性子 参休は、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 16時半頃
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嗚呼……いいよ、あっしの愛しい人。
[抱き寄せる腕の温かみに、 逸らしていた顔を真っ直ぐ彼に向け、彼を見据える。 そして、愛の言葉でも囁くかのように麗しく目を細めてその言葉を発した。]
死ね。
(287) 2014/12/29(Mon) 16時半頃
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但し、あっしと一緒に。
[そう命じる唇の端はぐいと曲げられている。]
ふふ、死ねと命じろだなんて無粋な言い方だねえ。 共に心中しようだとか風雅に言えないものかね。
[何時もの人を馬鹿にした薄い笑いを浮かべて、あっしは彼の腕を引っ掴んで、部屋の外へと向かおうとする。]
行こうか、竜宮城の竜王様に玉手箱を貰いに!
[どうせだったら愉しい死に方をしようじゃあないか。 其れが風流というものだ。]
(288) 2014/12/29(Mon) 16時半頃
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/* ちょっとうるっとした:: ありがとうありがとう!!
(-78) 2014/12/29(Mon) 16時半頃
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ー厨房ー
[図書室でケイイチに今夜は必ず薬を飲むようにと頼んだ後、吸血鬼は厨房に来ていつもより随分遅い時間から夕食の用意を始めた。
今夜のメニューは
(-79) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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[洗い終えたシーツを洗濯紐にかける。 風にざわめく木々の歯に、裏庭から空を仰ぐ。
シーツに残った赤は、完全には落ち切らなかった。 ここにある洗剤では駄目なのだろう、そのうちに“業者”がやってくる。 本当は、この作業も不要なものだとわかっていた。 わかっていたけれど、
洗い桶を小脇に、抱え部屋へと戻る道を行く。 常通りに、道具とを全て、片付けて。]
………
[暫く、自分の掌を見下ろしていたが、立ち上がる。
そういえば、彼がこの時間、何処でどう過ごしているのか。 それすらも、自分は記憶していない。
書置きに残された、あの4の数字を探す足は、早足に。*]
(289) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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ー厨房ー
[図書室でケイイチに今夜は必ず薬を飲むようにと頼んだ後、吸血鬼は厨房に来ていつもより随分遅い時間から夕食の用意を始めた。
今夜のメニューはパンと、赤ワインと………
端と吸血鬼の手が止まる。 薬を抜く子が一時にこんなに出ることは無かった。 何かが変わろうとしているのだろうか。
変わる?この生活が? また孤独に戻るのか……?]
(290) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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[彼の本気の命令。それがわかる。
相手が本気でなければ、 こちらに影響はない。
ためらわず出た「死ね」の言葉に少しだけ驚き。彼なら嫌だと言うかもしれないと思ったからだ。「嫌だ」という言葉で自分を現世に縛ってくれるかもしれないという甘えも有った。
だけど、終わらせてくれるという
命令に支配された自分は、 彼から身を離そうとした、
その瞬間>>288]
(291) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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なんてこと言うんだ…
[自分だけがいなくなれば良い。 どうせ、残ったものは自分のことなんて忘れてしまう。今だけ自分が幸せに死ねたら良い。
そう思っていた。]
俺は、誰にも そんなお願い、言えないだろうな…
[自分の壁を、いとも簡単に乗り越えてくる彼をぎゅっと抱きしめ。]
(292) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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[ 一緒に、その言葉。
自分がこれまできっと 一度も言えなかった言葉
彼が、自分に一度も、 愛していると言わなかった様に。
この永い時間の間、お互いの間に 初めての事が確かに起きている]
(293) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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…わかった [心中と言う響きからの恐怖 自分が死ぬ前に、彼を殺せという意味かと絶望しかけたが、伝わる彼の命令にその意図はない。
どこか吹っ切れた様にも見える丁助に従い後をついて行く*]
(294) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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[談話室を抜け、浴室に向かい湯を浴びる。 血痕が模様を描くガウンは、執事に用意させた新しいものへと代わる]
ニコラスが倒れた? 具合が悪い者が多いのだな。
[聞けば写真を見てとの曖昧な返答。 思い返せば、己が丸め捨てた集合の撮画にあった彼は別人のようではなかったか。 既にピントの合わない像となって、確とは思い出せなかったが。 身体の不調であればシュロが看れば問題ないだろう。 そうでなくば――いや、己の知るあの青年は、 常に疵ひとつない仮面を身に付けていた。 気にすることはない筈だった。そう、これ迄は]
(295) 2014/12/29(Mon) 17時半頃
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[風呂を上がればテラスに向かい、煙管を燻らす。 既に虚ろだと思っていたこの身だが、胸の奥で疼く痛みがそうではないことを報せてくる。 しかし、それもまたいつも通り消え去ってしまうのだろうか。 ――写真、ぎこちない主の横顔。若い吸血鬼の、残らない歯の跡。
己に分かるのはそれだけ。 それだけであるのに]
――もう、終わらせても良いのではないか?
