184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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――昨日のこと――
[シスカの買い物、ついていってもいいんだけども、天下のソル・ディ・メディアノチェ、看板娘に道化がついちゃ、好きに回るも回れないだろ? そのまま工房前で別れて、今夜の公演に備えんのさ。 楽団の音聞きながら、練習すんのも悪くない。 今夜は良い夜、のはずだった。]
(13) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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[すっかり濡れた身体もあたたまる頃に、団長が苦い顔してた。 何だいそんなにしけた顔して、うちらの太陽が沈んじゃいかん。 何事だいと十字の目玉をぱちくりしたらば、今夜の公演は中止なんだと!
なんでも、路地裏、変死体。それもそんなに遠くなく、ちょいと裏手の細筋だ。]
(哀しいもんだね、流れ者)
[疑われるのは慣れたもん、それこそ、このメディアノチェに来るより、もっともっと前からさ。 何かあればいつだって、あっちの奴らが悪なんだ。]
(14) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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(殺るならもっと、きれいに殺るさ) (だけれど一人、減ったかな)
[クラウンメイクの下の瞳は、何の感情出しもしない。 そういう訓練の賜物だ。聞き込みの自警団も何も疑いやしなかったし、楽団の奴らが証言したよ、こいつはずっとここにいたってね。 抱えたものが、暗くとも。笑っているのが、ピエロなのさ。]
(15) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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――翌――
[そうして、ゆっくり、朝がくるさ。 こんなに静かなテントは久しくて、何だかよくは眠れない。 それでも何でも、朝はいつでも、無情にやってくるものだ。
テントの真裏の、誰にも見えない一角で、メイクもしないで空を見てた。 そういや昨日の荒くれタトゥ、まぁだこんな街で燻ってんのか。 随分人相かわりはしたが、忘れはしないさクソガキ仲間。 あいつはどうだか、知らんがな。]
(16) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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[雀が、鶫が、駒鳥が。ちぃちぃひょーいと鳴き出して、そろそろ"起きる"か、テントへ戻ろ。 陽気なクラウン、ネイサンに変わる。 寸前、何処かで聞こえた声は。 『人狼がでた』なんて言ってたか**]
(17) 2014/07/09(Wed) 13時頃
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[ぱら、ぱら、ぱらり、手の中でカードが、いくつも遊ぶ。 ずらり並んだ順番通り、ハートの9が欠けている。 代わりに間に入るのは――]
(……ふぅん)
[さく、さく、さくり、カードは揃えて、切り混ぜる。]
(56) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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――広場――
[はて、さて、街の外。 昨日の身体の鈍りの分を、取り戻そうかと広場に出りゃぁ、打って変わって、ピエロに向いた視線はきつい。 辛気くさいね、こりゃまた敵わん。 口々に、口々に人狼だ、人狼だってさ。狼人間が、そんなに怖いのかい。 そら!]
『狼なんて、こわくない♪』
[操り人形、かたりと歌えば、やんややんやの大合唱]
[……には、ならずに。ぎろりと尖った目が向いたんさ。 おお、こわこわ。]
(60) 2014/07/09(Wed) 23時頃
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[やあ、こんにちは、ゴミ箱さん。 じゃなかった、掃除屋さん>>63。]
『ピリピリ、なんざ、楽しくなかろ? 歌ったほうが、いいのになあ』
[今夜の公演、やるかどうかは肩すくめ。 やりたい、けれども、やれるかどうか。]
(65) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[この街の人たちは、あまり、そういうことに慣れてない>>73。 メイクの奥の本当の瞳が、ひたり、色をなくした。 どうしてなくなったと、思ってるのか。知っていたって、言わないだろうけど。 汚れたものを押し付けられた、その人間を前にしているのに、気づいちゃいないん、だ。]
『だけどさ、そんな、狼なんて、こわくない、こわくない、だろ? そんなの、いるもいないも、夢みたいな話、なんだからさ。 兄さんは、死ぬってこと、考えたこと、あるかい?』
[ばらりと、懐からトランプの束。 ジョーカーが一枚、ひらりと落ちて。死、の暗示と、言えなくもないかね。 スペードの5を一枚、プレゼント。]
(78) 2014/07/10(Thu) 00時頃
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[ピエロのお兄さん? いやいや、ノンノン、そんなまさか、言ったのはこいつさ、こいつ! 慌てて、指さし、人形のやつをかしゃかしゃやって、手を振った。]
『だってさ、そうだろ、誰か死んだから、こわいんだ。 狼がこわいんじゃないのさ。 誰か死んだのが、自分が死ぬのが、こわいのさ。 兄さんがさ、死ぬってことを、考えないで、こわくないなら、狼なんて、こわくないのさ』
[そうだろ? とかくり、人形は傾く。 トランプを受け取られれば、ピエロは手叩き、喜んだ。 プレゼントが断られるのは、寂しいからね。]
(87) 2014/07/10(Thu) 00時半頃
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[そうそう、言ったのはこの人形さ。 だけども掃除屋兄さんが、こわくないだの言ったのならば、途端に、胸張る、調子者。 ピエロはえっへん、得意顔。]
『楽しみにしてくれてるとなりゃ、そのひとりのためだけにだって、何でもするのがメディアノチェ! いつも、いつでも、うちに来てくんな。特別ステージも、やっちまわぁ。』
[そんな口約束までしてさ、怒られるのは自分のくせに。 やめられない、止まらないのさ、人の目をかき集めるの!]
