314 突然キャラソンを歌い出す村5
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ショコラ。
……ずっと、大好きで、いさせてね。
(@45) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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"この心(わたし)が、在ることを"
[どうか]
"許してほしい"
(-7904) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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**
───── 、
**
(-7905) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[その夢の終わりに、歌は流れない。 この終わりは、歌うには少し足りなかったのだ。
ただ、BGMだけが奏でられ、それもやがて終わる。]
(@46) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[────── 歌が流れるのは、 エンドクレジットのその後だ。]
(@47) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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>>2:451 ♪
果てしない闇 役割分担の裏側で願った お守り代わりの恋に縋った泣き声で
Drop dead, you bastard! LaLaLa... fxxkin' tonight !!
(Shining!) 輝いているんだよ 見ている光景 (Indulging!) お膳立てされて踊ってるアイツ
正直者の少女騙したオートマトン 悪意もないからタチが悪いね
(@48) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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♪
『あなたは裏方の見物人です。 いかなる陣営の人数にも含まれません。』 なんてわかりやすいシステムメッセージ Liar×Liar, and ideal sweetheart
これで良いんでしょ?と差し出した 耐えがたい傲慢に吐き出す林檎(じいしき) 暗闇で意識を保つにちょうどいい不快さだ Lonely×Lonely, and Dirty a prayer
果てしない空 夜闇に瞬く星が爆ぜる 願いは時間差で叶うと誰かが教えてくれた Drop dead, you bastard ! LuLuLu... fxxkin' tonight !!
(@49) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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Liar×Liar, and Sweety Chocolate
『幸せだったよ。私も』なんて
ああ いったいどこの誰の口の台詞だ?
♪──── …
*
*
*
(@50) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[『理想の彼氏』が、メアリーに興味を移した 意味と理由はいくつかある。
ひとつは、ショコラが 目にすることができないような メアリーの話を伝える目になるため。
ひとつは、居心地のいい場所を止めることで ショコラを生存本能由来の初恋から 目を覚まさせるため。]
(@51) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[最後のひとつは、
選び難いような選択を、毎秒繰り返し続けても、 苦虫をかみつぶすような味の結果の中でしか 得られない幸せなんてものじゃない もっと甘い物語を作ってくれそうな人に、
ショコラを「悪」と見なさずに 「劣等」と見なさずに 毒を向けられても飲み干せる人に、
どこまでも"優しく""甘い"物語の中で、 ショコラが救済される未来をつくってくれと
メアリーに祈り、願い、託したからだ。]
(@52) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[拾われたガラスの靴は 王子様にはなれないし、 林檎は毒に染まるのを拒めない。
せいぜいが、喉にひっかかって 「あとで吐き出せる」という お姫様の生き返りの可能性を残しておく ぐらいの些細な働きしかできない。
『ショコラも幸せになれる物語』を紡ぐことは
ショコラに形作られた『彼氏』という 役(かたち)をもった『部品』には、
『ショコラの物語』の在り方自体を 変革するような物語をつくる力がなかった。]
(@53) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[『役割』を終えたそのあとに、
個として、地上に関わるための力も。]
(@54) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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─ 丘の穴の底 ─
[その空間は真っ暗だった。自分の輪郭すら見通せない暗闇。辛うじて大地があることがわかる深淵。
地球そのものに近いそこは、 時間の感覚もあやふやだ。]
────〜、ッ … …
[無に溶けながら、膝をつく。暗闇自体はそれほど恐ろしくはない。生まれた場所もこんな感じだった。」『自分』があるのかないのかも不確かになるような場所いるような感覚だった。]
(@55) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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……ショコラ……
[独り言を声に出す。もう声が届くことのない相手の名前を呼ぶ。
悪魔に願ったのは想い続けること。
ショコラへの想いが尽き果てない限り、 自分として存在し続けること。]
(@56) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[でも。もう、きっと彼女には会えない。]
… ─────、 ぅ、ぁ
[口だった場所を抑えて、喉を閉じて、声もなしにただ熱く濡れたような感覚だけがある目を固く瞑った。
ぐう。と喉が潰れる。]
ぅ、…ヴ、う、ぇ
[すごく、ただ、すごく、寂しかった。]
(@57) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[幸いにして、あるいは不幸にして、あるいはそのどちらもを含んだ結果として、本来無に帰る意識ははっきりしたままだ。
そしてもう会えない、ということを悲しむための時間だけは、この先、いくらでもある。]
… 〜〜〜っ ふ、は…
[まだ、あの子を想っていられる時間がある。 『自分』でいられる時間がある。
それが嬉しくて、もう自分でもあるのかないのかもわからなくなりかけている口から、それでも笑いが零れた。]
(@58) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[ここには意識がある存在などもう自分だけしかなく、声を抑える道理などなにもなくて、 だから、声を押し殺したのはもはやただの習い性だった。
地球と繋がっている彼氏の感情は『地球』に影響を及ぼしてしまう。 そして、なにせ地球上にいる限り、地球は最強なので、赴くままに行動を起こせば、大事な者も巻き込む形で事が起きる。
だから、周囲のことを、何かを大事に考えるなら、心を、気持ちを、抑えて押しこめて殺しておく必要があった。
それに『理想の恋人』でいる間に、半ば自動的につくられた外側をなぞる行為が合わさったものが、"それ"の個性になった。]
(@59) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[『理想の恋人』というガワは、"それ"の考えとは、時にズレる行動をとることもあったけれど。
けれどそれは『地球』属性ではなく、 夏の間に勝ち得た、"それ"固有のものだ。]
ショコラ……
[呼んでみる。まだ自分の声があることを、 自分の耳があることを確認し───]
(@60) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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(ズンチャカズンチャカダーダッダー ダダダダーダッダー↓♪ ズンチャカズンチャカダーッダッダ ダラダダラ↑♪ キュン!)