[己の心を投影するように揺れる木々。 記憶にない遠い日を思いて、ぽつりと呟く**]
(296) 2014/12/29(Mon) 17時半頃
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へえ、誰にも言えない? じゃあ言ったあっしのものだね、お前さんは!
[部屋の戸を開け放ちながらくすくすと笑う。]
あっしだけのもの、ふふ。
[その響きが心底あっしには嬉しかった。]
この時間なら主様は厨房にいらっしゃるだろうかね。 ああ、矢っ張り死にたくないと言うなら今の内だよ?
[容赦無く腕を引っ張って行きながらそんな揶揄いを。]
(297) 2014/12/29(Mon) 17時半頃
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ー厨房ー
[厨房に顔を出すと狙い通り彼は其処に居た。]
珍しく手が止まってるじゃあありませんか、 手際の良い主様が。
いや。
吸血鬼殿?
[ぐいと上がった口端は蔑称のように その者の種族を強調する。]
(298) 2014/12/29(Mon) 18時頃
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[此処からはハッタリだ。 薄い笑みに僅かに緊張が走る。]
はっきり言うよ。 この館で吸血鬼なのは本当はお前さんだけだ。 そうなんだろう?
[もしも扇子を持ってきていれば 彼に突きつけていた場面だ。
さて、吸血鬼殿はどういう反応を示したか……?]
(299) 2014/12/29(Mon) 18時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 18時頃
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[さて今夜は久しぶりにスパゲッティでも作ろうかとした所で、厨房にやってくる者がある。>>298]
やあ、チョウスケにジェレミー。 どうし……
[掛けようとした声は「吸血鬼殿」という呼称に阻まれる。その言葉に含まれる響きに、吸血鬼はじとりと冷や汗が垂れるような感覚を覚える。 吸血鬼だからと言って自分を迫害し苦しめた人間。 まるでその人間達の発する言葉みたいで……
そう考えていれば、チョウスケから吸血鬼にとって最悪の言葉が発せられる。>>299]
ど、どうしてそれを……
[吸血鬼は顔を青ざめさせ後ずさる。 肘が台の上のまな板にぶつかり、包丁が床に落ちた。
がらんがらん。鋭利な刃物が金属音を響かせる。]
(300) 2014/12/29(Mon) 18時半頃
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/* また一人芝居になるう(´・ω・`)
(-80) 2014/12/29(Mon) 18時半頃
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/* あっそれそこで完結させるのね
(-81) 2014/12/29(Mon) 18時半頃
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[此処まで綺麗にハッタリに引っ掛かってくれると申し訳ない気持ちになってくる。>>300然しそれはそれとして此方の要求は通さねば。]
あっしらと取引をしないかい、吸血鬼殿?
あっしら二人をクランの外に出してくれよ。 そうでなければ、この事実をクランの入居者 全員に知らせるよ。
さあ、何方がいい?
[あっしが此の要求をするのには勿論理由が有る。 死ぬ時には祖国の海を見ながらがいい。 そう思っていた。
しかしながら吸血鬼の選び得る選択肢には第三の道が有るだろう。其れは口封じの為にあっしら二人を殺してしまうという道だ。
それはそれでじぇれみと共に死ぬという願いは叶えられるのだからいい。真っ赤な花を散らして死ぬというのも乙なものだね。]
(301) 2014/12/29(Mon) 19時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 19時頃
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貴方には感謝してるよ それに、愛しいとも思ってる
ただの甘え、貴方が許すから
あの薬を、飲むのを止めたらどうなる? ただの人間の俺たちは?