(90) 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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[会釈の掃除屋、こちらもぺこり。 別れて、別れる、分かれ道。 ふらり道化の足取りは、近づくななんて言われたばかりの、街の汚れた、路地の隙間に**]
(91) 2014/07/10(Thu) 01時半頃
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――路地裏――
[声をかけられて、振り向いた。 赤毛の眼帯の男がいる>>108。そんなに目立つ風体の男は、何人も何人も居やしないだろう。]
(……ドナ)
[思いはすれども、口には出さぬ。代わりに、少しばかりか不自然な間が空いたかも知れぬ。 肩の人形、手にして、かたり。]
『困った、困った、この辺はよぉ! 路地が込んでて、歩けやしない。 兄さんは、この辺の道にゃ明るいのかい?』
[ピエロは言葉を話さない。お喋りなのは、いつもこちらの人形さ。 けれども間空くの気づかれていたらば、その様子は不自然にも見えるだろうか。]
(116) 2014/07/10(Thu) 20時頃
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『知ってるならさぁ、教えてほしんだ』
[様子を探りに、あわよくば、賭けに出たい。 なんたって目的地はカジノだろ。ギャンブラー以外は、お断り。]
『アッパーアイランドってカジノがさ、この辺じゃ一番栄えてるって聞いててさ。 ご様子ご機嫌伺いに、ついでにお仕事も貰えんかねって寸法なんだが、どうだろね?』
[目の前の男の反応はどうだろう。 場合によってはこいつから――いや。それはあまりに分が悪い。 ことの事実はどうであれ、彼は――]
(117) 2014/07/10(Thu) 20時半頃
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『普通に、普通に、喋っているさぁ! おいらが、こんなに、喋ってんだろぉ? これが、普通でなくて、何だってんだい?』
[眼帯の男の厳しい目線に、かたかた、操り人形は騒ぎはじめる。]
『どういう料簡、こういう料簡、何だって不思議はないだろぉ? 何たってピエロさ、楽しいことなら何でも好きさ♪ それからこっちも、ほらこの通り』
[ざらり、と掃除屋の男にしたように、トランプを手の中に出してみせる。 マジックトリック商売道具も、カジノの中じゃあ、なかなか、すてきな、いかさま道具さ。 ああ、いや、トリックだっていかさまかい?]
(122) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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『ま、こっちは、冗談冗談、ジョークなのさ。 こちとら、この人殺し騒ぎで、公演中止の商売上がったりでねぇ? どうにか、騒がしく、やらせてもらいたいのさ、ぱーっとね』
[そうして、こちらを品定めするよな様子感じながらも、夢の楽園は道化にも等しく扉を開いた。]
(123) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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――アッパーアイランド――
[ふん、ふん、と機嫌よく鼻歌なんかを歌いつつ。 手足はしゃっきり、ぴんと伸ばして、ひょうきんピエロはカジノ行く。 視線はきょろきょろ、窓に裏口勝手口、夢の隙間を探しているが。
そう、そうさ、ほんの下見さこんなのは。 どうせ、カジノの本番は夜なんだ。いかさま、売人、売女に、喧嘩。 派手になってさ、警護の薄ーく、なるのが頃合い、そういう奴さ。]
(124) 2014/07/10(Thu) 22時頃
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――知ってるよ。
[細い、細い、ピエロの瞳が、またすうっと細まって、隻眼男の脇を通り過ぎる。 その瞬間に、メイク姿の赤い唇が、はじめてそっと動きを見せた。
知っているよ。ここでのいかさまがご法度なことや、そんな事をすればどうなるか。 それから、お前がそれをしたがらないのや、その布の下の、秘密のことまで。 いくらかは憶測、いくらかははったり、残りはほんとの確信を詰めて、ピエロは一人の男としてさ、静かに、ぽつりと、囁いたのだ。 男がこちらを振り向く頃には、ぴーひょろ口笛吹き散らかして、素知らぬ振りを決め込むけれど。]
(129) 2014/07/10(Thu) 22時半頃
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(――豚が)
[ハンチング姿の男がひとり、ドナルドくんと男を呼んだ。 べたつくような視線にちぃと、舌打ちそうなのすんでで止める。]
『旅の一座さ、人呼んでソル・ディ・メディアノチェ! 太陽沈まぬ白夜の一団、この夢のカジノにいかがかと、できれば商談願いてえなと来たもんだけども、お出かけのようじゃ邪魔できねえ。 良ければ今夜に少しでも、お時間とっちゃいただけないか?』
[木偶人形からから、口上歌う。]
(139) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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/* >>145 な、なんだよ なんだ そんなか(ビビってた)
(-56) 2014/07/10(Thu) 23時頃