… … ん !?
[まだ残っていた"それ"は、 その"耳"で、軽快なリズムを聞いた。 >>7:238>>7:238]
(@61) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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………………!?
[>>7:239 それはポカンとして、歌空間で∞を描くように無邪気に走り回るタルトを見た。目が見開かれる感覚もあった。自分の輪郭を感じる・・・]
(@62) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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……た、タルト!!!!!?
[いや、というかそれよりあの子落ちてる! 落ちてるな! 義弟、いやもう義弟ではないけれど、それでもタルトはショコラの弟だ。ショコラのまわりには、ショコラを許してくれる人に傍にいてほしい。もうなにかショコラの傍にあるものが失われるのは、"それ"は見たくなかった。
幸い、ここは地球の内部だ。半分溶けかけた状態であれば、着地を穏やかなものにするくらいはできる。できろ。できた。]
(@63) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[タルトは尻から地球の地面に軟着陸する。] >>7:242
ち、ちす。
[お義兄さん! の言葉に、だいぶ混乱と動揺をしながら、 "それ"は、落ちてきたタルトと出会った。]
(@64) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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─ 昼:穴の底 ─>>8:123
腹を……というと……
[タルトが穴に座る。
"それ"はその姿を見つめた後。
───地面に額を擦りつけて頭を抱えた。]
そ"れ"ぇ"、大泣きして”た”の” バレてるやづだね”え” ”!?!?
[そして"それ"は羞恥で悶え苦しんで のたうち回り、一回死んだ。]
[暗闇だったし、タルトは歌っていたので、 バレていない可能性もあったが、そんなことには気がつけていない。]
(@65) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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─ 地 球 ─
[それから、なんやかんやで、一回死んだそれは言語を発せられる状態にはなり、] >>7:124
まあ。まあね。浮気はねえ。 私も寛容な方だけども。 そりゃショコラは怒るし、傷つきもするよね。
…… うん。ショコラが好きなのは メアリーだからね。知ってた。
[知ってた。]
だから さっき……? かな。 お別れしたとこだった。
[そしてもうきっと会えないと醜態晒して泣いてたわけだが、"それ"はそこまでみなまで言わなくていいという温情をもらった>>7:125。]
(@66) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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さっき、っていってもここ、 時間とかごちゃごちゃに なってるけど。
[悠久の存在に近いここは言ってみると『舞台裏』だ。舞台上で回想処理なんかがこなせる以上、出所を間違うと時間経過とかを飛び越えられてしまう可能性がある。]
(@67) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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[温情を受けて醜態を思い出して頭を抱えかけた"それ"は、けれどもはた。と手を下ろして>>8:125)]
友達。……
[ぽつ。と関係性の名前に声を零す。地球は友達だと思った誰しもにとって友達だが、『彼氏』の間はショコラ以外とはほぼ会話できなかったために、"それ"にとっては新鮮だった。]
そうだね。友達が丸い…… ああ。…そっか。
[思ったよりも、存在が続いている理由。 それにはたと思い当たる。]
そっか……。
[きっとそれは、タルトが"姉の彼氏"を、"地球"を個人としてカウントし続けてくれていたからだ。>>3:593>>319]
(@68) miseki 2022/09/24(Sat) 02時頃
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そっ"かあ"……
[自分の存在が続けられている尊重(りゆう)に思い当たって、"それ"はまた涙声になり始めた。ずびずびと鼻を鳴らす。]
いや、ごべん…… ありがたくて……
この先ずっと、ひとりきりだって 覚悟決めてたから、不意打ちで…… [ずずーーっと鼻をすするような音をさせてから、 タルトの用事にああ。と頷いた。] うん。……うん。そうだね。
夏のショコラの物語、 タルトには知っていて欲しいと、
……自分も、思う。
[だから、]
(@69) miseki 2022/09/24(Sat) 02時半頃
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じゃあ、歌わせてもらうね──♪
(@70) miseki 2022/09/24(Sat) 02時半頃
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>>8:126
♪〜 ♪〜〜 ♪〜〜 〜♪♪
[長くて濃い夏の物語を彩る曲が 断片的に流れはじめる───
(※この歌たちは追加ディスクで 聞くことができるようになります)]
♪ 花畑に流れ星 おはようの挨拶
[それは、花畑の中でお互いに 慢心相違の状態で出会った話とか。]
(@71) miseki 2022/09/24(Sat) 02時半頃
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♪ Happy Summer Action! ♪ 熱い海 僕らの情熱を叩きつけろ!
[夏休みだからと海に行ったら 地球外生命体が浜辺に打ちあがって あわや血の海を泳ぐ羽目になり 散々だった話とか。]
♪ 石畳に夜明かり揺れる中 ♪ 喧騒にふたり紛れて手を繋いだ
[お祭りに行ったらヤクザの抗争が起きて はじまったのは血祭でしたって話とか]
(@72) miseki 2022/09/24(Sat) 02時半頃
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