[丁助の話を聞きながら、 間に割り込み美しい主に問う。]
(302) 2014/12/29(Mon) 19時頃
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/*それwwwwwどっちに言ってるのzwwwww 説明不足マンwwwwww
(-82) 2014/12/29(Mon) 19時半頃
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[自分たちが吸血鬼ではないと知った我が子たちは、 このクランから出て行くと言っている。 皆に知らせるとも。
吸血鬼にとって悪夢のような出来事だった。 皆に知られてしまったらきっと、 皆もここを出て行くと言うのだ。]
飲むのを止めたら……老いて死ぬ。
[「ただの人間の俺たちは」 ジェレミーの声が耳に入る。
そうだ、真実を知ってしまった彼らはもうただの人間。 愛しい我が子たちではない。 それならば……………
吸血鬼の瞳が紅く暗く光る。]
(303) 2014/12/29(Mon) 19時半頃
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―図書室―
[本棚から気になった表紙に手をかけて引き抜いて机に置く。 さて読もうかとヘッドフォンに手をかければ声をかけられた。>>285 そして本来食堂にいるはずの主の姿も。>>280]
さて、飲んだかな?飲んでないかな? お腹減ったら戻るよ。
[適当にあしらいつつ主は食堂に戻ってしまっただろうか。 主が図書室を後にする背を見届けて口を開いた。]
うん、薬飲んでないよ。頭がスッキリするね。 ……参休、俺が薬飲んでないの心配?
[ふふ、と笑いながら案じる言葉にからかいを混ぜる。]
あのね、俺ライジの血、もらったんだ。 薬を摂ってないならさぞ美味しく感じるだろうなんて思って、でもね。”血”だなってそう思っただけ。
(304) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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[その言葉をどう受け取るだろうか。 言われていた薬の効果差異がある気がするのに。何処か参休に助けを求めるようにどう返されるか、じっと見つめる。]
(305) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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こんなに月も紅いから、
[カーテンを掛けられた窓からは月の姿は窺えず、 ただ吸血鬼の瞳の中にだけ紅い月が浮かんでいる。
吸血鬼が口端を曲げると、 そこから垣間見えるのは鋭い牙。 人を殺す能力を持つ本物の吸血鬼の牙。]
(306) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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[白く鋭い牙が、
素早く白い柔肌に突き立てられ、 そこから紅い血が溢れ出した。
……牙が突き立てられた吸血鬼の手首から。]
(307) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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/* どのタイミングで食堂行くかな…とか思いながら自室お片付けロール書いてたらケイイチさんが来ていた
よし 今から図書館に戻りましょう
(-83) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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……こんなに月も紅いから、純粋な薬を作れる。
[吸血鬼の手首から溢れ出した血は床に落ちる前に凝結し、クランの入居者たちにとって見覚えのある錠剤となって床にバラバラと散らばる。]
これには記憶を薄れさせる効果は無いから、
[吸血鬼は棚から瓶を一本取り出すと床に放り捨てる。]
何処へなりとも消えてしまうがいい。 二人で一年分ずつはあるはずだ。
[要は床に落ちてる錠剤を 勝手に拾って瓶に詰めろということだ。]
我が子でもない者をここに閉じ込めておく趣味はない。
[そう話している間にも吸血鬼の腕から流れる血は錠剤となり、床にぶつかって音を立てている。*]
(308) 2014/12/29(Mon) 20時頃
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/* そういえば実はケイイチさん1d昼時間軸なんじゃないのかな…とは思ってたんですが、2d昼軸のライジさんと会ってたので2d昼軸までしれっと飛ばしたのかなあと思っていました。
……メモからするに、もしかしてケイイチさん視点やはりまだ1d昼なんでしょうか (私も今更修正できなくなってるので2dのまま押し通しますが)
(-84) 2014/12/29(Mon) 20時半頃
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