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『風呂はね、入るさ、だけれど湯治はどうだろね? この顔この様子じゃ、湯が真っ白になっちまわ。 だからさ、おイタが治るかどうかは知らないが。 おいらはそういうおイタは、しないと誓うさ、ここではね』
[ばら、と彼の前でもトランプを見せるが、すぐさま束ねて、懐に仕舞い込む。]
『それより、早くその身体、労ってやっちゃどうだい旦那様。 引き止めて悪いね、また夜に。』
[そうして、賭場の主と別れよか。 約束はしっかり取り付けて、広角が僅かに跳ね上がる。]
(151) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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――ああ、それから。 あなたの捕物にも、ご協力できるかもしれませんで。
[すれ違いざま、ぽつり、ぽつり、一枚カードを切ってみる。こいつは賭けだが、分のいい賭けだ。 隣の男の耳でも聞こえないよに、ひそりと声をひそめてそっと、道化男は赤い唇で、賭場の主へ囁いた。 さっきの一言がつんと効いて、男が上の空とは知らず。しかしてそれは、幸いだった。]
(152) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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[眼帯男の心配他所に、この場この時道化師は、ちょいと回ってちょいと遊んで、拍子抜けするくらいあっさりと、そろそろおいとま、と言いだすか。 もういいのかなんて聞かれれば、今は様子を見に来ただけと、そう素直に答えるつもり。 いかさまはしないと誓ったからね、嘘はつかない、誠実だろう? いま目的は、ここで果たせは、しないのだから。]
(153) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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/* >>150 なんだってそんなとこかい! ミッシェルにしときゃよかったなあくやしい! しかしヨーランダちゃんかわいいかったからしかたないね……
(-61) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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/* ミッシェルだったらクラブの5。 ドナルドだったらクラブの3。
(-62) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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/* トランプはね、あんまり気にしないでいいですよ
(-68) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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――そして、再び、アッパーアイランド――
[夜の帳は、あれから如何ほど、時間が経って、訪れたのか。 すっかりメイクも落とした、まるで別人の道化師が、大きな革鞄を手に、アッパーアイランドに立っていた。 夜に時間を取るだなんてさ、ほんとは、目玉を、食らうよなこと。 けれど今夜もメディアノチェには、自警団の目が光ってまともな公演出来はしない*]
(161) 2014/07/10(Thu) 23時半頃
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[何かあるなど、まかり間違ってもそんなはずはない。 出来うる限りに怪しまれずに、オーナーの元まで辿り着くのが、命題と言っても過言でなかった。 黒服男に連れられて、オーナールームに通される。]
こんばんは、改めまして、ネイサンと。 まずは、どこから、お話しましょか。 お気がかりを、先に取り払ったほうが、お話しやすいですかねえ?
[鞄片手に向かい合って、場合によっては座っただろうか。 にこりと口元歪ませて、まずは狼探しの話をしようと、切り出した。]
時に、ええと、ヨアヒムさん。 張り紙して狼の情報集めるなんて、随分勇気あるお話ですけど、あなたは死ぬのを恐怖したことは、ないので?
(178) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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/*あ、一瞬霧ってたけど戻ってた
(-77) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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[鼻白む様子に、いやいや話はこれからだと、勿体ぶったを詫びてから、話を続ける。]
赤毛の、眼帯の。傍についてくれたあの方。 私があんな姿ですんでね、あの人は気づかなかったみたいですけど、私たち旧知の仲なんですよ。 ――ヨアヒムさんは、あの眼帯の下、見たことあります?
[友を売る。自身の、欲のために。 まあ、それを確かめ問い詰める口は、もうすぐに閉じてしまう、はず。]
まあっかな、人じゃない生き物の、色を隠してるんですよ。 あの男。
[にっこりと、告発をする男の顔でない顔で、告げる。]
(181) 2014/07/11(Fri) 00時半頃
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